こんにちは。オンライン書店「Chapters bookstore(チャプターズ)」を運営する書店主の森本萌乃です。
いま、世界中で読書会が新しい広がりを見せています。アムステルダム発の「The Offline Club」はスマートフォンを預けて本を読む集まりで、今やInstagramのフォロワーが15万人を超えるほどの大きなイベントに成長。ニューヨークの「Reading Rhythms」は読書パーティーをコンセプトに掲げて人気に、韓国では読書をおしゃれな行為として楽しむ「テキストヒップ」が広がっています。
実は私も2025年、パリで「The Offline Club」に参加しました。入口でスマートフォンを預けるところからすでにちょっとワクワク。参加者がそれぞれ持ち寄った本を黙々と読んだあと、近くの人たちといま読んでいた本についておしゃべりをします。
会場では日本文学も人気で、どんな作品を読んでいるのかを聞くだけでも大盛り上がり。フランス語が話せない私は言葉の壁にかなりドキドキしていましたが、皆さん自然に英語へ切り替えてくれました◎ 本が一冊あるだけで、国や言語を越えて会話が始まる。その楽しさを身をもって感じた夜でした。
海外で広がる読書会に共通するのは、本について難しく議論することよりも、本のある時間を誰かと一緒に過ごすことを大切にしている点です。
では日本の読書会はどうでしょうか。「興味はあるけれど、一人で参加して浮かない?」「本を読み終えていなくても大丈夫?」という方のために、この記事では実際に日本で開かれている読書会17件を実名で紹介します。すべて公式サイトを一件ずつ確認し、形式・参加費・人数・初心者への配慮まで調べました。
この記事を書いた人|森本萌乃
1990年生まれ。書店主・選書家、株式会社MISSION ROMANTIC代表。オンライン書店「チャプターズ」と東京・市ヶ谷の「チャイと選書」を運営。複数人で語る読書会、女性限定の黙読会、2人で話すオンライン読書会を企画している。著書に小説『あすは起業日!』(小学館)。趣味は旅先での読書。
※ 掲載情報は2026年9月時点で各公式サイトを確認したものです。今後運営側の変更などもあるかと思いますので、ご参加される際は必ず公式サイトでの最新情報をご確認ください。
※ 今回全国の読書会について調べるにあたり、私の実体験や言葉でまとめましたが、候補の洗い出しや情報の整理にはAIツールの力も借りました。掲載した17件はすべて公式サイトでの情報が頼りですので、開催内容などは私の読み違いもあるかもしれません。必ずご自身でのご確認をお願いします。
読書会とは? 本をきっかけに人が集まる場所
読書会とは本をきっかけに人が集まり、感想や考えを共有したり、一緒に本を読んだりする場のことです。
「立派な感想を発表する会」というイメージがあるかもしれませんが、人前で発表しなければいけない会ばかりではありません。好きな本を持ち寄るだけの会、同じ場所で黙々と読むだけの会、本を読まずに参加する会まであります。
実は私自身、書店を開く前――7年くらい前までは、読書会と聞くと知識を争うイメージがどうしても先行して参加がものすごいハードルに感じていました。
一度だけオンラインの読書会に参加したことがあるのですが、一人ずつ順番に意見を求められる空間が怖くて……私には向いていないと挫折した経験もあります。
でも今の読書会はちょっと違うみたいです。海外で広がる文化と同じく、日本の読書会の形も多岐にわたり、かなり参加しやすくなってきているように感じました。読書会とは、誰かと共有することで本をより楽しむ場。いまはそう言い切っていいと思います。
読書会の種類を勝手に分類!
