こんにちは。選書サービス「Chapters bookstore(チャプターズ)」を展開している書店主の森本萌乃です。
チャプターズの選書のコンセプト久しぶりに読書を楽しむ大人におすすめの小説・エッセイ
チャプターズのお客様の平均年齢は、29〜30歳。20代が38%、30代が47%で、あわせると8割を超えます。ちょうどアラサーと呼ばれる年代の方々に、毎月本をお届けしていることになりますね。
そんなアラサーが陥る焦燥感が「クォーターライフクライシス」。本当にここ数年でよく見かけるようになりました。
「このままでいいのかな」
「次に何をすればいいのかわからない」
わかります。私も正しくクォーターライフクライシスを経験した36歳です。そんな危機を超えて、書店主になる選択をしたわけですが、本はいつも答えをくれるわけではありません。でも、同じように迷っている誰かの人生を、少しのあいだ借りることはできます。
今回は20代・30代で人生に迷った時、まさしくクォーターライフクライシスを感じた人に手に取って欲しい本を16冊選んでみました。
迷いの種類を4つに分けているので、今の気持ちにいちばん近いところから覗いてみてください。
前半では、クォーターライフクライシスとは何か、何歳ごろ来るのか、乗り越え方もまとめています。
ご紹介するのは、全て読了した本だけ。
全ての選書に人が目を通し、実際に読了して、心からお勧めしたいと感じた本だけを扱うのが私たちのモットーです。毎月の3冊のために、多いと30冊ほどを読むことも。このブログも同じ方針で書いています。
なので、ここに並ぶ本も、主にはチャプターズの過去の選書を中心にまとめました。合いそうだなと感じたら、選書サービス・チャプターズも覗いてみてくださいね。
この記事を書いた人|森本萌乃
1990年生まれ。書店主・選書家、株式会社MISSION ROMANTIC代表。オンライン書店「チャプターズ」や、市ヶ谷の対話型選書「チャイと選書」を運営し、本をきっかけに人と人がつながる新しい読書体験を提案している。著書に小説『あすは起業日!』(小学館)。趣味は旅先での読書。
- クォーターライフクライシスとは?意味と、何歳ごろに来るのか
- クォーターライフクライシスの乗り越え方|すぐに答えを出さなくていい
- クォーターライフクライシスに効く小説:あすは起業日!
- クォーターライフクライシスに読む本16選|アラサーの4つの迷い別に選びました
- 1|仕事やお金、この先のことに迷ったときに読む本 4冊
- 2|周りと比べて、焦ってしまうときに読む本 4冊
- 3|「自分らしさ」が分からなくなったときに読む本 4冊
- 4|気持ちが焦って、いったん落ち着きたいときに読む本 4冊
- 20代・30代で人生に迷った時の本の選び方
- 迷った時は、本を選んでもらうのもひとつの方法
- クォーターライフクライシスと本についてよくある質問
- おわりに|迷っている時間も、ちゃんと人生の一部です
クォーターライフクライシスとは?意味と、何歳ごろに来るのか
2001年にアメリカで出版された『Quarterlife Crisis』をきっかけに広まった言葉で、「ミッドライフクライシス(中年の危機)」になぞらえたもの。病名ではなく、人生の節目に多くの人が通る心の揺れを指します。
何歳ごろ来る?平均は27歳という調査も
LinkedInが2017年に25〜33歳の約6,000人(米・英・印・豪)に行った調査では、75%が経験したと答え、平均は27歳。日本でも、マイナビの2026年の調査で同じような数字が出ています。
| 調査の結果 | 割合 |
|---|---|
| 25〜34歳の正社員のうち、クォーターライフクライシスの状態であると「感じている(計)」 | 49.5% |
| そのうち、悩みや葛藤の内容が「十分に稼げていない」 | 52.7% |
| 同じく「今後の人生のために次に何をすべきかわからない」 | 42.0% |
出典:マイナビ「正社員のクォーターライフクライシス調査2026年」(2026年4月21日発表)
出典:LinkedIn(2017年11月15日発表)
25〜34歳の正社員の、約半数が同じような迷いの中にいるということです。迷っているのは、自分だけじゃないと知るだけでも、少し安心できるときもありますね。私の場合も、ちょうど28〜30歳のころでした。
女性に多い?よくある症状・サインと、その理由
性別に関係なく起こるものですが、同じLinkedInの調査では、「成功している友人と比べて不安になる」人が女性51%、男性41%。よくあるサインは、こんな気持ちです。
- 「このままでいいのかな」と、ふとした時に考えてしまう
- 友人の昇進や結婚の報告を、素直に喜べない
- 次に何をすればいいのかわからない
- 週末があっという間に終わって、何をしていたか思い出せない
社会に出て数年、理想と現実の差が見えてくる時期に、SNSで他人の人生が見えすぎてしまう。そこへ仕事、結婚や出産、住む場所の選択が一度に重なりやすいのも、女性が揺れやすい理由かもしれません。最後のサインは、このあと紹介する『あすは起業日!』のスミレちゃんそのものです。
クォーターライフクライシスの乗り越え方|すぐに答えを出さなくていい
乗り越え方、と書きましたが、無理に乗り越えようとしなくても大丈夫だと私は思っています。迷っている時間も、ちゃんと人生の一部です。そのうえで、少し気持ちが軽くなる方法を4つ。
- 迷いを書き出してみる
頭の中でぐるぐるしている不安は、紙に書き出すと、思っていたより数が少ないこともあります。「仕事」「お金」「恋愛・結婚」のように分けてみるだけでも、どこから考えればいいかが見えてきます。 - 比べる相手を「過去の自分」にする
友人やSNSの誰かと比べ始めると、きりがありません。比べるなら、1年前の自分。できるようになったこと、手放せたことが、案外見つかるはずです。SNSから少し距離を置くのもおすすめです。 - 利害関係のない人に話してみる
同じ年代の友人だと、どうしても比べてしまうことがありますよね。少し年上の人や、普段の生活と関係のない人のほうが、迷いをそのまま話しやすいこともあります。 - いろんな人の実体験を「つまみ食い」してみる
4つ目について、少しだけ詳しく。
「クォーターライフクライシス 本」で検索すると、キャリアの考え方や人生戦略を教えてくれるビジネス書がたくさん並びます。どれも頼りになる本です。
ただ、今は人それぞれの価値観が、これだけ多様な時代です。誰かの「正解」が、そのまま自分の正解になるとは限らないんですよね。
だから私は、いろんな人の声や体験に耳を傾けて、いいところだけをつまみ食いしていくのがいいと思っています。共感する部分、尊敬する部分だけを少しずつもらって、自分だけのレシピにしてみましょう。合わないところは、お皿に残して大丈夫です。
そんな意味で、クォーターライフクライシスにおすすめする本は、実体験がいちばんだと思うんです。
いちサンプルではありますが、まずは圧倒的なサンプルを。
クォーターライフクライシスに効く小説:あすは起業日!

