選書サービス・本のサブスクおすすめ9選【2026年版】書店主が全部調べて比較

オススメ本紹介


こんにちは。オンライン書店「Chapters bookstore(チャプターズ)」を運営する、書店主の森本萌乃です。

書店で何千冊もの本を前にして、「読みたい気持ちはある。でも、何を読めばいいのかわからない」と立ち尽くしたことはありませんか。

あるいは、気づけばいつも同じ作家、同じジャンルばかり。好きな本を選んでいるはずなのに、少しだけ新しい風もほしい。

そんなときにおすすめしたいのが、自分以外の誰かに、本選びを委ねてみる「選書サービス」です。

最近では、じっくり対話するもの、カルテを記入するもの、毎月一冊が届く本のサブスク型、個人の選書家にオンラインで相談するものまで、選書サービスにもさまざまな種類が登場しています。

私自身も仕事で日々選書をしていますが、他の書店員さんに本を選んでもらうのもまた大好きです!

この記事では、現役書店主の視点から、2026年現在おすすめしたい選書サービス・本のサブスクを9つご紹介します。

紙の本が毎月届くサブスク型も、一度きりのカルテ型も、料金・届くもの・頻度を並べて比較できるようにまとめました。

書店主・森本萌乃

森本萌乃

1990年生まれ。書店主・選書家、株式会社MISSION ROMANTIC代表。オンライン書店「チャプターズ」や、市ヶ谷の対話型選書「チャイと選書」を運営し、本をきっかけに人と人がつながる新しい読書体験を提案している。著書に小説『あすは起業日!』(小学館)。趣味は旅先での読書。

※ この記事では、私が運営するチャプターズも紹介しています。自社サービスだけをおすすめするのではなく、それぞれの特徴や向いている方がわかるよう、できるだけフラットにまとめました。料金や受付状況は変更される場合がありますので、ご利用前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。

目次

選書サービスとは? 本を「自分で選ばない」という、新しい選択肢

選書サービスとは、書店員や読書家など、本に詳しい人が利用者の好みや悩み、読書歴などをもとに本を選んでくれるサービスです。

Amazonや書店のランキングを見れば、人気の本はすぐにわかります。でも、人気の本と「今の自分が読みたい本」は必ずしも同じではありません。

ふいに本を読みたくなって、手を伸ばしてみた芥川賞や直木賞の受賞作。「話題だから間違いないはず!」と思って読んでみたら、意外と難しくて挫折してしまった。そんな経験はありませんか?

芥川賞は純文学の新人・新進作家を対象とし、新しい表現や文学性そのものが評価される賞。直木賞はもう少しエンタメ要素が強い大衆小説が中心ですが、こちらもまた「読みやすい本」かどうかと言われるとちょっと違って。

売れている本、賞を取った本=今の自分が楽しめる本、とは限らない。
ここが小説選びの難しくて面白いところです。

選書サービスの魅力は、アルゴリズムや売上ランキングではなく、誰かの経験や感性を通して本と出会えること。

さらに私が選書をする際は「好きそうな本」をお選びするだけでなく、その人の好みから半歩だけ外れた作品を探すことも大切にしています。

人が選ぶからこそ生まれる予想外の中に、誰かにとっての新しい扉を開く特別な一冊との出会いがあるかもしれない。このAIの時代に、人力で選ぶからこそ、こんな不確定要素を楽しめる点も選書の魅力だと思っています。

なお、選書サービスのなかでも毎月本が届くタイプは「本のサブスク(本の定期便)」と呼ばれます。ただこの言葉、電子書籍の読み放題と混ざりやすいので、先に整理しておきますね。

「本のサブスク」と「読み放題」は、何が違う?

「本のサブスク」で検索すると、Kindle Unlimitedのような電子書籍の読み放題サービスがたくさん出てきます。でも、同じ「本のサブスク」でも、紙の本が毎月届くタイプは、まったく別のものなんです。

どちらが良い・悪いという話ではなく、向いている場面が違います。最初にここを整理しておくと、選びやすくなると思います。

 読み放題(Kindleなど電子書籍のサブスク)選書型の本のサブスク(紙の本が毎月届く)
読めるもの対象作品の中から好きなだけ毎月1〜3冊。選ばれた本だけ
かたちスマホ・タブレットの画面紙の本がポストや玄関に届く
選ぶ人自分で探す書店員・店主が選ぶ
料金の目安月1,000円前後月2,000〜4,000円前後
読み終わったら解約すると読めなくなる自分の本として手元に残る
向いている人量を読みたい。今すぐ読みたい。ものが増えるのが嫌何を読むか決められない。読書の習慣をつけたい。1冊にじっくり向き合いたい