| 種類 | 事前の読書 | 話す量 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|
| 紹介型(持ち寄り) | 好きな本でOK | ふつう | 知らない本に出会いたい |
| 課題本型 | 必要(読了推奨) | 多い | 一冊を深く味わいたい |
| 黙読型(黙読会) | 不要 | ほぼなし | 話すのが苦手・積読を減らしたい |
| オンライン型 | 会による | ふつう | 近くに会がない・移動したくない |
| ビブリオバトル型 | 好きな本でOK | 多い(5分発表) | 本をすすめるのが好き |
| 読まなくていい型 | 不要 | 少なめ | 読書量に自信がない |
ビブリオバトルは5分で本を紹介し「どれが一番読みたくなったか」を投票で決めるゲーム形式。公式ルールで批判や揚げ足取りは禁止されているので、見た目より優しい会です。
初心者に合う読書会の選び方
形式より先にいま自分が何を不安に思っているかから選ぶほうが早いと思います。
| 気になること | 向いている形式 | 申し込み前のチェック項目 |
|---|---|---|
| 上手に話せるか不安 | 黙読型 | 読後の交流時間の有無 |
| 課題本を読み切れるか不安 | 紹介型 | 自分の好きな本でOKか、読了必須か |
| 一人参加が心配 | 初心者歓迎の会 | 「一人参加歓迎」「初参加歓迎」の記載 |
| 大人数が苦手 | 少人数・1対1 | 定員制、グループ分けの人数 |
| 近くに読書会がない | オンライン | カメラのオン・オフ、課題図書の有無、発言のルール |
| 女性だけの場が安心 | 女性限定 | 参加条件・主催者の雰囲気 |
どうでしょう。自分の気持ちに一番合うものから挑戦すると、読書会、楽しめそうな気がしてきますよね!
【2026年版】現役書店主がおすすめする読書会17選
2026年9月時点で活動が確認できた読書会17件です。◎印の9件は、このあと本文で詳しく紹介します。
| 読書会 | 形式 | エリア | 参加費 | ひとこと |
|---|---|---|---|---|
| ◎ 彩ふ読書会 | 紹介+課題本 | 大阪・京都・東京ほか | 1,600円 | 初参加はトップバッターにしない配慮 |
| ◎ 本と旅人 | 紹介+課題本 | 東京(神田・飯田橋) | 1,500円 | 20〜35歳限定・通算100回超 |
| ◎ 福岡アットホーム読書会 | 紹介型 | 福岡+オンライン | 500円/オンライン無料 | 一人参加率99%を公式に明記 |
| ◎ 猫町倶楽部(猫町.) | 課題本型 | 東京・名古屋・大阪+Zoom | 対面1,650円/オンライン1,100円 | 初心者限定回あり・国内最大級 |
| ◎ 木曜夜の読書室(チャプターズ) | 黙読+トーク | 東京・市ヶ谷 | 1,500円 | 女性限定・予約不要 |
| ◎ 横浜読書会konkon | 紹介+課題本 | 横浜 | 2,000円 | 女性限定・定員6名 |
| ◎ サイレントブッククラブおかやま | 黙読 | 岡山市内7か所ほか | 500円〜+1ドリンク | 市内8会場・当日参加可の回も |
| ◎ 読書しない読書会® | 読まなくていい型 | 東京・池袋ほか | 公式に記載なし | 書店でその場で本を選ぶ |
| ◎ 初めて行った読書会(チャプターズ) | 課題本型 | 東京・市ヶ谷 | 回による | 冒頭は主催者の感想から・10〜20名 |
| 東京小説読書会 | 課題本・紹介 | 東京 | 500円+席料 | 小説限定・定員8名 |
| 東京読書交換会 | 持ち寄り+交換 | 池袋・ふじみ野+オンライン | 公式に記載なし | 語るだけでなく本を交換する |
| スローな もくもく読書会 | 黙読+感想共有 | 福岡市南区 | 800円(ドリンク・菓子付) | 定員8名・事前の読書不要 |
| 本コミュ読書会 | 推し本紹介 | オンライン | 750円/月1,980円で通い放題 | 1人10〜15分じっくり話せる |
| 函館 蔦屋書店『夜本会』 | ビブリオバトル | 函館 | 公式に記載なし | 書店の部活動として定例化 |
| 読書会0905札幌 | 自由選書+課題本 | 札幌+オンライン | 無料 | 通算351回の継続力 |
| 春日市民図書館 金曜の夜の読書会 | 持ち寄り/テーマ | 福岡県春日市 | 公式に記載なし | 聞くだけの「見学者」枠あり |
| 大阪市立図書館の読書会 | 課題本型 | 大阪市内各館 | 公式に記載なし | 課題図書を図書館が貸してくれる |
※ 各会の公式サイトは記事末尾のリンク一覧にまとめています。
初めての一回に選ぶなら、この3つ
2017年に大阪で始まった読書会。活動頻度が多く、エリアも複数拠点、さらにサイトもこまめに更新されているので安心感がありました。好きな本を持ち寄る「推し本披露会」と課題本がある読書会どちらもバランスがいいので選びやすいですね。まずは推し本披露会に参加して、雰囲気が合えば課題本のある読書会に挑戦、という順序も勝手に良さそうな気がしました💡
運営の雰囲気はこうしたサイトでの言葉の端々から感じられるものもあるので、自分に合うものを選んでみてください。
紹介型+課題本型
本と旅人
写真はイメージです
2023年にスタートした20代〜30代のための読書コミュニティです。休日の朝に本について語り合うことをテーマに、東京都内(神田・飯田橋周辺)で開催中。2026年時点ですでに100回開催を超えているのがすごい!こちらも課題図書があるもの・ないものどちらもバランスがいいです。年齢制限がある分、若い方も馴染みやすく参加しやすそうですね!