手前味噌ですが、クォーターライフクライシスの本なら、どうしてもこの1冊をおすすめさせてください。チャプターズの書店主である私、森本萌乃が書いた小説です。この本は、私の28〜30歳の頃の経験を下地に書いた私小説。クォーターライフクライシスがきっかけで起業した私の話なので、作中にも、クォーターライフクライシスという言葉がそのまま出てきます。以下、小説本文より。
二十代後半から三十代半ばに、自分の人生に対する漠然とした戸惑いや焦燥感を感じる現象、クォーター・ライフ・クライシス。適齢期で正しくこの危機に突入したスミレもまた、将来に対して不安を抱くようになっていた。新しい趣味を始めるのもいい、いい時計やブランドバッグを買ったり、誰も行ったことのない旅へ出かけるのだっていい。スタートアップへの転職以来大きな挑戦ができていない自分を省みて、スミレは次なる「経験値」を得られるチャンスを探していたところだった。――森本萌乃『あすは起業日!』(小学館)より
そんなスミレに、ある日突然の「クビ」宣告が届きます。崖っぷちで見つけた「次の経験値」が、起業でした。資金調達や仲間集めに体当たりでぶつかりながら、自分の会社を必死に守り、育てていく物語です。あの頃、必死で生き抜いた30前後の焦りも迷いも、全部主人公のスミレちゃんに預けて書きました。