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読み放題は、たくさんの中から自分で選ぶためのサービス。対して選書型の本のサブスクは、選ぶ手間そのものをなくすためのサービスです。

この記事で紹介するのは、後者――人が選んだ紙の本が届く(あるいは手渡される)タイプです。

なので、この記事は「紙で届く本のサブスクを探している」あるいは「選書サービスが気になる」方向けになります。読み放題の電子書籍をイメージしていた方は、こちらの記事でおすすめの小説をたっぷりご紹介していますので、ぜひのぞいてみてください。見やすいように、Kindle Unlimited対応の作品には印をつけています!

選書サービスを使う3つの魅力

1. 本選びに疲れず、読書に没頭できる

読みたい本や自分に合う本がズバリ出てくるので、本を探す途中で疲れることなく、読書そのものに集中できます。

2. 読書の楽しさが広がる

誰かのおすすめやコメントがつくと、苦手なジャンルや自分では選ばない本も、不思議と楽しみやすくなります。

3. コミュニケーションを楽しめる

自分のために本を選んでもらうと、その意図を知ったり、考えたりすることで選んでくれた相手のことも見えてきます。これも選書の魅力。

失敗しない選書サービスの選び方【タイプ別】

ひとことで「選書サービス」といっても、その方法はさまざま。大きく分けると、こんなタイプがあります。

対話型
書店員や選書家と実際に会話をしながら、自分の好みや悩みなどを伝えて本を選んでもらいます。
サブスク・定期便型
毎月など決まったタイミングで本が届くタイプ。読書習慣そのものを作りたい人にもおすすめです。
カルテ記入型
メールやフォーム、手紙など、文字で伝えた情報をもとに本を選んでもらいます。
個人の選書家に依頼型
SNSやスキルマーケットなどで「この人に選んでもらいたい」と思う人を自分で探して依頼します。

「とことん私に合わせてほしい」という方は対話型。「読書習慣も作りたい」なら定期便型。「時間がない、対話はちょっと緊張する」という方はカルテ型。そして「この人の本のセンス、好きだな」という選書家がいるなら、個人に直接お願いするのもおすすめです。

【2026年版】おすすめ選書サービス・本のサブスク9選|料金・届くものの比較表

選書サービスタイプ届くもの・もらえるもの頻度料金の目安(税込)
いわた書店「一万円選書」カルテ型紙の本を約1万円分まとめて1回きり約1万円分+送料
ブックカルテカルテ型全国51店舗の書店員が選ぶ約1万円分1回きり12,500円(本代・税・送料・選書料込)
チャプターズ本のサブスク3冊から自分で選んだ文庫本1冊+読書トーク毎月月2,530円/3ヶ月プラン6,930円
チャイと選書 Chapters bookstore「パーソナル選書」対話型(来店)その場で最大5冊を提案+1ドリンク1回きり2,500円(10/1より2,750円)
イチゼンブックス本のサブスクアンケートをもとに選ばれた1冊毎月月3,980円
文喫対話型(来店)スタッフが希望に合わせて選書1回きり6,000円〜44,000円(入場チケット付き)
shelff(シェルフ)本のサブスク中古本3冊(自分で2冊+関連1冊)毎月月3,850円(初回3ヶ月2,750円)
ポケット文庫本のサブスク文庫本・新書1〜2冊(店主が選書)毎月月1,780円〜
個人の選書家人によるココナラやSNSから「人」で選んで依頼人による1,000〜1,500円ほどから

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※ 料金・受付状況は2026年9月時点で各公式サイトに掲載されている内容です。変更される場合がありますので、お申し込み前に必ず公式サイトでご確認ください。
※ いわた書店「一万円選書」は、2026年分の申し込み受付が終了しています(2026年9月時点)。
※ 私が実際に利用したのはブックカルテとイチゼンブックス、運営しているのはチャプターズとチャイと選書です。そのほかのサービスは、公式サイトに掲載されている内容をもとにご紹介しています。

