ミステリー小説のおすすめ24選|どんでん返し・一気読み・読みやすい初心者向けまで、書店主がタイプとページ数で選びました

オススメ本紹介

こんにちは。本を読んで人と出会う選書サービス「Chapters bookstore(チャプターズ)」を展開している書店主の森本萌乃です。

チャプターズの選書のコンセプト久しぶりに読書を楽しむ大人におすすめの小説・エッセイ

チャプターズは、毎月タイトルも著者も秘密のまま文庫本が届き、読み終えたら、同じ本を選んだ方とビデオチャットで感想を話せる選書サービスです。

「最後にあっと驚きたい」
「とにかく続きが気になって一気に読みたい」

市ケ谷の実店舗でも日々本をお選びしているのですが、こうしたご要望とっても多いです。次の展開が気になって最後のページまで来てしまう感覚、久しぶりの読書とミステリーってとても相性がいいですよね。

この記事では、書店主の私が実際に読んだ中から、サクサク読めて楽しいミステリー小説のおすすめをご紹介します。私自身も難しいトリックや推理は正直苦手で、読了後に「???」が増えることもしばしば……。だからこそ、こんな“ミステリー偏差値の低い”私の読書経験から「これは面白かった!」と感じられる本だけ、お勧めしていきたいと思います!

チャプターズの約束

ご紹介するのは、全て読了した本だけ。

実際に読了して、お勧めしたいと心から感じた本だけを扱うのが私たちのモットーです。このブログも同じ方針で書いています。

ここに並ぶ24冊は、すべて私自身が読み切った本です。主にはチャプターズの過去の選書から選びました。読まずにおすすめすることはありません。選書が合いそうだなと感じたら、私たちの選書サービスも覗いてみてくださいね。

ミステリー小説の選び方|「驚き」と「読了時間」で選ぶ

ミステリーと一口に言っても、驚き方はさまざまです。終盤で足元がひっくり返るどんでん返し、ばらまかれた伏線がはまる伏線回収、謎よりも人の心が残るヒューマン系。迷ったら、まずは読了時間(=ページ数)で選んでみるのはどうでしょう。文章が軽くて短めの一冊なら、読書が久しぶりでも気づけば一気読みしていた、ということが多いんです。難しそうな本格から入らなくても大丈夫。この記事では、そんな読みやすさを大事に、ページ数の少ない順にご紹介します。

読みたい気分・タイプから選ぶ

「今日はこういうのが読みたい」からも選べます。どんでん返し、一気読み、社会派、読みやすくて怖くない一冊——気になる本をタップすると、その紹介に飛べます。

どんでん返し・叙述トリックで驚きたい

最後に足元がひっくり返る、予想を裏切られる快感。

殺した夫が帰ってきました/方舟/シャドウ/ウズタマ/リバース/プラスティック

先が気になって一気読み/一晩で読める

ページをめくる手が止まらない、スピード感のある一冊。

君のクイズ/百万ドルをとり返せ!/午前三時のルースター/偶然屋/99%の誘拐/誘拐の日/同姓同名

骨太な社会派ミステリー

事件の奥にある社会の歪みまで、じっくり描いたもの。

ガラスの街/潔白/インドラネット/震える牛

読みやすくて心に残る、怖くない一冊

刺激より余韻。久しぶりの読書や、怖いのが苦手な方にも。

力士探偵シャーロック山/三日間の幸福/ファーストラヴ/ぼくたちの告白/プロジェクト・インソムニア/コーヒーブルース/刑事の枷

ミステリー小説のおすすめ24選|一覧

この記事では、ページ数が少ない順(=読みやすい順)に並べました。200・300・400ページ台の3つに色分けしているので、まずは「サクッと読める1冊」から選んでみてくださいね。書名や書影を押すと、その本の紹介に飛べます。