決して起業を肯定したかったわけではなく、「迷ったままでも動いてみていいんだ」ということが伝わればと、等身大の言葉を綴ったつもりです。プロローグは、著者特権で全文公開します(笑)。
「私だけだな、何にもないの」。
そんなスミレちゃんの独り言に、心当たりのある方はきっとこの物語が届くと思います。お手に取ってみてください。
あすは起業日!
Amazonで見るすっかり自分の本の紹介が長くなり、お恥ずかしい。ではここからは、選書家の腕の見せ所!クォーターライフクライシスに効く本16冊を紹介していきます。
クォーターライフクライシスに読む本16選|アラサーの4つの迷い別に選びました
小説も、エッセイも、『あすは起業日!』のように書き手自身の経験が下地になった物語も、いろいろ紹介しております。
一冊に頼らずいろいろ読んで、それぞれ気になる部分をつまみ食いしていくのがおすすめです。
そして、クォーターライフクライシスの迷いごとをざっくり4つに分けて、並べてみました。書名を押すとその本の紹介に飛べます。合わなかったら途中でやめて、別の本へ。本は最後まで読めなくても大丈夫です。
| 書影 | 書名 | 著者/出版社 | ジャンル | 読みやすさ |
|---|---|---|---|---|
1|仕事やお金、この先のことに迷ったとき今の仕事を続けるのか、このお金の使い方でいいのか。答えの出ない問いを、物語の中の誰かと一緒に考えられる4冊です。 | ||||
![]() | 01三千円の使いかたKindle Unlimited原田ひ香/中公文庫 連作短編 | 原田ひ香中公文庫 | 連作短編 | ★★★★☆352ページ |
![]() | 02メイド・イン京都藤岡陽子/朝日文庫 長編小説 | 藤岡陽子朝日文庫 | 長編小説 | ★★☆☆☆356ページ |
![]() | 03上流階級 富久丸百貨店外商部高殿円/小学館文庫 長編小説 | 高殿円小学館文庫 | 長編小説 | ★★★☆☆476ページ |
![]() | 04神さまを待っている畑野智美/文春文庫 長編小説 | 畑野智美文春文庫 | 長編小説 | ★★★★☆336ページ |
2|周りと比べて、焦ってしまうとき結婚、昇進、引っ越し。SNSを開くたびに置いていかれる気がする夜に。「普通の毎日」の可笑しさを思い出せる4冊です。 | ||||
![]() | 05太陽のパスタ、豆のスープ宮下奈都/集英社文庫 長編小説 | 宮下奈都集英社文庫 | 長編小説 | ★★★★☆286ページ |
![]() | 06これが生活なのかしらん小原晩/大和書房 エッセイ(38編) | 小原晩大和書房 | エッセイ(38編) | ★★★★★182ページ |
![]() | 07間宮兄弟江國香織/小学館文庫 長編小説 | 江國香織小学館文庫 | 長編小説 | ★★★☆☆318ページ |
![]() | 08キッチン常夜灯Kindle Unlimited長月天音/角川文庫 連続短編 | 長月天音角川文庫 | 連続短編 | ★★★★★290ページ |
3|「自分らしさ」が分からなくなったとき本当の自分って、どれだろう。ひとつに決めなくてもいいかもしれない、と思える小説と新書を集めました。 | ||||
![]() | 09私とは何か 「個人」から「分人」へ平野啓一郎/講談社現代新書 新書 | 平野啓一郎講談社現代新書 | 新書 | ★★★☆☆189ページ |
![]() | 10麦本三歩の好きなもの住野よる/幻冬舎文庫 連作短編 | 住野よる幻冬舎文庫 | 連作短編 | ★★★★★289ページ |
![]() | 11喜嶋先生の静かな世界森博嗣/講談社文庫 長編小説 | 森博嗣講談社文庫 | 長編小説 | ★★☆☆☆400ページ |
![]() | 12お探し物は図書室まで青山美智子/ポプラ文庫 連作短編 | 青山美智子ポプラ文庫 | 連作短編 | ★★★★★325ページ |
4|気持ちが焦って、いったん落ち着きたいとき早く答えがほしくて、気持ちばかり焦ってしまう時に。いったん深呼吸させてくれる、どこから開いても大丈夫な4冊です。 | ||||
![]() | 13なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない東畑開人/新潮文庫 エッセイ | 東畑開人新潮文庫 | エッセイ | ★★★★★318ページ |
![]() | 14やめてみた。 本当に必要なものが見えてくる暮らし方・考え方Kindle Unlimitedわたなべぽん/幻冬舎文庫 コミックエッセイ | わたなべぽん幻冬舎文庫 | コミックエッセイ | ★★★★★120ページ |
![]() | 15コジコジにきいてみた。 モヤモヤ問答集さくらももこ/ブルーシープ コミックエッセイ | さくらももこブルーシープ | コミックエッセイ | ★★★★★112ページ |
![]() | 16風と共にゆとりぬ朝井リョウ/文春文庫 エッセイ集 | 朝井リョウ文春文庫 | エッセイ集 | ★★★★★345ページ |
それでは、それぞれの本の紹介へ行ってみましょう。
1|仕事やお金、この先のことに迷ったときに読む本 4冊
今の仕事を続けるのか、この先のお金は大丈夫なのか。クォーターライフクライシスの悩みでいちばん多いのも、仕事とお金のことでした。
ここでは、仕事や将来に迷いながらも自分の道を選んでいく主人公たちの小説を集めました。答えは書いていませんが、迷い方のお手本がたくさん詰まっています。
1 この先に迷う
三千円の使いかた

Kindle Unlimited 対象(2026年10月時点)
「人は三千円の使いかたで、人生が決まるよ」。そんな言葉を軸に、御厨家の人々が節約や貯金、突然の入院、離婚、介護費用といったお金の悩みにそれぞれ向き合っていく家族小説です。主人公が章ごとに変わる、連作短編の形で進みます。
この迷いにおすすめの理由
- 将来のお金の不安に
- 漠然とした「この先大丈夫かな」を、小説の登場人物と一緒に、少し具体的に考えられます。
- ためになるのに物語として面白い
- 節約のアイデアが詰まっていながら、ちゃんと家族小説として読めます。
おすすめポイントあくまでも小説なのに、現実よりも現実的。お金の話って、実際の人間関係の中ではなかなか正直にできないものですよね。それを登場人物たちがあけすけに話してくれるところに、小説で読む意味があるように感じます。かなり直接的なタイトルなので、書店ではつい素通りしてしまう方にこそ、開いてみてほしい1冊です。
この本を読む(Amazon)1 この先に迷う
メイド・イン京都

