面白い小説のおすすめ20選|書店主が面白さのタイプ別に真剣に選びました

オススメ本紹介

こんにちは。選書サービス「Chapters bookstore(チャプターズ)」を展開している書店主の森本萌乃です。チャプターズでは、選書にあたって全ての作品に人が目を通します。毎月の3冊を選ぶために、多いと30冊ほどを実際に手に取って読むことも。

チャプターズの選書のコンセプト久しぶりに読書を楽しむ大人におすすめの小説・エッセイ

日々忙しい皆様の読書時間が少しでも彩るよう、これまで5年間200冊以上を選書してきました。そんな私が、お客様や友人・家族から一番よく言われること。

「面白い小説教えて」「なんか面白い本ない?」

ありますよ〜ありますあります!お任せください🙋‍♀️📚

ただ、面白いと言っても方向性は様々。私の絶対面白いが、あなたにとっての面白いには必ずしも繋がりません。それが読書の楽しいところでもあります。

この記事では、まず読みやすさを前提に、「面白い」を4つのタイプに分けて20冊厳選した面白い小説をご紹介していきます。自分の求めている方向性で、選んでもらえたら嬉しいです。

チャプターズの約束

ご紹介するのは、全て読了した本だけ。

実際に読了して、お勧めしたいと心から感じた本だけを扱うのが私たちのモットーです。このブログも同じ方針で書いています。

ここに並ぶ20冊は、すべて過去にお届けした本です。読まずにおすすめすることはありません。選書が合いそうだなと感じたら、私たちの選書サービス・チャプターズも覗いてみてくださいね。

「小説のおすすめ」が多すぎて選べない、という話

「小説 おすすめ」と検索すると、30冊、65冊、100冊、200冊といったランキング記事がずらりと並びます!ですが、選択肢がどんどん増えると逆に選べなくなってしまうことも。

これは本屋さんに行っても同じですよね。本屋さんという空間は大好きですが、あまりの本の量に圧倒され、結局ランキング上位の人気の話題本を無難に手に取ったり、はたまた何も買わずに帰ってくることもしばしば。書店主でもそんな調子ですから、きっと違うお仕事の方はもっと経験があるのかななんて思います。

「面白い」は、人によって指しているものが違います

「面白い小説を教えてください」とご相談いただいたとき、まずお聞きするのは、どんなふうに面白いのがいいですかということです。同じ言葉なのに、人によって指しているものがまるで違うんです。