書影 書名 著者 出版社 ページ数/読了目安
200ページ台|すき間時間でも一気読みできるミステリー
『君のクイズ』の書影 01君のクイズ 小川哲 朝日文庫 248p
約4時間
『ガラスの街』の書影 02ガラスの街 ポール・オースター(柴田元幸 訳) 新潮文庫 256p
約4.5時間
『力士探偵シャーロック山』の書影 03力士探偵シャーロック山 田中啓文 実業之日本社文庫 279p
約4.5時間
『殺した夫が帰ってきました』の書影 04殺した夫が帰ってきました 桜井美奈 小学館文庫 288p
約5時間
300ページ台|週末にじっくり楽しむミステリー
『方舟』の書影 05方舟 夕木春央 講談社 304p
約5時間
『三日間の幸福』の書影 06三日間の幸福 三秋縋 メディアワークス文庫 306p
約5時間
『潔白』の書影 07潔白 青木俊 幻冬舎文庫 323p
約5.5時間
『百万ドルをとり返せ!』の書影 08百万ドルをとり返せ! ジェフリー・アーチャー(永井淳 訳) 新潮文庫 345p
約6時間
『シャドウ』の書影 09シャドウ 道尾秀介 創元推理文庫 346p
約6時間
『ウズタマ』の書影 10ウズタマ 額賀澪 小学館文庫 352p
約6時間
『リバース』の書影 11リバース 湊かなえ 講談社文庫 352p
約6時間
『ファーストラヴ』の書影 12ファーストラヴ 島本理生 文春文庫 368p
約6時間
『午前三時のルースター』の書影 13午前三時のルースター 垣根涼介 文春文庫 368p
約6時間
『ぼくたちの告白』の書影 14ぼくたちの告白 高森泉 宝島社文庫 392p
約6.5時間
400ページ台〜|読み応えのある長編ミステリー
『プラスティック』の書影 15プラスティック 井上夢人 講談社文庫 400p
約6.5時間
『プロジェクト・インソムニア』の書影 16プロジェクト・インソムニア 結城真一郎 新潮文庫 400p
約6.5時間
『偶然屋』の書影 17偶然屋 七尾与史 小学館文庫 413p
約7時間
『コーヒーブルース』の書影 18コーヒーブルース 小路幸也 実業之日本社文庫 423p
約7時間
『インドラネット』の書影 19インドラネット 桐野夏生 角川文庫 432p
約7時間
『震える牛』の書影 20震える牛 相場英雄 小学館文庫 440p
約7.5時間
『99%の誘拐』の書影 2199%の誘拐 岡嶋二人 講談社文庫 444p
約7.5時間
『刑事の枷』の書影 22刑事の枷 堂場瞬一 角川文庫 448p
約7.5時間
『誘拐の日』の書影 23誘拐の日 チョン・ヘヨン(米津篤八 訳) ハーパーBOOKS 495p
約8時間
『同姓同名』の書影 24同姓同名 下村敦史 幻冬舎文庫 507p
約8.5時間

200ページ台|すき間時間でも一気読みできるミステリー

一気読み / クイズ

01

君のクイズ

小川哲/朝日文庫 248ページ
読了目安 約4時間

『君のクイズ』小川哲/朝日文庫の書影
朝日文庫

📚 チャプターズで選書した一冊

舞台は生放送のクイズ番組の決勝戦。一文字も問題が読まれないうちに正解した相手——彼はなぜ答えられたのか。たった一つのシンプルな問いを追いかけます。

おすすめポイント複雑なトリックも派手な事件もないのに、のめり込んで止まらなくなります。ページ数も少なめで、忙しい日でもサクッと没入できるんです。読み終えたあと、思わずニヤリとほくそ笑んでしまう——そんなクライマックスでした。「最もミステリーっぽくないミステリー」かもしれません。

Amazonで見る

骨太な一冊 / 海外文学

02

ガラスの街

ポール・オースター(柴田元幸 訳)/新潮文庫 256ページ
読了目安 約4.5時間

『ガラスの街』ポール・オースター(柴田元幸 訳)/新潮文庫の書影
新潮文庫

📚 チャプターズで選書した一冊

「始まりは間違い電話だった。」——その一行から、ニューヨークの不気味な散歩が始まります。ジャンルはミステリー。ですが、読み終えて「本当にミステリーだったのか?」と宙に放り出される、あの感覚こそが本作の魅力です。

おすすめポイント番地や通りの名前をたどるうち、自分もニューヨークを歩いているような心地になります。正直、少し難解で、わだかまりが残る読後感もあります。でも、これが世界の文学か、と触れる価値のある名著。驚きや落ちを期待せず、あてのない散歩のように読んでみてください。