婚約したばかりの主人公が、彼の実家のある京都へ移住。実家に帰った途端に豹変する彼に幻滅し、昔からの趣味だった洋服づくりにのめり込んでいきます。ゼロからのブランド立ち上げ、そして独立への道を描いた、実話をもとにした物語です。
この迷いにおすすめの理由
- 結婚か、仕事か
- 女性のキャリアに突きつけられがちな2択を、どう越えていくのか。実話がもとなので、リアリティがあります。
- 性別を問わず響くお仕事小説
- 七転八倒しながら夢を形にしていく姿は、続きが気になる展開で、読む人を選びません。
おすすめポイント仕事が面白くなってくる時期と、恋愛や結婚の決断のタイミングって、なぜか一気に押し寄せてくるんですよね。やりたいことを追いかける楽しさと、地道な努力のしんどさ。その天秤が少しだけ「楽しい」に傾くからこそ、主人公は毎日を頑張り抜きます。実際に趣味の刺繍で起業をした女性がモデルの物語なので、共感も強いはず。夢と現実の間でぐらぐらしている時期の方には、心強い1冊になると思います。
この本を読む(Amazon)1 この先に迷う
上流階級 富久丸百貨店外商部

老舗百貨店の外商員として働く主人公。上司に認められるため、月1500万円のノルマ達成を目指して今日も全力で奔走します。能力も人脈もフル活用して働く、爽快なお仕事エンタメ。ようこそ、富裕層の日常へ。
この迷いにおすすめの理由
- 「好きを仕事にした後」の話
- 好きなことを仕事にしたその先の、苦悩と喜びが描かれています。
- 知らない仕事を覗ける
- 外商という普段なじみのない職業の世界が、とにかく面白いです。
おすすめポイント数千万円をその場でカードで支払う人、本当にいるんだ…と最初は驚きますが、読み進めるうちにだんだん金銭感覚が麻痺していきます(笑)。お金、品性、そして生き様。いろいろな要素が詰まった物語で、働く世代にいい刺激をくれます。自分の悩み事が小さく感じるほどの金額が動いていく物語も爽快で、買い物でストレス発散する感覚に近い読書体験でした。シリーズで続きも楽しめます。
この本を読む(Amazon)1 この先に迷う
神さまを待っている

文房具メーカーで派遣社員として働く26歳の水越愛は、会社の業績悪化で派遣切りにあい、職を失います。仕事が見つからないまま支払いが重なり、あっという間に住む場所まで失った愛は、漫画喫茶に寝泊まりしながら日雇いの仕事で元の生活に戻ろうとします。
この迷いにおすすめの理由
- 仕事とお金の不安が頭から離れない時に
- 「ちゃんと働いていれば大丈夫」が、ある日突然崩れていく。将来の不安を、他人事ではなく考えさせられます。
- 「自己責任」という言葉の重さ
- ここまで追い詰められたのは自分のせいなのか。愛と一緒に、答えの出ない問いに向き合う長編です。
おすすめポイント貧困がすぐ身近に感じられる社会派小説。決して楽しい物語ではありませんが、貧困はいとも簡単にやってくる。足元がぐらつく怖さを知っておくことは、迷っている時期の自分を支えてくれることもあります。逆に、こんなに不安定な世の中で、ここまで一生懸命生きてきた自分自身を褒めてあげてもいいと思うのです。同じ境遇の女性たちとの関わりの中で、主人公がどのように人生を選択していくのか、物語としても目が離せません。
この本を読む(Amazon)2|周りと比べて、焦ってしまうときに読む本 4冊
友達の結婚報告、同期の昇進、SNSに流れてくる誰かの充実した毎日。比べるつもりはないのに、気づけば比べて焦っている。そんな夜、ありますよね。
ここでは、ちゃんとしていない自分や、何も起きない毎日を、そのまま可笑しく、愛おしく描いた本を集めました。
2 比べて焦る
太陽のパスタ、豆のスープ

突然、婚約破棄を告げられた主人公。傷心の中、叔母のすすめで「やりたいことリスト」を書き始めます。自分の気持ちに正直に生きてみよう、と少しずつ前を向いていく物語。料理や食事のシーンもたくさん登場します。
この迷いにおすすめの理由
- 周りの結婚や幸せが気になる時に
- 人生の岐路に立った主人公が、自分自身を見つめ直していく姿に、自分を重ねられます。
- 一緒に「やりたいことリスト」を
- 書き出してみると、案外できないことって少ないんだなと気づかせてくれます。
おすすめポイント「新しいことを始めるのは怖いけれど、何もしないのはもっと怖い。」(本文より)。はっと前を向かせてくれる言葉との出会いが満載です。あれもこれもやりたいのに時間がない、お金がない…そんな満たされない気持ちで毎日を送っている方に。主人公が新しい趣味や友情を通じて、自分のペースで前に進む姿に、背中を押されます。自分のルックスに悩む方も、主人公の変化に触れると、ちょっと考え方が前向きに変われるかもしれません。
この本を読む(Amazon)2 比べて焦る
これが生活なのかしらん