この記事では、面白さを以下の4種類に独断で分類してみました。

1

先が気になって止まらない面白さ

展開そのものに引っぱられて、気づいたらページが進んでいる。何も考えずに続きを読みたいときの面白さです。

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2

読書中クスッと笑える面白さ

声を出して笑うというより、電車の中で口元がゆるむ感じ。読書がしんどくなっている時期ほど、これが効きます。

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3

新たな世界や言い回しで楽しませてくれる面白さ

知らない場所、知らない仕事、普段は使わない言葉づかい。読んでいる間だけ、違う人生を借りられる面白さです。

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4

読み終わったあと誰かと話したくなる面白さ

最後の1行を読んだあと、誰かの感想を聞いてみたくなる。余韻が長く残るタイプの面白さです。

5冊を見る

こちらは本を分類したまでです。同じ人でも、その月によって1が読みたかったり4が読みたかったりします。まずは今の自分にいちばん近いものからのぞいてみてください。

そして、もしも自分に合わなかったら途中でやめて別の本へ。一冊に縛られず、自分が心から面白いと思える小説に出会えるまで、どうぞ気軽に渡り歩いてみてください。

なお、読書からしばらく離れていた方は、読書初心者におすすめの本20選もあわせてどうぞ。読みやすさを基準に選んだ記事です。

20冊の一覧

書名を押すと、その本の紹介に飛べます。横にスクロールできます。

書影書名著者/出版社ジャンル読みやすさ
1 先が気になって止まらない
『リバース』の書影01リバース湊かなえ/講談社文庫
長編ミステリー
湊かなえ講談社文庫長編ミステリー★★☆☆☆352ページ
『命売ります』の書影02命売ります三島由紀夫/ちくま文庫
長編小説
三島由紀夫ちくま文庫長編小説★★★☆☆272ページ
『死神の精度』の書影03死神の精度伊坂幸太郎/文春文庫
連作短編(全6編)
伊坂幸太郎文春文庫連作短編(全6編)★★★★★345ページ
『三日間の幸福』の書影04三日間の幸福三秋縋/メディアワークス文庫
長編SF・ファンタジー
三秋縋メディアワークス文庫長編SF・ファンタジー★★★★306ページ
『偶然屋』の書影05偶然屋七尾与史/小学館文庫
連作短編ミステリー
七尾与史小学館文庫連作短編ミステリー★★★☆☆413ページ
2 読書中クスッと笑える
『マシュマロ・ナイン』の書影06マシュマロ・ナイン横関大/角川文庫
長編ミステリー
横関大角川文庫長編ミステリー★★★☆☆384ページ
『ドミノ』の書影07ドミノ恩田陸/角川文庫
長編ミステリー(ドタバタ)
恩田陸角川文庫長編ミステリー(ドタバタ)★★★☆☆384ページ
『店長がバカすぎて』の書影08店長がバカすぎて早見和真/ハルキ文庫
連作短編
早見和真ハルキ文庫連作短編★★★★★320ページ
『麦本三歩の好きなもの 第一集』の書影09麦本三歩の好きなもの住野よる/幻冬舎文庫
連作短編
住野よる幻冬舎文庫連作短編★★★★★296ページ
『団地のふたり』の書影10団地のふたり藤野千夜/双葉文庫
連作短編
藤野千夜双葉文庫連作短編★★★★★288ページ
3 新たな世界や言い回しを楽しめる
『ファースト クラッシュ』の書影11ファースト クラッシュ山田詠美/文春文庫
長編小説
山田詠美文春文庫長編小説★★☆☆☆249ページ
『村田エフェンディ滞土録』の書影12村田エフェンディ滞土録梨木香歩/角川文庫
中編小説
梨木香歩角川文庫中編小説★★☆☆☆193ページ
『武士とジェントルマン』の書影13武士とジェントルマン榎田ユウリ/角川文庫
長編小説
榎田ユウリ角川文庫長編小説★★★☆☆368ページ
『透明な夜の香り』の書影14透明な夜の香り千早茜/集英社文庫
長編小説
千早茜集英社文庫長編小説★★★★256ページ
『凍りのくじら』の書影15凍りのくじら辻村深月/講談社文庫
長編小説
辻村深月講談社文庫長編小説★★★☆☆416ページ
(長い割には読みやすい!)
4 読み終わったあと誰かと話したくなる
『君の顔では泣けない』の書影16君の顔では泣けない君嶋彼方/角川文庫
長編小説(ちょっとSF)
君嶋彼方角川文庫長編小説(ちょっとSF)★★★★352ページ
『とりつくしま』の書影17とりつくしま東直子/ちくま文庫
短編集(11篇+番外編)
東直子ちくま文庫短編集(11篇+番外編)★★★★★224ページ
『ハグとナガラ』の書影18ハグとナガラ原田マハ/文春文庫
連作短編(全6編)
原田マハ文春文庫連作短編(全6編)★★★★★208ページ
『お探し物は図書室まで』の書影19お探し物は図書室まで青山美智子/ポプラ文庫
連作短編(全5編)
青山美智子ポプラ文庫連作短編(全5編)★★★★★304ページ
『異邦人』の書影20異邦人アルベール・カミュ/新潮文庫
中編小説
アルベール・カミュ新潮文庫中編小説★★☆☆☆192ページ

もう一つ。見やすいよう私なりに座標にも入れ込んでみました。こちらもご参考までに。

20冊を座標に配置した図

それでは、それぞれの本の紹介へ行ってみましょう。

1|先が気になって止まらない小説 5冊

とにかく展開が面白い!冒頭から入り込めて、手が止まらない小説を集めてみました。

続きが気になる小説だと、やっぱりミステリーははずせないですね。そのほか、幼少期に『ハリー・ポッター』や『獣の奏者』を夢中で読んだ経験のある方は、大人向けの設定のSF・ファンタジーもハマると一気に読めるジャンルです。

1 止まらない

01

リバース

湊かなえ/講談社文庫 352ページ 長編ミステリー 読了しやすさ ★★☆☆☆

『リバース』湊かなえ/講談社文庫の書影。黒地に白いコーヒーカップ

主人公の深瀬和久は、平凡なサラリーマン。唯一の趣味は、美味しいコーヒーを淹れることです。自宅のほかにリラックスできる場所といえば、近所のクローバーコーヒーくらい。

その店で出会った越智美穂子と何度か顔を合わせるうちに、ふたりは付き合うようになります。淡々としていた日々が急に華やぎ、未来のことも考え始めた矢先、美穂子のもとに一通の告発文が届きます。「深瀬和久は人殺しだ」。何のことかと詰め寄る彼女。深瀬には、人に隠してきた“闇”がありました。

このタイプにおすすめの理由

最後まで分からない
誰が、なんのために。ぞくぞくする展開が続き、結末が読めない面白さがたまりません。
頭が冴え渡る
普段ミステリーをあまり読まない方も楽しめます。怖がりさんは気をつけて。

おすすめポイント幸せなカップルにある日突然訪れた不穏な足音。過去と未来が交錯し、冒頭から一気に面白いミステリーです。作中に何度も登場するのが、とろりと美味しそうなハチミツ。パンケーキやスイーツの出てくる物語をなんとなく想像してしまいますが、本作ではハチミツをコーヒーに混ぜて楽しむんです。コーヒーやカフェのシーンも多いので、日中の読書にも向いているかも。

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1 止まらない

02

命売ります

三島由紀夫/ちくま文庫 272ページ 長編小説 読了しやすさ ★★★☆☆

『命売ります』三島由紀夫/ちくま文庫の書影。黄緑地に赤い題字とイラスト

自殺に失敗した男が、気まぐれに「命売ります」という新聞広告を出します。その一文に引き寄せられるように、奇妙な人物たちと思いがけない事件が次々に現れて、主人公は騒動の渦中へ。