料金の相場をざっくり言うと、毎月届く本のサブスクは月2,000〜4,000円前後、1回きりのカルテ型は1万円前後、個人の選書家は1,000円台から。同じ「選書サービス」でも、月々払うのか一度きりなのかで、金額の感覚はかなり変わります。

いきなりお金を払うのは、という方へ。チャプターズの無料選書診断なら、LINEで質問に答えるだけで過去200作品以上の選書から一冊を提案します。何度やっても無料なので、選書というものの感じを掴む入り口にどうぞ。

1.いわた書店「一万円選書」|選書サービスを語るなら外せない名物企画

  • タイプカルテ型
  • 料金約1万円分+送料
  • 頻度1回きり
  • 受付期間限定

北海道・砂川市にある、いわた書店の「一万円選書」。利用者がカルテを書き、その内容をもとに店主が約1万円分の本を選んで届けてくれる、選書サービスの代表的な存在です。

この一万円選書は、実際の本が郵送されてくるので、費用感としてもとってもお得なのがポイント。

好きな作家だけではなく、これまで読んだ本、印象に残っている出来事などを振り返りながらカルテを書く。本を選んでもらう前に、自分自身について考える時間がある。これもパーソナル選書の面白さです。

非常に人気のサービスなので、いつでも申し込めるわけではありません。受付状況は公式サイトで確認してみてください。「一度は本格的な選書を体験してみたい」という方に。

向いている方一度は本格的な選書を、まとまった冊数で体験してみたい方。カルテを書く時間そのものを楽しめる方。

気をつけたい点人気が高く、いつでも申し込めるわけではありません。2026年分の受付はすでに終了しています(2026年9月時点)。次の受付は公式サイトで告知されます。

いわた書店公式サイト

2.ブックカルテ|全国の書店員さんから「選書してほしい人」を選ぶ

  • タイプカルテ型
  • 料金12,500円(税・送料・選書料込)
  • 頻度1回きり
  • 選書者全国51店舗の書店員から選べる

選書サービスに興味があるなら、知っておきたいのが「ブックカルテ」。全国の書店員さんの中から、「この人に本を選んでもらいたい」と思う人を自分で選び、カルテに読書傾向や好みなどを書いて選書をお願いするサービスです。

ブックカルテ

面白いのは、「何を選んでもらうか」だけでなく、誰に選んでもらうかから体験が始まっていること。

私も、以前ブックカルテを実際に利用しました。その一部始終をYouTubeで紹介しています。

初体験。選書サービスで本を大人買いしてみた。

初体験。選書サービスで本を大人買いしてみた。(動画11:04頃から、実際のブックカルテ体験)

普段は選書をする側ですが、この日は完全に「選ばれる側」。カルテにありったけの思いを書いて、わくわく待つ時間が本当に楽しかったです!

ただ、私がお願いした書店さんは本だけが届く形だったので、選書理由が気になりました。(他の書店さんは分かりません)

向いている方「何を選んでもらうか」だけでなく「誰に選んでもらうか」から楽しみたい方。ギフトとして贈ることもできます。

気をつけたい点選書理由が添えられるかどうかは、お願いする書店員さんによって違うようです。気になる方は、事前にプロフィールを読んでから選ぶのがおすすめです。

ブックカルテ公式サイト

3.チャプターズ|「自分では選ばない一冊」と、その先の人にも出会う

  • タイプ本のサブスク
  • 料金月2,530円/3ヶ月プラン6,930円
  • 頻度毎月 文庫本1冊
  • 解約前月20日までにマイページから

そして手前味噌ですが、私たちが運営する「チャプターズ」もご紹介させてください。チャプターズは、「恋する書店」をコンセプトに掲げ、忙しい大人が久しぶりに読んでも楽しめる一冊を届けている、月額制のオンライン書店です。

Chapters bookstore(チャプターズ)

毎月、現役書店員が候補作を読み込み、3作品を厳選。完全なパーソナル選書ではありませんが、季節性やトレンド感を重視した3冊の中から、独自のクリエーティブや推薦文だけを頼りに、直感で一冊を選ぶ。この工程には、プロがある程度絞ってくれる安心感と、自分だけの一冊を選ぶ楽しみ、その両方があります。