ひとり暮らし、二人暮らし、三人暮らし、そして実家暮らし。形を変えていく暮らしの中で、日常の幸せや小さなざらつきを見逃さない38編のエッセイです。自費出版から異例の売れ行きを記録して話題になった作家の、書き下ろしの単行本です。
この迷いにおすすめの理由
- 20代の書き手の、まっすぐな視線
- ままならない生活を、斜め上の観察眼と独特の言葉のリズムで切り取っています。
- 1編が短い
- どこから開いても大丈夫。少しだけ読んで閉じる、ができます。
おすすめポイント変わり映えのない毎日が、今より少しだけ楽しみになる。そんな読後感のエッセイです。チャプターズのスタッフ同士で感想を言い合ったところ、みんな好きな箇所がばらばらだったのも面白いところでした。比べて焦ってしまう夜に、「生活ってこれでいいのかも」と思わせてくれます。ちょうど同世代の若手エッセイストさん。小原さん自身も、好きなことで食べていこうとする野心や大変さを見せてくれているので、彼女の言葉に触れて、自分もやる気を出してみるのもいいですね。
この本を読む(Amazon)2 比べて焦る
間宮兄弟

30代独身の兄弟が、ひとつ屋根の下で仲良く二人暮らしをする日常の物語。穏やかすぎる毎日の中で、小さな誤解が生まれたり、相手を思いやったつもりが裏目に出たり。そんなことを繰り返しているうちに、月日はどんどん過ぎていきます。
この迷いにおすすめの理由
- 「普通の人生」こそがドラマ
- 大事件は起きません。だからこそ、自分の毎日も少し愛おしく見えてきます。
- 気軽に読める
- 季節がゆるやかに移り変わっていくので、どのタイミングで読み始めても入りやすいです。
おすすめポイントおしゃれな恋愛小説で知られる作家が、冴えない兄弟の日常を描くと、こんなに可笑しくて愛らしい家族ドラマになるんです。「人生そんなもんだよなあ」と、肩の力が抜ける1冊。周りのペースが気になってしまう時期に、ちょうどいい温度で寄り添ってくれます。
この本を読む(Amazon)2 比べて焦る
キッチン常夜灯

Kindle Unlimited 対象(2026年10月時点)
主人公は、若くしてチェーンのレストランで店長を任された20代の女性。自分なんかに店長が務まるのかと日々悶々とする彼女のささやかなご褒美は、夜から朝にかけて営業する路地裏のビストロ「キッチン常夜灯」で過ごす時間でした。
この迷いにおすすめの理由
- 頑張っている周りと比べて、自信をなくした時に
- シェフや常連客との緩やかな関わりの中で、主人公は毎日の緩急のバランスを見つけていきます。
- 美味しいご飯の描写が魅力
- 寡黙なシェフが作る料理の数々、特に日替わりのスープに、心がほぐれていきます。
おすすめポイントほっこり×美味しい小説の中で、私の中での暫定トップがこちらです!悩みの根本は解決してくれないけれど、美味しいご飯は必ず明日の活力につながる。優しい人しか出てこない、優しい予定調和の物語が案外少ないところも、この本の魅力のひとつです。働く世代はきっと共感できる部分も多いはず。アラサー世代は、まず行きつけのご飯屋さんやバーを作ってみるのはどうでしょう。肩書きから解放される、自分にとってのサードプレイスを持つことも、健やかな30代を迎えるひとつのお守りになるはずです。
この本を読む(Amazon)これでちょうど折り返し。選書が合うなあと感じたら、パーソナル選書で直接選んでもらうのもおすすめです。お客様も、アラサー世代の女性が大変多いので、クォーターライフクライシスに選書は相性が良さそうです。
東京・市ヶ谷の実店舗「チャイと選書」
お話を伺って、その場で本を選ぶ「パーソナル選書」
20分前後お話を伺って、最大5冊をその場でご提案します。選書のあとは最大1時間、お店で過ごしていただけます。
パーソナル選書を予約する3|「自分らしさ」が分からなくなったときに読む本 4冊
「自分らしく生きよう」という言葉は前向きですが、そもそも自分らしさが分からない時には、少し苦しく聞こえることもあります。
ここでは、自分をひとつに決めなくてもいいと思える新書と、人との関わりの中で少しずつ自分を見つけていく主人公たちの小説を集めました。
3 自分らしさ
私とは何か 「個人」から「分人」へ

「本当の自分」「ありのままの自分」とは何か。小説家である著者が、人は相手ごとに違う顔を持つ「分人」の集まりであるという考え方から、嫌いな自分の肯定の仕方や、他者との距離の取り方を語ります。
この迷いにおすすめの理由
- 「自分らしく」に疲れた時に
- 前向きな言葉を聞くたびに今の自分とのギャップを感じてしまう方へ。見え方が変わる考え方があります。
- 恋愛・職場・家族、どの人間関係にも
- 人間関係に悩んだことのあるすべての方に向けた1冊です。
おすすめポイント「この本に出会ったことでとても生きやすくなった」と語る方も多い1冊です。自分をひとつに決めなくてもいい。読み終えると、自分の人生をこれまでとは違った角度から眺められるようになります。小説ではありませんが、平易な言葉で書かれた新書なので、普段小説を読む方にも入りやすいです。
この本を読む(Amazon)3 自分らしさ
麦本三歩の好きなもの