毎回キャンセル待ちが出るほど人気だそうなので、気になる方は早めのお申し込みが良さそうです。ただ毎月あるのでどこかで参加できそう!
紹介・持ち寄り型
福岡アットホーム読書会
写真はイメージです
ふくおかアットホームどくしょかい
- エリア
- 福岡市内+オンライン
- 頻度
- 7〜10日に1回
- 参加費
- 対面500円/オンライン無料
- 人数
- 5〜10名
「ほとんどの方(99%)がお一人で参加」福岡アットホーム読書会 公式サイトより
福岡アットホーム読書会 公式サイト →福岡市内の会場を広くローテーションしながら、月3〜4回のハイペースで開催されています。好きな本を持って行って紹介するいちばんシンプルな形式です。
運営はお一人でしょうか。この量の読書会開催を続けている運営さん、素直にすごすぎます。
一冊を深く語りたいなら
課題本型
猫町倶楽部
写真はイメージです
ねこまちくらぶ
- エリア
- 東京・名古屋・大阪+オンライン
- 条件
- 課題本を読了して参加
- 参加費
- 対面1,650円/オンライン1,100円
- 人数
- 定員30〜40名
「課題本を必ず読了して参加すること(理解度は問いません)」猫町倶楽部 公式サイトより
猫町倶楽部 公式サイト →国内最大級の読書会コミュニティ。「課題本を必ず読了して参加すること(理解度は問いません)」という明確なルールが、他の会と根本的に違う点です。複数回かけて難しい本を精読していく会や2泊3日の合宿型まで、ユニークな企画が盛りだくさんです。
小説に絞って深く話したいなら、東京小説読書会も。ル・グィン『闇の左手』や中井英夫『虚無への供物』といった本格的な課題本を定員8名・参加費500円+席料で扱っています。読み終えたあとまで残るものがほしいなら、東京読書交換会という選択肢もあります。持ち寄って語り合うだけでなく、参加者同士で本を交換するのが特徴で、通算270回を超えています。会で聞いた話は忘れても、その日もらった本は本棚に残り続ける。体験としてはかなり強い会です。
女性だけの場で、安心して参加したいなら
黙読+トーク
木曜夜の読書室
写真はイメージです
市ヶ谷の選書書店・チャイと選書 Chapters bookstoreで、毎月開催している女性限定の読書会。主催はInstagramでの本の発信が人気のさきさん(@saki_mizutama)です。
ジャンルとしては黙読で、各々が読みたい本を持って集まり、約40分間静かに読書を楽しみます。そのあとは談笑の時間。初めて会った女性同士、トークテーマに沿っておしゃべりするこの談笑が毎回盛り上がると話題。皆様にこにこで帰っていきます。
予約不要・女性限定なので、仕事帰りに思い立ったらふらりと立ち寄れるのも魅力。お菓子やお飲み物は各自持ち込むスタイルで、参加費は1,500円です。
木曜夜の読書室の様子(Instagram)
木曜夜の読書室の様子(主催・さきさんのInstagramより)
現在3回実施した中で、毎回読書から雑談へと移る静から動のコントラストがとても心地よく、笑い声の響く楽しい読書会になっています。
持ち寄り型+課題本型
横浜読書会konkon
写真はイメージです
女性限定の会をもうひとつ。定員6名の極小人数制で、書評の書き方を学ぶワークショップなど「読んで語る」以外の企画も持っています。
一言も話したくない日は、黙読会へ
パリで参加したThe Offline Clubが世界に広がったのも、結局は「集まるけれど、話さなくていい」という設計のおかげでした。日本にも同じ形の会があります。
黙読型
サイレントブッククラブおかやま
写真はイメージです
- エリア
- 岡山市内7か所+玉野市1か所
- 頻度
- 表町=毎月最終金曜ほか
- 参加費
- 500円〜ワンドリンクオーダー
- 人数
- 5〜35名
「発表するとか、本の素晴らしさを語るのではなく、ただ一緒に座って自分の持ってきた本を読みます」岡山市公式サイトより
サイレントブッククラブおかやま(岡山市公式サイト) →「発表するとか、本の素晴らしさを語るのではなく、ただ一緒に座って自分の持ってきた本を読みます」という徹底した黙読会。岡山市の文学振興施策の一環として市の公式サイトでも紹介されています。