このタイプにおすすめの理由

驚くほど読みやすい
1960年代の作品で、誰もが知る純文学作家。そう聞くと少し身構えてしまいますが、その緊張をいい意味で裏切ってくれます。
272ページ
名作としては薄いほうです。

おすすめポイントブラックユーモアの効いた展開の中で、生きることと死ぬことの境目を、軽やかに、そしてどこか冷たく見つめていきます。純文学であり、名著を読んでいるという達成感も手伝って、最高の読書時間になるでしょう。

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1 止まらない

03

死神の精度

伊坂幸太郎/文春文庫 345ページ 全6編の連作短編 読了しやすさ ★★★★★

『死神の精度』伊坂幸太郎/文春文庫の書影。雨の中を歩く人物のシルエット

Audible版あり

この上なく音楽を愛し、決して素手では他人に触ろうとしない。そんな人物が身近に現れたら、それは死神かもしれません。対象者を1週間調査して〈可〉の判断をくだせば、翌8日目にその人の死が実行されます。

このタイプにおすすめの理由

個性的な主人公
音楽をこの上なく愛する死神。クールと見せかけて、キャラクターとしての可愛げがあります。
痛快な伏線回収
全6編の連作短編。1編ずつ完結しながら、最後にすっと線がつながります。雨の日が似合う一冊です。

おすすめポイントファンも多い伊坂作品の中でも、特に読みやすいと感じました。あらすじは一見暗そうですが、読み進めていくうちに思ったのは「……死神かわいい」でした。レビューを見ても、「死神」という入り口の暗さに反して、主人公のチャーミングな一面に惹かれる方が多いようです。緻密な情報収集で知られる作家さんならではの、キャラクターの解像度の高さ。それがこの物語のいちばんの特徴かもしれません。老若男女、読書家もビギナーも問わずお薦めできるエンタメ小説です。

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1 止まらない

04

三日間の幸福

三秋縋/メディアワークス文庫 306ページ 長編SF・ファンタジー 読了しやすさ ★★★★

『三日間の幸福』三秋縋/メディアワークス文庫の書影。夏空の下、街を見下ろす男女

前情報のいらない名作です。「残りの寿命を買い取る」という突飛な設定は少しSF的ですが、そんな冒頭からは想像もできないくらい、ありふれた日常の中で物語は進んでいきます。

主人公に提示された寿命の“査定価格”は、1年につき1万円ぽっち。この先の人生に良いことが何ひとつないから、その値段なのだそうです。それでも彼は寿命の大半を売り払い、残りわずかな余生で幸せを掴もうと躍起になります。

このタイプにおすすめの理由

色が変わっていくのが見える
主人公・クスノキの堕落した灰色の人生は、ヒロイン・ミヤギと関わることで少しずつ彩りを帯びていきます。
とにかく読みやすい
夜更かしと電車の乗り過ごしには、くれぐれもご注意ください。

おすすめポイントタイムリミットが迫る人生を追いながら、その色づいていく変化を感じていただけたら。最後の最後まで分からない“大逆転”の意味にも、ぜひご注目ください。私はこの作品を旅先で読んでいたのですが、旅館の夕食の時間に遅れました(笑)。読み始めると一気に引き込まれる一冊です。文体や設定が気に入ったら、同じ作家さんの『君の話』もまた傑作です。

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1 止まらない

05

偶然屋

七尾与史/小学館文庫 413ページ 連作短編ミステリー 読了しやすさ ★★★☆☆

『偶然屋』七尾与史/小学館文庫の書影。黄色地に街を行き交う人々

あなたの人生を左右した「偶然」や「運命」、実はすべて仕組まれていたのかもしれない。

就職活動に絶望していた主人公が「偶然」出会ったのは、クライアントの依頼を偶然を装って解決していく、アクシデントディレクターという一風変わった職業の会社でした。依頼を次々に遂行していきますが、それらは実は全部つながっていて——。

このタイプにおすすめの理由

こんな展開、予測不能
ブラックユーモアミステリーの名手が本領発揮。人気作家の新たな代表作です。
社会派の一面もある
分断する社会の歪みや根源に迫るところも、この作品の大きな魅力のひとつです。

おすすめポイント読了後、いい意味で「裏切られた」と感じました。楽しく軽快に始まる序盤から、徐々に立ち込める不穏な足音の迫り方、後半への拍車が素晴らしいのです。表紙と冒頭のポップな雰囲気からは、まったく想像のつかない展開。市ヶ谷にある選書専門カフェ「チャイと選書」のパーソナル選書でもよくお出しして、皆様よく買って帰る一冊です。