図書館で働く主人公・麦本三歩。少しドジで、考えすぎで、でも「好きなもの」にはまっすぐ。仕事の失敗、友人との距離、推しへのときめき。大きな事件は起きない日常の小さな出来事が、丁寧に積み重なっていく連作短編です。
この迷いにおすすめの理由
- 自分のことが分からなくなった時に
- 好きなものを大事にして、嫌なものを自分の世界に持ち込まない。三歩の境界線の引き方がとても上手なんです。
- 自分の機嫌の取り方が分かる
- 主人公の機嫌の取り方は天下一品。考えすぎる人ほど、気が楽になるかもしれません。
おすすめポイント主人公を愛せるかどうかで読後感が変わる、ちょっと曲者の1冊です(笑)。彼女の日常にクスッと笑えるか、イラっとするか。それ自体が、いまの自分の心のバロメーターになると感じました。もしイラっとしても全然大丈夫。私も最初はそうでした。自分を幸せにするために、ときには甘やかしたり、わがままでいたりしていい。自分の人生の手綱は、自分で持っていい。完璧じゃない自分をそのまま愛する秘訣が詰まった、ほっこりだけど芯の強い物語です。
この本を読む(Amazon)3 自分らしさ
喜嶋先生の静かな世界

勉強が好きではなかった主人公が、大学4年で喜嶋先生の研究室に入り、研究の世界にのめり込んでいきます。著者自身の大学・大学院での経験を下地にした、静かな成長物語です。
この迷いにおすすめの理由
- 学び直したくなる
- 「今から始めても遅くない」という前向きな気持ちが、読後にじわじわ湧いてきます。
- 才能や限界との向き合い方
- 自分の得意や限界とどう付き合っていくか。静かな筆致の中に、思わず唸る言葉が散りばめられています。
おすすめポイント自分も大学時代、こんなふうに何かに没頭できていたら。そんな後悔のあとに、「今からでも」が上回ってくる本です。何か学びたいことがある方、あるいは大学院や博士課程に進んだ経験のある方は、きっと共感したり、背中を押してもらえたりするはずです。派手な展開はありませんが、学ぶ喜びを主人公と共に感じながら、ゆっくり読み進めたくなる1冊。10年以上前に発表された作品で、書店でもなかなか出会えない掘り出し物です。
この本を読む(Amazon)3 自分らしさ
お探し物は図書室まで

仕事や人生に行き詰まった人たちが、ふとしたきっかけで訪れる小さな図書室。不愛想だけど聞き上手な司書さんが、思いもよらない本のセレクトで彼らの背中を押していきます。自分が本当に「探している物」に気がついていく、ハートウォーミングな連作短編です。
この迷いにおすすめの理由
- 本当にやりたいことが分からない時に
- 登場人物たちと一緒に、自分が本当に探している物は何かを考えられます。
- 「本っていいなあ」と思える
- 久しぶりに読書をする方にも、本の良さをしみじみ感じさせてくれます。
おすすめポイント誰かに悩みを打ち明けられた時、そっと本を差し出せる人って素敵ですよね。司書さんが選ぶ本はどれも「なるほど!」と手を打つ意外性と納得感にあふれていて、次はどんな本を選ぶのだろうと、どんどん読み進めてしまいます。選書の良さがぎゅっと詰まった、度直球の1冊です。
この本を読む(Amazon)4|気持ちが焦って、いったん落ち着きたいときに読む本 4冊
クォーターライフクライシスの渦中にいると、早く答えがほしくて、気持ちばかり焦ってしまうものですよね。そんな時は、いったん落ち着いてみるのはどうでしょう。
ここでは、短い章でできていて、どこから開いても読める4冊を選びました。1話だけ読んで閉じる、で十分です。
4 落ち着きたい
なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない

何でも検索すれば見つかる時代だからこそ、見つかりにくくなった自分のこころ。臨床心理士である著者が、カウンセリングの現場や日常のエピソードをもとに、不安や孤独、自己肯定感といったテーマをやわらかくひもといていきます。
この迷いにおすすめの理由
- 感情を整理しきらなくていい
- 悲しみの中の喜び、喜びの中の虚しさ。混ざり合ったままでいい、という考え方に救われます。
- 響いた章だけでいい
- 全部を読み切らなくても大丈夫。物語のように読める構成で、わくわくする読書体験です。
おすすめポイントセルフケアの本なのに、まるで夜の航海に出るような高揚感がある1冊。帯の「読むセラピー」という言葉にも納得です。私にとっては、感情を「正解」「不正解」で扱わなくていいと感じられたことが、この本のいちばんの収穫でした。響いた章だけ、そっと心にメモしてみてください。
この本を読む(Amazon)4 落ち着きたい
やめてみた。 本当に必要なものが見えてくる暮らし方・考え方