Amazonで見る

ユーモア / 連続短編

03

力士探偵シャーロック山

田中啓文/実業之日本社文庫 279ページ
読了目安 約4.5時間

『力士探偵シャーロック山』田中啓文/実業之日本社文庫の書影
実業之日本社文庫

📚 チャプターズで選書した一冊

得意技は猫だましとアリバイ崩し。稽古そっちのけで推理に没頭する力士が、ホームズの名作ばりに起こる事件を解いていく連続短編です。

おすすめポイントミステリーを探すと、頭を使う心理戦やずっしり重い読後感の作品が多くて。「もっとサクッと楽しく読みたい」と探して出会ったのが本作でした。クスッと、ときにゲラゲラ笑いながら読めて、「ミステリー=難しい」のイメージがくつがえります。鬱屈としやすい雨の日に、ちょうどいい一冊です。

Amazonで見る

どんでん返し / 日常

04

殺した夫が帰ってきました

桜井美奈/小学館文庫 288ページ
読了目安 約5時間

『殺した夫が帰ってきました』桜井美奈/小学館文庫の書影
小学館文庫

📖 書店主・森本が読了したおすすめ

タイトルからして、もう続きが気になりますよね。穏やかに見える日常に、小さな違和感が一滴ずつ落ちていきます。

おすすめポイントラストでこれまでの景色の色が変わる、一気読みタイプの一冊。タイトルの意味が分かったとき、思わず最初から読み返したくなりました。ページ数も控えめで、休日の午後にちょうどいいです。

Amazonで見る

300ページ台|週末にじっくり楽しむミステリー

どんでん返し / クローズドサークル

05

方舟

夕木春央/講談社 304ページ
読了目安 約5時間

『方舟』夕木春央/講談社の書影
講談社

📖 書店主・森本が読了したおすすめ

地下に閉じ込められた状況で、ある選択を迫られる——そんな極限のミステリーです。

おすすめポイントとにかく一気読みと話題!読み終えた瞬間、誰かとこの衝撃を話したくてたまらなくなる一冊です。ネタバレ厳禁で読んでほしい、話題の傑作です。

Amazonで見る
YouTube「楽しい本と書店員」の動画サムネイル▶ ネタバレ解説はYouTubeでチャプターズのYouTubeチャンネル「楽しい本と書店員」で、結末まで踏み込んで語っています。読み終えてからどうぞ。

大逆転 / ファンタジー

06

三日間の幸福

三秋縋/メディアワークス文庫 306ページ
読了目安 約5時間

『三日間の幸福』三秋縋/メディアワークス文庫の書影
メディアワークス文庫

📚 チャプターズで選書した一冊

「残りの寿命を買い取る」。少し不思議な設定から始まりますが、描かれるのはありふれた日常です。灰色だった主人公の人生が、ヒロインと関わるうちに少しずつ色づいていきます。

おすすめポイントとにかく読みやすいので、夜更かしや電車の乗り過ごしにはくれぐれもご注意を。最後の最後まで分からない大逆転に、そっと胸を掴まれます。ミステリーの定義は曖昧なのでそれは一旦置いておいて、読書好きもそうでない方も虜にする、前情報のいらない名作です。

Amazonで見る

社会派 / 冤罪

07

潔白

青木俊/幻冬舎文庫 323ページ
読了目安 約5.5時間

『潔白』青木俊/幻冬舎文庫の書影
幻冬舎文庫

📚 チャプターズで選書した一冊

ある殺人事件で有罪が確定し、長く服役してきた男。その決め手となったDNA鑑定に、見過ごされた“ほころび”があったとしたら——。無実を訴える一人の個人と、過ちを認めようとしない国家権力との闘いが始まります。

おすすめポイント国家権力 V.S. 個人!冒頭は少しセンセーショナルな始まりですが、主人公の執念が真実へ導く、最後まで目が離せない緊張感で読了しました。昔のDNA鑑定の脆弱性をベースに、フィクションに仕立てた本作。社会派だけれど、ぐいぐい読めます。元テレビ記者の著者ならではのリアリティも魅力です。

Amazonで見る

痛快な大逆転 / コン・ゲーム

08

百万ドルをとり返せ!