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2|読書中クスッと笑える小説 5冊

声を出して笑うというより、電車の中で口元がゆるむ感じの本です。読書がしんどくなっている時期ほど、こういう1冊が効きます。

2 クスッと笑える

06

マシュマロ・ナイン

横関大/角川文庫 384ページ 長編ミステリー 読了しやすさ ★★★☆☆

『マシュマロ・ナイン』横関大/角川文庫の書影。野球をする大柄な少年たちのイラスト

相撲部の全員が、野球部に入部したら。想像してみてください、全員100キロ超えの相撲青年たちが立つ野球場のマウンド。もうすでに、圧巻です。

このタイプにおすすめの理由

相撲部員の食べっぷりが見事!
楽しい登場人物たちに癒されながら、骨太な謎解きも楽しめる、極上のエンタメ小説です。
読みやすくって、続きが気になる
舞台は高校ですが、主人公はコーチ。青春小説というよりは、大人が楽しむための一冊です。

おすすめポイント相撲部員に癒されながら、気がつけばミステリーの世界に入り込んでいく。クスッと笑える感じとハラハラドキドキを、両方とも味わえる作品です。リアル書店ではなかなか見つけられない作品で、ちょっと掘り出し物の嬉しさもあります。書影もキュート。

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2 クスッと笑える

07

ドミノ

恩田陸/角川文庫 384ページ 長編ミステリー(ドタバタ) 読了しやすさ ★★★☆☆

『ドミノ』恩田陸/角川文庫の書影。大勢の人物が画面を埋めるポップなイラスト

Audible版あり

舞台は、少し時代を感じる東京駅。主人公は、忙しなく駅を行き交う普通の人々です。誰しもが過ごす変わらない日常が、いつの間にか大きな物語へとつながっていくドタバタコメディ。

このタイプにおすすめの理由

三谷幸喜さんの映画のような、オムニバス的展開
東京駅での1日の物語。あちこちで事件の起きる様子が、映画を見ているようです。
チャプターズ会員が選ぶ好きな作家 第5位
いつか会員の方に聞いたアンケートの結果です。恩田陸さん、大人気でした!

おすすめポイント登場人物がかなり多いにもかかわらず、緻密に練られた人物像と、次の章が気になって仕方がない前触れの数々。これだけの登場人物を把握できる自分にも嬉しくなる、恩田さんの書き分けの才能が光る一冊です。東京駅をよく利用する方はきっと楽しめるはず。続編に『ドミノin上海』もあるみたいです。

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2 クスッと笑える

08

店長がバカすぎて

早見和真/ハルキ文庫 320ページ 連作短編 読了しやすさ ★★★★★

『店長がバカすぎて』早見和真/ハルキ文庫の書影。本を抱えた書店員と店長のイラスト

Audible版あり

舞台は書店です。朝礼が無駄に長いうえ、ビジネス本の安い受け売りで社内を鼓舞しようとする店長。「マジで辞めてやる!」と思いながら、主人公は今日もレジに立ちます。

このタイプにおすすめの理由

職場のあるあるで笑える
自分から持ちかけてきた仕事の進捗には興味なし。のど自慢大会で替え歌を熱唱。迷惑な上司の解像度が高すぎます。
最後に仕掛けがある
終盤で「わっ」と驚く、というか笑ってしまう展開が待っています。

おすすめポイントくすっと笑い、あるあると共感。読み終えたあと、少し気持ちの軽くなる楽しい物語です。仕事に疲れて何もかも投げ出したい週に。英語訳も発売されたばかり、最近本当に日本文学が海外で注目されていて嬉しいですね!

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2 クスッと笑える

09

麦本三歩の好きなもの

住野よる/幻冬舎文庫 296ページ 連作短編 読了しやすさ ★★★★★

『麦本三歩の好きなもの 第一集』住野よる/幻冬舎文庫の書影

Audible版あり

図書館で働く主人公。少しドジで、考えすぎで、でも好きなものには真っ直ぐ。仕事の失敗、友人との距離、推しへのときめき。大きな事件は起きないけれど、日常の小さな出来事が丁寧に積み重なっていきます。

このタイプにおすすめの理由

連作短編
1話が短く、読みたい分だけ読めます。
自分の心のバロメーターになる
この作品はちょっと曲者です。万が一、主人公を愛せなかった場合、読了がしんどくなります。ただ一方で、彼女の日常にクスッと笑えるか、それともイラッとするか。それ自体がもう、自分の状態を測る物差しになってくれます。

おすすめポイント主人公はなんといっても、自分の機嫌の取り方が天下一品。好きなものを大事にして、嫌なものは自分の世界に持ち込まない。その境界線の引き方がとても上手なんです。あれこれ考えすぎてしまう人ほど、読んでいて気が楽になるかもしれません。完璧じゃない自分をそのまま愛する秘訣を、きっと教えてくれます。何も起こらない時間に浸りたい夜に。

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2 クスッと笑える

10

団地のふたり

藤野千夜/双葉文庫 288ページ 連作短編 読了しやすさ ★★★★★

『団地のふたり』藤野千夜/双葉文庫の書影。ちゃぶ台を囲むふたりの女性のイラスト

Audible版あり

売れないイラストレーターと、ストレスの多い大学の非常勤講師。生家の築古団地で暮らす幼なじみのふたりは、50歳を迎えて、ともに独身です。

このタイプにおすすめの理由

何も起こらないのに読める
一緒にご飯を食べ、車で買い物に行き、ときにはささいなことでケンカもする。でも、隣の部屋から伝わる気配が、ふたりにとっては何よりの安心。
「あのね」から始まる
今日もまた、おしゃべりが静かに続いていきます。

おすすめポイント友達とこんなふうに年を重ねられたら素敵だな、と思いました。気持ちがちょっと沈んだとき「そっちにお茶飲みに行ってもいい?」と言える友人がいることって、最高に幸せなことかもしれません。小さい頃からの性格も初恋もほとんど全部知っているからこそ、言いすぎてしまったり、言わなくても分かってしまったり。気を遣いすぎず、でも大事なときには自然と手を差し伸べる。ゆるやかで確かな友情に、心がじんわり温まります。ひとりの部屋が、少し広く感じる夜に。

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チャプターズから届く、オリジナルカバーに包まれた文庫本3冊

ここまでで10冊。気になる本はありましたか?