さらに、扱う作品はすべて読了しているという点もチャプターズの大きな特徴です。チャプターズに並ぶ本は、少なくとも誰かにとって「特別に面白かった一冊」なのです。

Chapters bookstore の選書

そして、もう一つ。同じ本を選んだ人のプロフィールを見ることができ、お互いに興味を持ったら20分間のオンライン読書トーク「アペロ」で本の感想を話すこともできます。つまり、本との出会いのその先に、人との出会いまである選書サービスです。

とはいえ、出会いが必須というわけではありません。既婚者・恋人ありの方向けのフィルターもあり、純粋な選書サービスとして使ってくださっている方も全体の2〜3割ほど。選書への高い信頼を、この数字から運営として日々感じています。

本が溜まってしまったときのために、スキップ機能もあります。スキップした月は、メールでその月の選書の”答え合わせ”だけが届く仕組み。積読が増えてしまったときや忙しいときにも、無理なく続けられます。読書には波があるもの。その波にも寄り添えるサービスでありたいと思っています。

チャプターズの使命は、自分では選ばなかったけれど読んでよかった一冊を少しずつ増やし、お客様の読書の世界に彩りを添えていくこと。

向いている方読書の習慣をつけたい方。紙の本がポストに届くのを待つ時間を楽しみたい方。同じ本を読んだ人と話してみたい方。

気をつけたい点完全なパーソナル選書ではなく、毎月3冊の中からご自身で1冊を選んでいただく形です。「私一人のためだけに選んでほしい」という方は、カルテ型や対話型のほうが合うかもしれません。

まずはLINEで、過去200作品以上の選書から本を提案する無料選書診断も体験できます。

LINEで無料選書診断をする今月の3冊を見てみる

1ヶ月プラン2,530円/3ヶ月プラン6,930円(税込・送料込)。読みきれない月はスキップできます。解約はプラン更新の前月20日までにマイページから。

4.チャイと選書 Chapters bookstore「パーソナル選書」|市ヶ谷で、話しながら選んでもらう

  • タイプ対話型(来店)
  • 料金2,500円(1ドリンク付き)
  • 所要選書20分前後+最大1時間滞在可
  • 場所東京・市ヶ谷/完全予約制(木・金)

「オンラインではなく、実際に本屋さんと話しながら選んでほしい」という方へ。東京・市ヶ谷にあるチャプターズの実店舗「チャイと選書 Chapters bookstore」では、予約制のパーソナル選書を行っています。

チャイと選書 Chapters bookstore の予約制パーソナル選書の様子

ここで使うのは、チャプターズがこれまでに選んできた200作品以上の小説・エッセイを中心とした選書アーカイブ。好きな本、苦手だった本、最近の気分、仕事のこと、休日の過ごし方。そんなことをスタッフとおしゃべりしながら、今のあなたに合いそうな本を最大5冊までご提案します。

「最近まったく本を読んでいません」「小説を楽しめたことが一度もない」という方も大歓迎。むしろ、何を読んだらいいかわからない方にこそ来てもらいたい場所です。

私自身が選書するときは、全部を「絶対好きそう」で固めないよう、お選びする全5冊はなるべくバラエティに富んだラインナップになればいいなと心がけています。

ジャンルは、お仕事小説・恋愛小説・ミステリー・SF/ファンタジー・短歌・エッセイ・海外文学などなど。小説でいくとジャンルはおそらくほぼ網羅!お店にない本でも、過去に読了したおすすめの本があれば、PC画面に映しながら選書することもあります。

リピーターさんも多くいらっしゃることから、チャプターズの過去アーカイブに、私たちスタッフの最新の読書歴も加えて、お選びする作品は日々どんどん増えています!

チャイと選書 Chapters bookstore の店内

ちなみに、小説紹介クリエイターのけんごさんにも実際にパーソナル選書を体験していただきました。

今の自分に「ぶっ刺さる1冊」が見つかる書店で選書体験してみた

今の自分に「ぶっ刺さる1冊」が見つかる書店で選書体験してみた

向いている方本を読んでいない期間が長く、何から手をつけていいかわからない方。本が大好きで、新しい風を求めている方。

気をつけたい点事前予約制で、店頭までお越しいただく必要があります。遠方の方は、オンラインで選書している全国の選書マイスターさんなどのほうがご利用しやすいかもしれません。

市ヶ谷のお店を予約するInstagramで最新情報を見る

2,500円(パーソナル選書+1ドリンク・税込)。2026年10月1日より2,750円になります。完全予約制で、ご予約は1ヶ月前から。お支払いはキャッシュレスのみです。