ジェフリー・アーチャー(永井淳 訳)/新潮文庫 345ページ
読了目安 約6時間

『百万ドルをとり返せ!』ジェフリー・アーチャー(永井淳 訳)/新潮文庫の書影
新潮文庫

📚 チャプターズで選書した一冊

株で騙され無一文になった4人の男たち。彼らが大金を取り返すために知恵をしぼる“コン・ゲーム”——騙し騙されの物語です。

おすすめポイント二転三転する心理戦がテンポよく進んで、皮肉と笑いのセンスがとてもおしゃれ。読み終えると、長編映画を一本観終えたような爽快感が残ります。英国生まれの痛快な大逆転ストーリーです。映画「コンフィデンスマンJP」などが好きな方はぜひ。

Amazonで見る

チャプターズのオリジナルカバーをかけた文庫本が並ぶ写真

ここまでで8冊。どきどきの合間に、ちょっと寄り道を。

選書サービス「Chapters bookstore(チャプターズ)」は、毎月タイトルも著者も秘密のまま本が届き、読み終えたら同じ本を選んだ方とビデオチャットで感想を話せます。次に一気読みできる1冊を、本屋さんに選んでもらう方法もあります。

今月の3冊を見てみる

どんでん返し / 家族

09

シャドウ

道尾秀介/創元推理文庫 346ページ
読了目安 約6時間

『シャドウ』道尾秀介/創元推理文庫の書影
創元推理文庫

📚 チャプターズで選書した一冊

母を失い、父と二人の暮らしを始めた小学生。母の葬式から数日後、まわりの人々が次々と不幸に見舞われ、主人公は謎を解くために動き出します。

おすすめポイント積み上げてきた世界が、ある一点を境に音を立てて崩れ落ちる——どんでん返しの快感がこれでもかと詰まった一冊です。しかもただの“騙し”で終わらず、物語の奥にちゃんと温度が残る。読み終えたとき、「ああ、騙されてよかった」と言いたくなるはずです。

Amazonで見る

どんでん返し / 家族

10

ウズタマ

額賀澪/小学館文庫 352ページ
読了目安 約6時間

『ウズタマ』額賀澪/小学館文庫の書影
小学館文庫

📚 チャプターズで選書した一冊

結婚を前にした主人公が、父から突然、大金の振り込まれた預金通帳を渡されます。たどり着いたのは、25年前に起きた傷害致死事件でした。

おすすめポイントジャンルはミステリーなのに、家族や恋愛、登場人物の感情の機微が丁寧で、読後感は優しいスープを飲んだあとのよう。紐解くほど真実は意外な方向へ転がって、読む手が止まりません。人は死ぬし刑事も出てくる、それでいてどこか優しい。読み終えたあと誰かと語りたくなる一冊でした。

Amazonで見る

どんでん返し / 頭脳戦

11

リバース

湊かなえ/講談社文庫 352ページ
読了目安 約6時間

『リバース』湊かなえ/講談社文庫の書影
講談社文庫

📚 チャプターズで選書した一冊

ある日ポストに届いた、「人殺し」と書かれた匿名の告発文。誰が、なんのために——。そこから物語は静かに動き出します。

おすすめポイントチャプターズが始まったかなり初期に、初めてお届けした本格ミステリーでした。最後まで分からない、ぞくぞくする作家との頭脳戦。普段ミステリーを読まない方ほど、夢中になって頭が冴え渡ってしまうので、眠る前の読書にはどうかご注意を。作中のハチミツ入りコーヒーも、よければお供にどうぞ。

Amazonで見る

心に残る / 家族

12

ファーストラヴ

島本理生/文春文庫 368ページ
読了目安 約6時間

『ファーストラヴ』島本理生/文春文庫の書影
文春文庫

📚 チャプターズで選書した一冊

父を刺殺した容疑で逮捕された、美しい女子大生。なぜ彼女は父を殺したのか。臨床心理士の取材を通して、彼女の過去と家族の歪みが少しずつ明らかになっていきます。

おすすめポイント直木賞・社会派と聞くと身構えてしまうかもしれませんが、するすると読めてしまうのが本作。終盤、静かに積み重なった感情がふっと決壊する瞬間があって、読み終えてもしばらく息が整いませんでした。正義感が強い臨床心理士の女性目線で進むので、痛ましい場面も引きずられすぎずに読めます。

Amazonで見る

サスペンス / 旅

13

午前三時のルースター

垣根涼介/文春文庫 368ページ
読了目安 約6時間

『午前三時のルースター』垣根涼介/文春文庫の書影
文春文庫

📚 チャプターズで選書した一冊

ベトナムを舞台にした、旅と謎のサスペンス。少年とともに、見知らぬ土地へと分け入っていきます。

おすすめポイント異国の湿った空気と緊張感に引き込まれて、ページが進みます。旅情とハラハラが同居する、読み応えのあるサスペンスでした。デビュー作とは思えない完成度です。物語が始まる予感をくれるプロローグの美しさは、個人的にこれまで触れてきた作品の中でも群を抜いています。