選ぶこと自体を人に任せてみる、という手もあります。オンライン書店「Chapters bookstore(チャプターズ)」は、毎月3冊の中から1冊を選ぶと、ご自宅に文庫本が届く本のサブスクです。

タイトルも著者も、お手元に届くまで秘密。手がかりは、テーマと私が書いた紹介文だけです。

今月の3冊を見てみる

3ヶ月プランなら1ヶ月あたり2,310円(税込)。
招待コード【5X9YA】で初月165円OFF。

3|新たな世界や言い回しを楽しめる小説 5冊

自分では経験しない場所や仕事のことを知れたり、普段の生活ではなかなか使わないような言葉づかいや、うっとりするような表現が出てくる本たち。これもまた知的好奇心を刺激する面白さです。

3 新たな世界

11

ファースト クラッシュ

山田詠美/文春文庫 249ページ 長編小説 読了しやすさ ★★☆☆☆

『ファースト クラッシュ』山田詠美/文春文庫の書影。黒地に葉の陰から覗く少年の写真

初恋、それは身も心も砕くもの。ある日父が引き取った少年の登場によって、平穏だった家族——三姉妹と母親の心は、一気にかき乱されていきます。

このタイプにおすすめの理由

日本語が心に沁みる
恋愛小説なのですが、それ以上に言葉が刺さる熱い作品です。醜さ、ずるさ、怖さ、強さ。それらを含めた女というものの魅力を、強烈に感じられます。
文学ならではの背徳感
恋愛を描いているのに身体的接触が一切なく、それでいて甘美。見てはいけないものを見ているような感覚があります。

おすすめポイントあらすじを読んで、いわゆる初恋を題材としたよくある恋愛小説だと思うと危険です。初恋特有のとんでもない熱量が、読み進めるうち行間に炎として見えてくるような感覚。これは恋愛というよりも、戦いに近いものを感じました。物語の素晴らしさを前に完全に語彙力を失い、帯に書かれた“芳醇”の意味を本当に教えてくれた作品です。

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3 新たな世界

12

村田エフェンディ滞土録

梨木香歩/角川文庫 193ページ 中編小説 読了しやすさ ★★☆☆☆

『村田エフェンディ滞土録』梨木香歩/角川文庫の書影。モスクとロバのイラスト

舞台は、今から100年ほど前のトルコ・イスタンブール。主人公は日本人の青年で、留学先の下宿にはトルコ人のほか、イギリス人・ドイツ人・ギリシア人と、さまざまな国の人々が同じ屋根の下で暮らしています。

このタイプにおすすめの理由

文体が面白い
梨木香歩さんの作風にハマると、まるで沼のように引き込まれていきます。お気に入りの作家を探している方にも。
時代を超えて留学体験もできる
旅というより留学。日々何気なく交わされる会話の中に、違いや発見が潜んでいます。文学と一石二鳥です。

おすすめポイントダイバーシティの根本にある“違いを知ること”。その大切さやおかしさを、100年前の物語設定で、いまを生きる私たちに鮮やかに問いかけてきます。日本対ヨーロッパの雪合戦は必見。最後まで読んでこそ良さが染み渡るので、途中で文体に馴染めなくても、絶対に最後まで読み切ってほしい、そんな作品です。面白さの意味がわかります!

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3 新たな世界

13

武士とジェントルマン

榎田ユウリ/角川文庫 368ページ 長編小説 読了しやすさ ★★★☆☆

『武士とジェントルマン』榎田ユウリ/角川文庫の書影。スーツの英国人と着物姿の青年

大学講師として来日した英国紳士を出迎えたのは、現代の若きサムライでした。文化の違うふたりの交流が、お互いの価値観を揺さぶっていく同居物語です。

このタイプにおすすめの理由

設定が愉快
え、武士? と思われたかもしれませんが、大丈夫です。みんな最初は戸惑います。
読むと縁側に座りたくなる
日本家屋の縁側で、足をぶらぶらさせながら友達とお茶をする。「あ、いいな」といま思った方は、たぶん合います。

おすすめポイント武士とジェントルマンを通じて描くのは、互いに敬意を抱きながら、どうやって互いの違いを大切にしていくか。現代に生きる武士の違和感が生むユーモアにくすっと笑いながら、彼を見守る人々の温かさに心がほっとする作品。正反対の世界で生きてきたふたりの出会いは、大人になってからの友情のあり方についても考えさせてくれます。新たな世界を見せてくれるという意味では、かなり新しいでしょう! 春がよく似合います。