5.イチゼンブックス|毎月「今の自分」に合わせた一冊が届く

  • タイプ本のサブスク
  • 料金月3,980円
  • 頻度毎月1冊
  • 選び方毎月アンケートに回答

まずは月に一冊読みたい。そんな方に向いているのが「イチゼンブックス」です。毎月アンケートに回答すると、その内容をもとに一人ひとりに本を選び、一冊届けてくれるサブスク型の選書サービス。選ばれるジャンルは実用書・エッセイ・ルポルタージュなどが中心で、小説は少なめな印象です。

イチゼンブックス

月額3,980円(税込)で、毎月一冊のペースがちょうどいいですね。私は、2冊目が自分的にすごく気分に合っていて、ハマりました!ウェブサイトが可愛くて、本のお届け時には簡単な選書理由が添えられているのも嬉しい。代表の隅田さんのサービスへの愛情を随所から感じられます。

実際に試したときの様子は、こちらの動画(4:15頃〜)でも紹介しています。

イチゼンブックスを試したときの様子

イチゼンブックスを試したときの様子(動画4:15頃〜)

向いている方実用書・エッセイ・ルポルタージュなど、視野が広がる一冊を毎月受け取りたい方。

気をつけたい点選ばれる本は小説が少なめな印象です。小説を読みたい方は、別のサービスのほうが合うかもしれません。

イチゼンブックス公式サイト

6.文喫|本を選んでもらうだけじゃない。本屋で過ごす時間まで楽しむ

  • タイプ対話型(来店)
  • 料金6,000円〜44,000円/入場チケット付き
  • 頻度1回きり
  • 店舗六本木・名古屋栄・福岡天神ほか

「入場料のある本屋」として知られる文喫。六本木をはじめ、現在は名古屋・栄、福岡・天神、高輪のBUNKITSU TOKYOなどにも展開しています。店内にはブックディレクターが選んだ3万冊以上の本が並び、珈琲や煎茶を飲みながらじっくり本と向き合うことができます。

文喫

そして文喫では、ブックディレクターによる選書サービスも提供されています。テーマやジャンルを伝えると、その場で本を選んでもらえます。私自身は利用したことがないのですが、文喫はそもそも選書にこだわった書店。その中からさらに選んでもらえるというだけで、信頼感があります。小説というよりは、デザインや思考に触れる本など、おしゃれな一冊に出会えそうな印象です。本を買いに行くというより、本のある空間ごと味わいに行く。そんな贅沢な時間を過ごしたい方におすすめです。

向いている方本のある空間ごと味わいたい方。デザインや思考に触れる本、おしゃれな一冊に出会いたい方。

気をつけたい点店舗によって営業形態や選書メニュー、料金が異なります。選書サービスには入場チケットが含まれる形です。

文喫公式サイト

※ 店舗により営業形態や選書メニューが異なります。最新情報は公式サイトでご確認ください。

7.shelff(シェルフ)|読みたい本を自分で選んで、毎月3冊

  • タイプ本のサブスク
  • 料金月3,850円(初回3ヶ月2,750円)
  • 頻度毎月3冊・中古本
  • 選び方ウィッシュリストから2冊+関連1冊

株式会社Swandiveが運営する、中古本のサブスクです。私も利用していないのでウェブサイトから読み取る限りの情報ですが、あらかじめウィッシュリストに登録しておいた本から2冊と、それに関連する1冊をshelffが選んで、毎月3冊が届きます。送料は無料。読み終えた本を引き取ってもらうと、月額が下がる仕組みもあるようです。

ここまで紹介してきた選書サービスとは、実は向きが逆。「何を読めばいいかわからない」ではなく、「読みたい本はあるのに、買いそびれたまま積み上がっている」という方のためのサービスだと思います。