市が公式サイトで紹介している取り組みなので、なんとなく心理的安全も感じられます。
福岡なら、四つ角スローカフェが毎週土曜に開く「スローな もくもく読書会」も。定員8名、ドリンクと焼菓子つきで800円、事前に読んでくる必要もありません。オンラインで「読む」より「話す」ほうがよければ本コミュ読書会(一人10〜15分、月1,980円で通い放題)もありますが、実名・ビデオオンが参加条件なので好みは分かれます。
本を読まずに参加できる会
読まずに参加
読書しない読書会®
写真はイメージです
どくしょしないどくしょかい
- エリア
- 東京(池袋)、和歌山ほか
- 頻度
- 月1回
- 参加費
- Peatixで申込・要確認
- 人数
- 回により変動
「「本の内容」ではなく、「本を選んだ理由」をシェアする会」読書しない読書会® 公式サイトより
読書しない読書会® 公式サイト →くじでジャンルを決め、大型書店で普段まったく行かない棚から本を選び、その本を選んだ理由を語り合う。サイト上にある「『本の内容』ではなく、『本を選んだ理由』をシェアする会」という言葉が目新しくて参加のハードルを下げてくれています。Peatixのフォロワーが1,000人を超え、過去開催も満員のイベントが多いことから人気の様子が伺えます。
ビブリオバトル形式なら、函館 蔦屋書店が「ビブリオバトル部『夜本会』」として定例化しています。全国の図書館や学校でも開かれているので、ビブリオバトル+地名でも探せます。
お金をかけずに試すなら、図書館へ
書店主がこれを言うのも変ですが、図書館の読書会は読書会の入口として本当に優秀です。
大阪市立図書館では中央・天王寺・鶴見・浪速など複数の館が月1回ペースで読書会を開き、申込時に課題図書を図書館が貸してくれます。福岡県の春日市民図書館「金曜の夜の読書会」は毎月第2金曜の18時から。無料という意味では通算351回を数える読書会0905札幌も選択肢です。
読書会デビューのために(チャプターズ)
最後にもう一つ、私たちが東京・市ヶ谷の実店舗「チャイと選書 Chapters bookstore」で毎月開いている会も同じ基準で紹介させてください。
課題本型
初めて行った読書会
写真はイメージです
はじめていったどくしょかい
- エリア
- 東京・市ヶ谷(チャイと選書)
- 頻度
- 月1回
- 参加費
- 1,000〜2,000円(回による・会員割引あり)
- 人数
- 毎回10〜20名
- 条件
- チャプターズ会員以外も参加可
その名のとおり「初めて行った読書会」をコンセプトにした対面イベント。チャプターズで選書した本の中から毎月1冊を選び、その本について話す課題図書ありの読書会です。
課題図書はありますが、冒頭が主催者の感想から始まるので、課題本型にありがちな「上手く話せるかな?」という参加前の緊張はほとんどありません。感想がまとまっていなかったり、発言が苦手な方も聞くだけで楽しめます。
頻度はだいたい月に1度。チャプターズの会員以外の方も参加できるので、読書会だけ参加の方も含め、毎回10〜20名が集まる会になっています。告知はInstagramにて、募集は毎回Peatixでしています。
今まで約20回ほど開催してきた中で、人の本の感想を聞くことで、自分の読書体験がより深まることを度々感じています。あとは、純粋に参加者の皆様が賢くてびっくりする瞬間がたくさんあり、勉強になります。
初めての読書会|準備と当日の流れ
申し込み前に「課題本の読了が必要か」「本を持参するか」「発言が必須か」を確認しましょう。持ち物は課題本または紹介したい本、簡単なメモ、筆記用具、会場で必要な飲食代。オンラインなら通信環境とイヤホンがあれば十分です。
語り合う形式の読書会はだいたいこう進みます。全体で2時間前後です。
- 受付・自己紹介(10〜20分)
名前と最近読んだ本を一言ずつ。ニックネームで参加できる会も多くあります。 - 本の紹介、または感想の共有(60〜80分)
一人ずつ話す形式と、グループで自由に話す形式が。持ち時間は一人3〜5分が目安。 - 全体での質疑・雑談(20〜30分)