Kindle Unlimited 対象(2026年10月時点)
炊飯器、ゴミ箱、そうじ機といった生活必需品から、つい謝ってしまう癖や、もやもやする友達付き合いまで。「なんとなく続けてきたけれど、今の自分に本当に必要?」と、ひとつずつ手放していく実験的なエッセイ漫画です。
この迷いにおすすめの理由
- 「やらなきゃ」を減らしたい時に
- 予定を詰め込むのをやめる、スマホ片手の生活をやめる。読んでいるだけですっきりします。
- 120ページの漫画
- 小説が苦手な方も、疲れて文字を追えない日も、気軽に読めます。
おすすめポイントやめてみたけど、案外なくても困らない!モノだけでなく、自分の思い込みや悪いクセまで断捨離していく過程と、著者に現れる変化が見どころです。頑張りすぎて止まれなくなっている時に、まず1つだけ真似してみるのもいいと思います。
この本を読む(Amazon)4 落ち着きたい
コジコジにきいてみた。 モヤモヤ問答集

さくらももこが生んだキャラクター・コジコジに、人生のあれこれをきいてみる一問一答の本です。笑えたり、励まされたり。ページをパラパラめくるだけでも楽しめます。
この迷いにおすすめの理由
- 答えがほしくて焦っている時に
- コジコジの答えは、こちらの想像のななめ上。焦っていた気持ちが、ふっとほどけます。
- 1ページで完結
- どこから開いても読めるので、しおりすらいりません。
おすすめポイント早く答えがほしい時ほど、正解を探すのをいったんやめてみるのもひとつの方法です。コジコジの回答が本当に奇想天外で、気がつくとふふふと笑ってしまいます。意外と棘のある言葉もあって、それが自分に刺さるのもまた気持ちがいい。安易に慰めてこないのが、コジコジの魅力です。自由な答えに笑っているうちに、肩の力が抜けているかもしれません。絵がたくさんあるので、本を読む元気がない日にも開けます。
この本を読む(Amazon)4 落ち着きたい
風と共にゆとりぬ