Amazonで見る

青春 / ミステリー

14

ぼくたちの告白

高森泉/宝島社文庫 392ページ
読了目安 約6.5時間

『ぼくたちの告白』高森泉/宝島社文庫の書影
宝島社文庫

📖 書店主・森本が読了したおすすめ

若い登場人物たちの“告白”が、少しずつ食い違っていく——青春とミステリーが同居した物語です。

おすすめポイント無邪気な子供達の過ちが重なり、手を止められる一気読み。誰の言葉を信じればいいのか、最後まで分からないまま読まされてしまいました。「このミス」大賞の発掘シリーズの一作です。

Amazonで見る

400ページ台〜|読み応えのある長編ミステリー

どんでん返し / 叙述

15

プラスティック

井上夢人/講談社文庫 400ページ
読了目安 約6.5時間

『プラスティック』井上夢人/講談社文庫の書影
講談社文庫

📖 書店主・森本が読了したおすすめ

日記、手記、断片……異なる文章が積み重なって、少しずつ足元が揺らいでいきます。

おすすめポイントかなり前の作品ですが、今読んでも面白い!鳥肌たちました。これが叙述トリックというものか!と面白さを初めて味わえた一作。

Amazonで見る

SF / ミステリー

16

プロジェクト・インソムニア

結城真一郎/新潮文庫 400ページ
読了目安 約6.5時間

『プロジェクト・インソムニア』結城真一郎/新潮文庫の書影
新潮文庫

📖 書店主・森本が読了したおすすめ

「夢を共有できる」という設定が入口の、知的で不穏なミステリーです。

おすすめポイント設定の面白さにぐいぐい引き込まれて、終盤でぐっと景色が変わります。アイデアと驚きの両方を楽しめる一冊でした。映画「インセプション」と世界観は似ていますが、本作の方が明快で、読者をおいていきません。結城真一郎さんのファンになりました。

Amazonで見る

チャプターズのオリジナルカバーをかけた本とカフェラテの写真

次に読む1冊、迷っていませんか?

チャプターズは、延べ登録者10,000名を突破した選書サービス。毎月、秘密の1冊が届いて、読了後はオンラインの「アペロ」で感想を話せます。交際や結婚のご報告も、毎月たくさん届いています。

今月の3冊を見てみる

一気読み / お仕事

17

偶然屋

七尾与史/小学館文庫 413ページ
読了目安 約7時間

『偶然屋』七尾与史/小学館文庫の書影
小学館文庫

📖 書店主・森本が読了したおすすめ

「偶然」を演出する、ちょっと変わった稼業の物語。軽快に読めるのに、仕掛けにきちんと驚かされます。

おすすめポイント肩の力を抜いて楽しめるのに、ラストでしっかり一本取られる。表紙の印象を、読後はいい意味で裏切られます。伏線回収が好きな方はぜひ。難しく考えず、エンタメとして気持ちよく読める一冊です。

Amazonで見る

心に残る / 喫茶店

18

コーヒーブルース

小路幸也/実業之日本社文庫 423ページ
読了目安 約7時間

『コーヒーブルース』小路幸也/実業之日本社文庫の書影
実業之日本社文庫

📚 チャプターズで選書した一冊

過去に傷を負った喫茶店のマスターと、常連客の刑事。ひとりの少女を守るため、ある事件に向き合っていく警察探偵ミステリーです。

おすすめポイントミステリーとしての面白さはもちろん、何より舞台の喫茶店で出るコーヒーとミートソースパスタの美味しそうなこと!なかなか書店ではお見かけしない掘り出し作品です。平成初期の空気が一周回って新しくて、コーヒー片手にゆっくり開きたくなります。

Amazonで見る

サスペンス / 社会派

19

インドラネット

桐野夏生/角川文庫 432ページ
読了目安 約7時間

『インドラネット』桐野夏生/角川文庫の書影
角川文庫

📖 書店主・森本が読了したおすすめ

失踪した友人を追ううちに、見たことのない世界へ連れて行かれる物語です。

おすすめポイント桐野夏生さんらしい、ひりっとした読み味。失踪した友人を追ううちに、気づけば見たこともない世界へ深く分け入っていました。先の読めない展開に引き込まれる、読み応えのある長編です。