話題が本から日常へ広がっていく時間です。 - 解散、希望者のみ二次会
参加は自由。「今日はここで」と帰る人も普通にいます。
読書会の様子(Instagram)
黙読型の読書会はこんな雰囲気です(チャプターズ「木曜夜の読書室」より)
感想を完璧にまとめる必要はありません。「なぜこの本を選んだか」「いちばん印象に残った場面」「読む前と後で変わったこと」の3つを考えておくだけで十分に会話の入口になります。ほかの人の話に「私もそこが気になりました」と答えるだけでも、ちゃんと参加できています。
読書会の探し方
この記事の17件以外にも、読書会は全国に無数にあります。
- 読書会へ行こう!|読書会専門のポータル。全国887件、うち東京344件・オンライン229件。主催者の性別・年代でも絞り込めます
- こくちーずプロ|一覧に参加費が並ぶので、無料の会を探すのに最適
- つなげーと|読書会カテゴリ約509件。単発ではなく継続的に通えるサークルを探せる
- 書店・図書館・SNS|書店主催はPeatixで販売されることが多いので、気になる書店のPeatixグループをフォローしておくのが確実です
読書会の探し方でいちばん大事なのは、その会がいまも動いているかどうかを確かめることです。読書会は個人や小さなチームが手弁当で続けているものがほとんどなので、数年前の紹介記事を見て申し込もうとしたら、もう開催されていなかった——ということが実際に起こります。
その点「読書会へ行こう!」は活動していない会に「開催予定イベントはありません」とはっきり表示されるので、休止中の会を踏まずに済みます。SNSや個人ブログから探すときも、直近の投稿日と次回の開催予定が出ているかを必ず確認してください。
読書会を自分で開催してみたくなったら
何度か参加していると、「自分でも開いてみようかな」と思う瞬間が来ます。初回は紹介型か黙読型/4〜6名/2時間から。場所は貸会議室かカフェの個室、オンラインならZoomで十分です。Peatixやこくちーずプロでイベントページをつくり、当日の流れ・持ち物・参加費を明記して告知します。
今回多くの読書会を調べて改めて思ったのは、同じ読書会とはいえ、主催者で雰囲気がだいぶ変わるということです。自分で開催する際は、どんな方にきてもらいたいかをイメージしながら、その方に語りかけるような情報・文章に気をつけると良さそうです。
また誰でも参加OK!と間口を広げるのもありですが、年齢や性別、エリア、人数、語る内容などなど、なにかルールがある方が独自の色が出て参加欲も高まる気がしました。
そしてもうひとつ。今回17件を調べてあらためて思ったのは、続いている読書会には必ず「初めて来た人を守る仕組み」があるということです。初参加者をトップバッターにしない(彩ふ読書会)、初心者だけの回をつくる(猫町倶楽部)、聞くだけの見学枠を用意する(春日市民図書館)、一人参加率を数字で公表する(福岡アットホーム読書会)。これは優しさというより運営の技術だと思います。
自分で読書会を主催するときも「初回の方は聞くだけでもOK」「初めて読書会に参加する方も歓迎です」と募集文に一言書いておくだけで、初参加のハードルはぐっと下がります。書いていないことは参加者に伝わりません。
そしてもう一つ。読書会を開くようになると、「この人には、どの本をすすめたらいいんだろう」と考える時間が増えます。チャプターズでは「誰かのために本を選べる人」を増やしたいという思いから、選書マイスター養成講座を開いています。好きな本をおすすめすることと、その人のために選書することは、似ているようで少し違うからです。
いちばん緊張しない読書会は、案外2人なのかもしれない
ここまで17件を紹介してきて、いちばん少ない人数の会でも6名でした。でも調べながらずっと考えていたのは案外いちばん緊張しない読書会って1対1なんじゃないかということです。
ニューヨークのReading Rhythmsも最初の会話を全体発表ではなく1対1に置いています。6人の前で話すより、隣の一人に話すほうがずっと簡単だからだと思います。