直木賞作家が、日常の出来事をひたすら可笑しく書いたエッセイ集です。帯には「めちゃくちゃ面白い」の一文。自分でハードルを上げておいて、それを軽々と超えてきます。
この迷いにおすすめの理由
- 考えることに疲れた時に
- 全三部構成なので、目次で気になったところから読み始めて大丈夫です。
- 声を出して笑える
- 笑いをこらえる必要のない場所で読むのがおすすめです。
おすすめポイント直木賞作家の日常はこんなにチャーミングで笑いの要素が詰まっているのかと、本当に爆笑しながら読みました。この本を読んだのが、確か27歳くらいの時。無意味な飲み会で消耗するよりも、本にとびきり面白い話を聞かせてもらえばいいんだ!と教えてくれて、自分の人生には本が必要だと気がつけた作品です。そんな気づきを得るような作品ではないのですが(笑)、とにかく面白いです。いったん立ち止まりたい時は、こんな本が結局いちばんいいんです。ファンの多いエッセイです。
この本を読む(Amazon)20代・30代で人生に迷った時の本の選び方
答えをくれる本より、迷い方を見せてくれる本
迷っている時ほど、正解を探したくなりますよね。でも、人生の迷いには他の人の正解がそのまま当てはまらないことのほうが多いものです。
小説やエッセイには、答えの代わりに、誰かが迷って、間違えて、それでも進んでいく姿が書かれています。自分の迷いを、少し外から眺めるきっかけになるかもしれません。
つまらなかったら、やめていい
迷っている時期は、本を読む元気も出にくいものです。最初の数ページで気持ちが乗らなければ、そっと閉じて大丈夫です。合わない本を我慢して読むのって、けっこうしんどいですよね。
短い本・エッセイから始める
200ページ前後の本や、1話が短いエッセイから始めると、読み終えられることが多いです。この記事では『これが生活なのかしらん』『やめてみた。』『コジコジにきいてみた。』『風と共にゆとりぬ』が手に取りやすいです。
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迷った時は、本を選んでもらうのもひとつの方法
迷っている時って、本を選ぶこと自体がしんどかったりしますよね。そんな時は、誰かに選んでもらうのも気楽です。
私たちの選書サービス「チャプターズ」は、こんな仕組みです。
- 毎月3冊の中から、1冊を選ぶ
タイトルも著者も、届くまでのお楽しみです。 - 文庫本がご自宅に届く
気分でない月はスキップもできます。 - 読み終えたら、感想を話してみる
同じ本を読んだ人と、20分のビデオチャット「アペロ」で話せます。
この記事の本の多くも、これまでの選書でお届けしてきたものです。ここに並んだ本が気になったら、次の1冊はチャプターズに選ばせてください。
次の1冊、チャプターズに選ばせてください。毎月3冊の中から1冊。タイトルも著者も、届くまでのお楽しみです。読了後は、同じ本を読んだ人とビデオチャットで感想を話せる「アペロ」もあります。
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東京・市ヶ谷の実店舗「チャイと選書」
店頭ではパーソナル選書を行っています。20分前後お話を伺って、最大5冊をその場でご提案します。選書のあとは最大1時間、お店で過ごしていただけます。完全予約制です。
📍 東京都新宿区市谷田町2-20(JR市ヶ谷駅から徒歩7分)
パーソナル選書を予約するInstagram @chai_book_chapters
ほかの選書サービスとも比べてみたい方は、こちらの記事で9つのサービスを比較しています。チャプターズ自体の評判は、チャプターズの評判や口コミにまとめています。
選書サービス・本のサブスクおすすめ9選【2026年版】|書店主が全部調べて比較
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クォーターライフクライシスと本についてよくある質問
クォーターライフクライシスは何歳ぐらいに起こりやすいですか
20代後半から30代前半ごろに感じる方が多いと言われています。LinkedInが2017年に25〜33歳を対象に行った調査では、経験した年齢の平均は27歳でした。日本のマイナビの調査では、25〜34歳の間で人生に不安や焦り、憂うつなどの葛藤を感じている状況を「クォーターライフクライシス」と定義しています。人生の4分の1(クォーター)が過ぎるころ、という意味です。
クォーターライフクライシスの症状は
診断名があるわけではありませんが、「このままでいいのかな」とふとした時に考えてしまう、友人の昇進や結婚を素直に喜べない、次に何をすればいいのかわからない、この先のお金が不安、SNSを見たあとに落ち込む、といった気持ちがよく挙げられます。クォーターライフクライシスとはの章にまとめています。
アラサーの焦りや不安も、クォーターライフクライシスですか
そう呼ばれることが多いです。クォーターライフクライシスは25〜34歳ごろの迷いを指すことが多く、ちょうどアラサーの時期と重なります。周りの結婚や昇進を見て焦ったり、このままでいいのかなと不安になったりするのは、珍しいことではありません。アラサーの主人公が崖っぷちから動き出す『あすは起業日!』や、周りと比べて焦ってしまう時の4冊から読んでみてください。
クォーターライフクライシスは女性にもありますか
性別に関係なく起こるものです。ただ、LinkedInの調査では「成功している友人と自分を比べて不安になる」と答えた人が女性51%、男性41%と、女性のほうが多めでした。結婚や出産、キャリアの選択が重なる時期なので、女性ならではの迷いを感じる方も多いかもしれません。この記事では『メイド・イン京都』『キッチン常夜灯』が、仕事や生き方に迷う女性を描いています。
30代でもクォーターライフクライシスになりますか
なる方は多いです。調査でも25〜34歳が対象になっていて、30代前半はちょうど含まれます。30代の兄弟の日常を描いた『間宮兄弟』は、30代の方にも手に取りやすいと思います。
クォーターライフクライシスの乗り越え方はありますか
無理に乗り越えようとしなくても大丈夫です。迷いを書き出してみる、比べる相手を過去の自分にする、利害関係のない人に話してみる、いろんな人の実体験をつまみ食いしてみる、の4つを乗り越え方の章にまとめました。本を読むのもそのひとつで、物語の中の誰かの迷い方を知ると、自分の迷いが少し客観的に見えてきます。ただ、眠れない・食べられないなどのつらさが続く時は、ひとりで抱えずに医療機関や専門の相談窓口を頼ってください。
人生でいちばんしんどい時期はいつですか
人によって違います。経済学者デービッド・ブランチフラワーが132か国のデータを分析した研究では、幸福度がいちばん低くなるのは先進国で平均47.2歳とされ、こちらはミッドライフクライシスの時期にあたります。20代後半から30代前半の迷いは、はじめて自分で人生の大きな選択を重ねる時期だからこそ来るもの。しんどさの種類が違うだけで、どちらも珍しいことではありません。
人生に迷った時に読む本はどう選べばいいですか
今いちばん近い迷いから選ぶと、手に取りやすいことが多いです。仕事やお金のことなら『三千円の使いかた』、自分らしさのことなら『私とは何か』、疲れて何も考えたくない時は『やめてみた。』のような短い本から。合わなければ途中でやめて大丈夫です。
転職すべきか迷った時に読む本はありますか
すぐに答えを出さなくても大丈夫です。分かれ道に立った誰かの物語を読むと、自分の迷いが少し整理されることが多いです。この記事では、結婚か仕事かで揺れる『メイド・イン京都』や、百貨店の外商として全力で働く『上流階級』がおすすめです。手前味噌ですが、突然のクビ宣告から起業に挑む私の小説『あすは起業日!』も、転職か起業かで迷う主人公の物語です。
やりたいことがない時に読む本はありますか
やりたいことが見つからないのは、珍しいことではありません。何かに没頭していく主人公を描いた『喜嶋先生の静かな世界』や、「やりたいことリスト」を書き始める『太陽のパスタ、豆のスープ』は、「今からでも」と思わせてくれる物語です。
おわりに|迷っている時間も、ちゃんと人生の一部です
20代・30代、とくにアラサーは、仕事も、お金も、恋愛も、住む場所も、一度に決めることが押し寄せてくる時期です。迷うのは、選べるものがたくさんあるからかもしれません。
すぐに答えを出さなくても大丈夫です。迷っている今の自分に合う1冊を、ゆっくり探してみてください。
迷っている夜に、
そっと隣に置ける1冊が見つかりますように。
この記事が、次の1冊を手に取るきっかけになれたら嬉しいです。
※ Kindle Unlimitedの対象作品は入れ替わることがあります。表記は2026年10月時点のもので、最新の状況はAmazonの各商品ページでご確認ください。
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