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3 新たな世界

14

透明な夜の香り

千早茜/集英社文庫 256ページ 長編小説 読了しやすさ ★★★★

『透明な夜の香り』千早茜/集英社文庫の書影。暗がりに並ぶ香水瓶

人並み外れた嗅覚を持つ主人公が働く、静かな洋館。ここには今日も、誰にも言えない秘密を抱えた女性や、失踪した娘の手がかりを求める親など、事情を抱えた依頼人が次々に訪れます。オーダーメイドの香水をつくる、天才調香師の物語です。

このタイプにおすすめの理由

エンタメ? 文学? 小説の真骨頂
読ませる設定に、少しのファンタジー要素。元から抜群のバランス感を持つ作家さんですが、本作はそこがピカイチです。
知らない仕事を覗き見できる
天才のモノづくりの過程を追いながら、自分が依頼人ならどんな香りを頼もうかと考えて読むと楽しい一冊。鼻腔に響く新しい読書体験です。

おすすめポイント華やかなお仕事小説かな、とライトで楽しい雰囲気を期待して読み始めたのですが、静寂の似合う、美しい物語でした。この世界観にずっと浸っていたくて、読み切るのが惜しいほど。解説の小川洋子さんは「言葉の意味を越えて、嗅覚が際立つという稀有な体験をさせてくれる小説」と語られていました。個人的に、千早茜さんは面白さと美しさの両軸から小説を選ぶと一番なんじゃないかなと思う作家さんです。ケーキ好きは『西洋菓子店プティフール』もおすすめ!

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3 新たな世界

15

凍りのくじら

辻村深月/講談社文庫 416ページ(長い割には読みやすい!) 長編小説 読了しやすさ ★★★☆☆

『凍りのくじら』辻村深月/講談社文庫の書影。青い海を泳ぐくじら

Audible版あり

失踪した父と、病気がちな母。その間で、自分の人生をどこか他人事のように生きる女子高校生が主人公です。ドラえもん、そして周囲の人々との出会いを通じて、彼女は自分の世界を広げていきます。

このタイプにおすすめの理由

作家さんの探究心への敬意
ドラえもんを愛すると、ここまでのものが書けるんだ。そう思わせてくれる作品です。
辻村深月という独自のジャンル
分野で言えば青春小説やミステリーですが、もう彼女独自のジャンルが存在していると、作品に触れるたびに感じます。

おすすめポイントドラえもん? ミステリー? 海洋生物? 正直、どんなにあらすじを読んでも内容が入ってこない一冊ですが、実際に読んでみると、これは確かにドラえもんであり、ミステリーであり、海洋生物でした(笑)。辻村さんには、思春期に置きっぱなしにしてきた言い得ない感情を拾い上げてくれるような優しさがあります。なので、新しい世界を広げる面白さ、という点で「青春小説」もこんなに面白いよというご提案です。

美化しない青春が、かえって美しい。もしも10代で読んでいたらどれほど救われただろうと思わずにはいられません。分厚いですが、全然読めます!

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4|読み終わったあと誰かと話したくなる小説 5冊

読み終わったあとに、誰かの感想を聞いてみたくなる本もまた面白さの一つ!

チャプターズでは、同じ本を読んだ方同士が20分間話せる場を毎月ご用意しているのですが、特にミステリーは盛り上がりますし、結末に含みがある小説も「どう思った?」と話が弾みます。

4 話したくなる

16

君の顔では泣けない

君嶋彼方/角川文庫 352ページ 長編小説(ちょっとSF) 読了しやすさ ★★★★

『君の顔では泣けない』君嶋彼方/角川文庫の書影。空を見上げるセーラー服の少女

Audible版あり

高校生の男女が入れ替わり、そのまま15年が経ちました。

元に戻る方法は見つからないまま、ふたりは相手の顔で、相手の名前で、それぞれの人生を送っていきます。その後の進路も、人との出会いも、相手のものとして選んでいくことになります。

このタイプにおすすめの理由

「元に戻れるなら、戻りたい?」
読み終えたあと、まずここから話が始まります。
令和のジェンダー論
互いの身体を思いやる描写が多く、ちょっぴりSFな設定以上に深い物語です。

おすすめポイント入れ替わったまま15年、という設定だけでも十分に面白いのですが、この作品の本領は読み終わったあとにあります。もし自分だったら戻りたいのか。相手の人生をどこまで背負うのか。感想を交換すると、本の話をしているはずが、いつのまにかお互いの生き方の話になっています。正解のない問いなので、意見が割れるほど盛り上がります。ひとりで読んでも面白いのですが、できれば誰かと一緒に読んでほしい一冊です。

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4 話したくなる

17

とりつくしま

東直子/ちくま文庫 224ページ 短編集(11篇+番外編) 読了しやすさ ★★★★★

『とりつくしま』東直子/ちくま文庫の書影。白地に色とりどりの蝶

亡くなった人が、一度だけ親しい人のそばにあった“モノ”に宿ることができる世界。娘は補聴器に、妻は日記に。生者と死者、残された想いと未練、見守ることの愛しさと諦めが、静かに交錯します。