その意味で、本を通じて出会うチャプターズのビデオチャット「アペロ」は、最小人数2人の読書会です。同じ本を読んだ会員同士がオンラインで20分間だけ話します。チャプターズでは毎月およそ300〜400件のアペロが行われています。
恋愛が生まれたらいいなと期待しながら参加する方もいれば、お友達として続く方も、一期一会で本の話だけを楽しむ方もいます。本をきっかけに出会うハードルの低さを大切にしているので、マッチングの側面はありつつも読書会くらいの気持ちで参加していただけます。
プロフィールや条件からではなく、同じ本を読んだという一点から始まる会話。そこから恋も友情も生まれています。
実際にアペロから交際に至った方のお話はお客様インタビューで紹介しています。
まとめ|自分に合う読書会から始めよう
17件を調べて、私なりの結論はこうです。
- 話すのが不安なら → 黙読会(サイレントブッククラブ、スローな もくもく読書会、木曜夜の読書室)
- 初めてだけど話してみたいなら → 初心者向けに設計された会(彩ふ読書会、本と旅人、福岡アットホーム読書会、初めて行った読書会)
- お金をかけずに試すなら → 図書館か無料の会(大阪市立図書館、春日市民図書館、読書会0905札幌)
- 一冊を深く語りたいなら → 課題本型(猫町倶楽部、東京読書交換会、初めて行った読書会)
- 女性だけの場がいいなら → 木曜夜の読書室、横浜読書会konkon
- 読書量に自信がないなら → 読書しない読書会®
- それでも人数が怖いなら → 2人の読書会(チャプターズのアペロ)
読書会に「正しい感想」は必要ありません。同じ本を読んでも、心に残る場面も、その本を必要とする理由も、一人ひとり違います。だからこそ自分とは違う感想を聞くことに価値がある。
誰かと言葉にしてみると、
本の中にはなかった新しい物語が、
その先に始まることがあります。
まずは今の自分が心地よく参加できそうな読書会から。あなたの次の一冊が、誰かと話したくなる一冊でありますように。
読書会についてよくある質問
読書会には一人で参加しても大丈夫ですか?
はい。多くの読書会は、一人で参加する人が中心です。福岡アットホーム読書会のように「ほとんどの方(99%)がお一人で参加」と公式に明記している会もあります。「一人参加歓迎」「初心者歓迎」と記載された会を選ぶと安心です。
本を読み終えていなくても参加できますか?
会によって異なります。紹介型や黙読型なら、読了していない本でも参加できる場合が多くあります。課題本型は読了を条件にしている会もあり、猫町倶楽部は「必ず読了して参加すること(理解度は問いません)」と明記しています。
人前で話すのが苦手でも参加できる読書会はありますか?
あります。集まって黙々と読むだけの「黙読会(もくもく読書会)」なら、基本的に発言の必要がありません。また春日市民図書館の読書会のように、聞くだけの「見学者」枠を用意している会もあります。さらに人数が不安な場合は、2人で話すオンラインの読書会という選択肢もあります。
読書会の参加費はいくらですか?
無料の会から2,000円程度まで幅があります。図書館主催や読書会0905札幌などが無料。有料でも500〜1,650円が中心帯で、少人数制の会や書店主催の連続読書会はそれより高くなる傾向があります。
読書会の当日はどんな流れですか?
語り合う形式の場合、受付・自己紹介(10〜20分)→本の紹介や感想の共有(60〜80分)→全体での質疑・雑談(20〜30分)→解散、という進行が一般的です。全体で2時間前後で、二次会は自由参加であることがほとんどです。黙読型なら1〜2時間の会もあります。
オンライン読書会では顔出しが必要ですか?
主催者によって異なります。本コミュ読書会のようにビデオオンを条件にしている会もあれば、カメラのオン・オフが任意の会もあります。不安があれば申し込み前に確認しましょう。
読書会には出会いがありますか?
本を通じて普段の生活では知り合わない人とつながれる可能性があります。ただし、交流を目的にした会、作品の考察を中心にした会など方針はさまざまです。自分の目的と会の趣旨が合っているか、事前に確認しましょう。