向いている方読みたい本はあるのに、いつも買わずに終わってしまう方。法人契約もあるようなので、会社単位や複数人で申し込むのも良さそうです。

気をつけたい点届くのは中古本です。選書ではなく自分で選ぶ側面が強い印象なので、詳細はご自身でご確認ください。

shelff公式サイト

8.ポケット文庫|文庫本・新書が1冊、ポストに届く

  • タイプ本のサブスク
  • 料金月1,780円〜
  • 頻度毎月1〜2冊・文庫本/新書
  • 特徴同じ本は二度と届かない

コミュニケーションデザイン事務所Goûter(グーテ)が運営する、文庫本と新書の定期便サービスです。2025年11月にはじまったばかりの、まだ新しいサービス。こちらも利用前のためウェブサイトの情報だけが頼りですが、店主がすべて読んだうえで本を選び、選書の理由を書いたお手紙が同封されるとのこと。届くまでタイトルは秘密で、お届けした本は台帳で管理されていて同じ本は二度と届かない、という仕組みだそうです。

インスタグラムでは、発送の様子が紹介されていました。@pocket.bunko

おまかせプランとセレクトプランの2種類があったり、月1冊と月2冊を選べたり、自分の読書のスタイルに合わせて色々選べるのが嬉しいですね。

向いている方新しいサービスを試すのが好きな方。文庫本が好きな方。

気をつけたい点公式サイトに価格改定の告知が出ています。お申し込み前に最新の金額をご確認ください。

ポケット文庫公式サイト

9.個人の選書家|「サービス」ではなく「人」で選ぶ、新しい選書のかたち

  • タイプ人による
  • 料金1,000〜1,500円ほどから
  • 頻度人による
  • 探し方ココナラ・SNS

選書サービスは、もっと身近に。個人の「選書屋さん」も増えています。

ここまで書店や企業が運営する選書サービスをご紹介してきましたが、最近面白いなと思っているのが、個人で「選書」を仕事にする人たちが少しずつ増えていることです。

たとえば、スキルマーケットの「ココナラ」で「選書」と検索してみると、実にさまざまな個人の選書サービスが見つかります。年間数百冊を読む読書家が一冊を選んでくれるもの、ヒアリングシートをもとにジャンルを越えて3冊を選ぶもの、8冊をまとめて提案するものなど、スタイルもさまざま。

1,000〜1,500円ほどから利用できるサービスもあり、「まず一度、誰かに本を選んでもらってみたい」という方にも気軽な入口になっています。

そして、ここが選書の面白いところ。同じお客様から同じ相談を受けても、選書する人が違えば、おそらく選ぶ本もまったく違います。だからこそ「どのサービスを使うか」だけではなく、「誰に選んでもらいたいか」で選ぶのも、これからの選書サービスの楽しみ方なのかもしれません。

大きな書店や有名なサービスだけではなく、本が大好きな一人の読書家が、自分の経験や感性を生かして誰かのために本を選ぶ。「選書する人」という仕事が、少しずつ身近になっている。書店を営む私としても、この流れはとても嬉しく感じています。

向いている方まず一度、気軽に誰かに本を選んでもらってみたい方。「この人のセンスが好き」と思える人がいる方。

気をつけたい点サービスの形も選書のスタイルも、人によって大きく違います。プロフィールや過去の選書を読んでから依頼するのがおすすめです。

チャプターズ認定の選書家、個人で活動する「選書マイスター」

実はチャプターズでも、「本を選んでもらう人」だけではなく、「誰かのために本を選べる人」を増やしたいという思いから、「選書マイスター養成講座」を開催しています。そして現在、上級まで取得した「Chapters公認 選書マイスター」の中には、実際に個人で選書活動を始めている方もいます。

選書マイスター養成講座

InstagramなどのSNSで予約を受け付けたり、オンラインでお客様とお話ししながら選書をしたり。「近くに選書サービスのお店がない」「東京まではなかなか行けない」という方でも、オンラインなら全国どこからでも選書をお願いできます。

これまで「選書してもらう」といえば、有名な書店や書店員さんにお願いするイメージが強かったかもしれません。でもこれからは、

好きな本の感覚が合いそう。
この人なら、どんな本を選んでくれるんだろう。

そんなふうに、サービスではなく「人」から選書を選ぶ時代になっていくのかもしれません。チャプターズでは、選書マイスター上級取得者の一覧とSNSをご紹介しています。気になる選書マイスターがいたら、それぞれのSNSから現在の活動内容や予約方法をぜひチェックしてみてください。

チャプターズ公認 選書マイスター一覧へチャプターズ選書マイスター養成講座へ

「私も誰かのために本を選んでみたい」と思ったら

ここまで読んで、「選書してもらうのもいいけれど、私は選書する側をやってみたいかも」と思った方へ。チャプターズの「選書マイスター養成講座」では、単にたくさんの本を読むのではなく、人のために本を選ぶための考え方を学びます。