このタイプにおすすめの理由

「自分なら何になって、誰のそばにいたい?」
この問いそのものが楽しいんです。
好きな一編が違うだけで
その人の大切なものが見えてきます。短編ならではのテンポのよさも光ります。

おすすめポイント第一章では、野球を愛する息子を残して亡くなった母が、ある“モノ”に宿ります。そこからもう心を掴まれる展開です(涙腺注意)。それぞれの物語は短くとも、その背後にある「残したかった言葉」や「伝えられなかった思い」がしっかり浮かび上がります。面白さ、よりは温かさが似合う小説ですが、誰かと語りたいという意味では面白いことを保証します!

この本を読む(Amazon)

4 話したくなる

18

ハグとナガラ

原田マハ/文春文庫 208ページ 連作短編(全6編) 読了しやすさ ★★★★★

『ハグとナガラ』原田マハ/文春文庫の書影。湖に伸びる桟橋の写真

日常に疲れたら、思い切って旅に出よう。心が少し疲れている日でも読みやすい、友情と旅を描いた傑作連続短編です。

このタイプにおすすめの理由

友達と旅に出たくなる
出かけるならどこ? どんな友達がいる? 全6編、1編ずつ旅先が変わるので、話が弾みます。
大人の友情
大人になると、一緒に旅に出かけられる友人ってどんどん減っていきませんか。

おすすめポイント休みのタイミングも違えば、優先したいことも変わる。気づけば「旅は一人のほうが楽」と思って久しい私としては、この作品に出てくる関係性が心底羨ましくなりました。旅と友情、仕事と日常、読み終えたら友達に差し出したい、そんな一冊。旅の楽しさを再確認できる面白さです!

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4 話したくなる

19

お探し物は図書室まで

青山美智子/ポプラ文庫 304ページ 連作短編(全5編) 読了しやすさ ★★★★★

『お探し物は図書室まで』青山美智子/ポプラ文庫の書影。積まれた本の上の猫と小物

悩みを持った人々が、ふとしたきっかけで小さな図書室を訪れます。仕事や人生に行き詰まる彼らの背中を、不愛想だけれど聞き上手な司書さんが、思いもよらない本のセレクトで後押しする。自分が本当に「探している物」に気づいていく物語です。

このタイプにおすすめの理由

「どんな本を依頼したい?」
登場人物の年齢も職業もばらばらなので、誰かひとりは必ず自分に近い人がいます。そこが感想の分かれどころです。
全5編の連作短編
1話ずつ完結するので、1編だけ読んで閉じることができます。

おすすめポイント誰かに悩みを打ち明けられたとき、そっと本を差し出せる人って、素敵ですよね。主人公の司書さんが選ぶ本は、どれも「なるほど!」と手を打つ意外性と納得感に溢れていて、次はどんな本を選んでくれるのだろうと、どんどん読み進めてしまう面白さ。本が好きな人はもっと本が好きになり、久しぶりに読書を始める方は「本っていいなあ」としみじみ思わせてくれるはずです。

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4 話したくなる

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異邦人

アルベール・カミュ/窪田啓作 訳/新潮文庫 192ページ 中編小説 読了しやすさ ★★☆☆☆

『異邦人』カミュ/新潮文庫の書影。砂浜を歩く人影と足跡

母の死の翌日に海へ行き、やがて人を殺めてしまう主人公。その一挙一動に、読んでいるこちらの価値観のほうが揺さぶられていきます。20世紀を代表する名著です。

このタイプにおすすめの理由

「自分の残酷さに触れるのって、どんなとき?」
読み終えたあと、そんな問いが残ります。
真心なのか、偽善なのか
自分の優しさが真心なのか、それとも偽善なのか。悩みがどんどん膨らんで、誰かと話したくなる名著です。

おすすめポイント教養としてもバッチリ。一章は状況把握に充てられているので私はちょっと退屈でしたが、二章の裁判のシーンからはぐっと引き込まれました。ひとりで抱えるには重すぎる問いが読み終えたあとに残るので、だからこそ、誰かと話したくなる一冊です。

この本を読む(Amazon) 書店主が『異邦人』について話す動画 書店主が『異邦人』について話していますチャプターズのYouTubeチャンネル「楽しい本と書店員」でご覧いただけます。

読んだ本について誰かと話してみたい方は、こちらもどうぞ。

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面白い小説の選び方|書店主のやり方

最初の10ページで判断して大丈夫

冒頭を読んで気持ちが乗らなければ、そっと閉じてしまって構いません。10ページでも30ページでも。小説はつまらなかったらやめていいんです。私はいつも100ページで判断するというのがマイルールです。

本は、読み終えるよりも読み始めるほうがずっと大切です。

合わない時はどんどん次の本に移っていくのが、自分の好きな面白い小説に出会う近道です。

文庫から始める

自分に合うか合わないかは、読み始めるまでわかりません。文庫本で始めると価格も安くて気軽です。小さくて持ち運びやすいですし、隙間時間でもどんどん読めます。

どうしても文字を追う気力が出ない日もありますよね。そんなときは、耳で聴くという手も。この記事の20冊のうち7冊にはAudible版があります。移動中や家事をしながらでも、物語のほうは進んでいてくれます。

人におすすめを聞く

友人や家族、恋人に本を勧められると、作品とあわせてその人のこともあれこれ考えながら読めます。読書時間が楽しくなって、結果的に作品のことも好きになりやすい気がします。

面白い小説の選び方|選書サービスを使ってみる

昔面白かった小説の作家さんで作品を追いかけてみても、なんとなく合わないなと感じることってありますよね。

心の成長と共に、あなたが感じる面白さは変わっていきます。そんな時、選書サービスに頼るのが大変おすすめです。

この記事で紹介した本も、ほとんどがチャプターズで過去に選書したものたち。ここでの本で気になるものがあったら、チャプターズが合っているかもしれません。

チャプターズ以外にも選書サービスはたくさん。以下の記事で詳細に触れていますので、ご興味あれば合わせてご覧ください。

選書サービス・本のサブスクおすすめ9選【2026年版】書店主が全部調べて比較 選書サービス・本のサブスクおすすめ9選【2026年版】|書店主が全部調べて比較 記事を読む

あなたの次の1冊、チャプターズに選ばせてください。毎月3冊の中から1冊。タイトルも著者も、届くまでのお楽しみです。読了後は読書の感想もシェアできる機能があります。

今月の3冊を見てみる

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東京・市ヶ谷の実店舗「チャイと選書」

店頭ではパーソナル選書を展開中。10分間のヒアリングを通じて、あなたにぴったりの本を5作品ご紹介します。選書後は最大1時間、お店にも滞在いただけます。

📍 東京都新宿区市谷田町2-20(JR市ヶ谷駅から徒歩7分)

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最新情報はインスタグラムでご覧いただけます。
Instagram @chai_book_chapters

よくあるご質問

おすすめの小説は、どうやって選べばいいですか

「どんなふうに面白いのがいいか」から決めると、絞りやすくなることが多いです。展開で引っぱってほしいのか、読後に余韻がほしいのか。そこが決まると、100冊などの膨大なリストを見ても迷いにくくなります。この記事では、その入口として4つのタイプに分けました。

面白い小説は、どうやって選べばいいですか

とにかく冊数に触れることだと思っています。面白いと感じる方向性は人によって違うので、自分にとっての「面白い」は、何冊か読んでみないと分からないんです。合わなければ途中でやめて、次の1冊へ。何冊か手に取っているうちに、自分がどの方向の面白さを好むのかが見えてきます。その入口として、この記事の4つのタイプを使ってみてください。

読書が久しぶりでも読み切れますか

文庫で、200ページ前後の薄い作品から始めると読了できることが多いです。この記事の本にはページ数を書いていますのでご参考に。それから、途中でやめても大丈夫と思って読み始めることも大切です。合わない本を最後まで我慢して読むのって、結構しんどいです。諦めて次の1冊に移りましょう、あなたを待っている本がきっとあります。

短編集から始めてもいいですか

もちろんです。むしろ、まとまった時間が取りにくい方には短編集をおすすめしています。この記事では『死神の精度』『麦本三歩の好きなもの』『団地のふたり』『とりつくしま』『ハグとナガラ』『お探し物は図書室まで』が短編・連作短編です。1話だけ読んで閉じる、という読み方ができます。

ランキングに頼るとダメですか

ランキングは単純に売れた冊数なので、誰が読んでいいと感じたかは見えづらいです。話題、というだけで手を伸ばすと合わないことも多いので注意しましょう。

有名な賞を受賞した作品は面白いですか

賞によって性格がかなり違います。芥川賞は純文学の新人・新進作家が対象で、新しい表現や文学性そのものが評価される賞。直木賞はもう少しエンタメ要素の強い大衆小説が中心ですが、こちらも「読みやすい本」かと言われると、また別の話だったりします。個人的には、本屋大賞と山本周五郎賞は、大衆的で読みやすく、面白い本が多い印象でいつもチェックしています。賞と読みやすさの関係は選書サービス・本のサブスクおすすめ9選にも書きました。

おわりに

おすすめの小説を探すとき、冊数の多いリストを見ると、なんとなく安心します。選択肢が多いほうが、良いものに当たりそうな気がするからだと思います。

でも実際に最後まで読めるのは、いつも1冊です。その1冊を選ぶために必要なのは、100の選択肢ではなくて、いまの自分がどんな面白さを求めているかという小さな手がかりだったりするものです。

今のあなたに合う1冊が、
この20冊のどこかにありますように。

この記事が、次の1冊を決めるきっかけになれたら嬉しいです。

※ ページ数と「読了しやすさ★」はチャプターズ独自のデータです。★はチャプターズ書店員の評価によるもので、公的な指標ではありません。
※ 本記事にはアフィリエイトリンクを含みます。Amazonのアソシエイトとして、Chapters bookstoreは適格販売により収入を得ています。作品の選定はすべて実際の選書にもとづくもので、掲載順・評価に広告的な意図はありません。

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