普段から本をたくさん読んでいても、いざ「この人のために本を選んでください」と言われると、意外と難しいもの。好きな本をおすすめすることと、その人のために選書することは、似ているようで、少し違います。

相手の読書歴やその日の気分、会話のなかから「いま、この人に届けたい一冊」を思い描く。その視点を、講座では一つずつ丁寧に学んでいきます。本が好きで、いつか誰かのために選んでみたい。そんな方は、ぜひ一度のぞいてみてください。

選書マイスター養成講座の様子

選書マイスター養成講座の詳細

まとめ|選書サービスは「自分では選ばない」を楽しむ入り口

今回は、現役書店主の視点から2026年におすすめの選書サービス・本のサブスクを9つご紹介しました。対話型・本のサブスク型・カルテ型・個人依頼型と、選び方はさまざまですが、共通しているのは「自分では選ばなかった一冊」に出会えること。

「何を読めばいいかわからない」その入り口に立っているなら、それはきっと、新しい一冊と出会えるサインです。気になった選書サービスを、まずは一つ試してみてください。

一番気軽なのは、チャプターズの無料選書診断かなと思います。全部でおよそ200通りの選書結果が用意されていて、何度やっても無料なので(笑)、ぜひお気軽に試してみてくださいね。

選書サービスについて、よくある質問

選書サービスとは何ですか?

書店員や読書家など本に詳しい人が、あなたの好みや読書歴、悩みをもとに本を選んでくれるサービスです。実際に会話する対話型、毎月届くサブスク型、フォームで伝えるカルテ型、個人の選書家に依頼するタイプなどがあります。

選書サービスの料金の相場は?

タイプによって幅があります。個人の選書家なら1,000〜1,500円ほどから、サブスク型は月3,000〜4,000円前後、まとめて選書してもらうカルテ型は1万円前後が目安です。送料やラッピング込みのサービスもあります。

無料で使える選書サービスはありますか?

あります。たとえばチャプターズでは、LINEで質問に答えると過去200作品以上の選書から本を提案してくれる無料選書診断を体験できます。まず気軽に試したい方の入り口におすすめです。

自分で本を選ぶのと、何が違いますか?

自分で選ぶと、どうしても好きな作家やジャンルに偏りがちです。選書サービスは、あなたの好みを広げたり、予期せぬ一冊に出会える可能性を与えてくれます。書店では扱いが少ない掘り出し作品や絶版本が紹介される可能性があるのも魅力です。

どの選書サービスが自分に合いますか?

パーソナルな感覚を体験したいなら対話型、読書習慣もつけたいならサブスク型、時間がない・対話は緊張するならカルテ型がおすすめです。スタイルがさまざまな個人の選書家さんにお願いするのも◎ この記事の比較表も参考にしてみてください。

紙の本のサブスクと、電子のサブスクは何が違いますか?

電子のサブスクは、基本読み放題であることが多いです。対象作品の中から自分で好きなだけ読む電子書籍のサービスです。料金は月1,000円前後で、解約すると読めなくなります。一方この記事で紹介している選書型の本のサブスクは、書店員や店主が選んだ紙の本が毎月1〜3冊届くサービス。料金は月2,000〜4,000円前後で、届いた本は自分のものとして手元に残ります。「量を読みたい」なら読み放題、「何を読むか決められない」なら選書型が向いています。

紙の本が届く選書サービスはどれですか?

この記事で紹介しているなかでは、チャプターズ(毎月 文庫本1冊)、イチゼンブックス(毎月1冊)、shelff(毎月 中古本3冊)、ポケット文庫(毎月 文庫本・新書1〜2冊)が、紙の本が毎月届くサブスクです。いわた書店「一万円選書」とブックカルテは、1回きりでまとめて紙の本が届くタイプになります。

本のサブスクは途中で解約できますか?

サービスによって異なります。チャプターズの場合は、プラン更新の前月20日までにマイページから解約を申請できます。ほかのサービスも、解約の期限や方法はそれぞれ違いますので、お申し込み前に各公式サイトでご確認ください。読みきれない月にスキップできる仕組みを用意しているサービスもあります。

この記事で紹介した選書サービスの公式サイトをまとめました。気になったサービスから、ぜひのぞいてみてください。

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