Amazonで見る

社会派 / 警察小説

20

震える牛

相場英雄/小学館文庫 440ページ
読了目安 約7.5時間

『震える牛』相場英雄/小学館文庫の書影
小学館文庫

📖 書店主・森本が読了したおすすめ

地味な未解決事件から、社会の大きな闇へとつながっていく社会派ミステリーです。

おすすめポイント骨太なテーマですが、刑事の執念や緻密に積み上げられるストーリーに引っ張られて一気に読めます。読後、ファーストフードがしばらく食べられなくなるという弊害があります。世の中の見え方が少し変わるかも?な社会派作品。そういった意味ではダイエット中にもおすすめです笑。

Amazonで見る

一気読み / サスペンス

21

99%の誘拐

岡嶋二人/講談社文庫 444ページ
読了目安 約7.5時間

『99%の誘拐』岡嶋二人/講談社文庫の書影
講談社文庫

📖 書店主・森本が読了したおすすめ

テクノロジーを駆使した、身代金誘拐をめぐる攻防戦です。

おすすめポイント古さを感じさせないスピード感で、二転三転。このAIの時代に読むとなおさら面白いのかもしれません。人の手を介さない誘拐とは?読み終えると、よくできた映画を一本観たような満足感が残ります。江戸川乱歩賞受賞の名作です。

Amazonで見る

心に残る / 警察小説

22

刑事の枷

堂場瞬一/角川文庫 448ページ
読了目安 約7.5時間

『刑事の枷』堂場瞬一/角川文庫の書影
角川文庫

📚 チャプターズで選書した一冊

刑事が背負う“枷”の重さと、それでも前へ進もうとする姿を描いた警察小説です。

おすすめポイントベテランの問題児刑事とルーキーのバディもの。事件の謎だけでなく、人間ドラマとして胸に残ります。重さのなかに、ちゃんと人の温度がある一冊。骨太ですが、続きが気になって最後まで一気でした。川崎警察署が舞台なので、川崎にゆかりのある方はより面白いかも。

Amazonで見る

一気読み / サスペンス

23

誘拐の日

チョン・ヘヨン(米津篤八 訳)/ハーパーBOOKS 495ページ
読了目安 約8時間

『誘拐の日』チョン・ヘヨン(米津篤八 訳)/ハーパーBOOKSの書影
ハーパーBOOKS

📖 書店主・森本が読了したおすすめ

事情を抱えた大人と、ある少女の、奇妙な“誘拐”の道行き。ハラハラしながらも、どこかあたたかい物語です。

おすすめポイント面白すぎました!韓国でも日本でもドラマ化した話題作ですね。冒頭は静かに始まりますが、二転三転するストーリーのテンポが素晴らしく、情けない主人公にも感情移入できて楽しめます。

Amazonで見る

社会派 / サスペンス

24

同姓同名

下村敦史/幻冬舎文庫 507ページ
読了目安 約8.5時間

『同姓同名』下村敦史/幻冬舎文庫の書影
幻冬舎文庫

📖 書店主・森本が読了したおすすめ

ある事件の容疑者と“同じ名前”というだけで、人生が揺らいでいく——。

おすすめポイントSNS時代の怖さがじわりと効いてきます。バラバラだった群像が一つに収束していく構成に、思わず唸りました。長編ですが、一気に読まされます。小児性愛を扱うテーマなので気分のいいものではありませんが、ある登場人物に救いが込められているのがありがたかったです。

Amazonで見る

「もっと色々なジャンルから選びたい」という方は、こちらの記事もどうぞ。すべて書店主が読んで選んだ本だけをまとめています。

面白い小説のおすすめ20選のサムネイル面白い小説のおすすめ20選 ›
泣ける小説のおすすめ18選のサムネイル泣ける小説のおすすめ18選 ›
読みやすい本のおすすめ20選のサムネイル読みやすい本のおすすめ20選 ›

次の1冊、チャプターズに選ばせてください。毎月3冊の中から1冊。タイトルも著者も、届くまでのお楽しみです。読了後は、同じ本を読んだ人とビデオチャットで感想を話せる「アペロ」もあります。

今月の3冊を見てみる

3ヶ月プランなら1ヶ月あたり2,310円(税込)。
招待コード【5X9YA】で初月165円OFF。気分でない月はスキップもできます。

東京・市ヶ谷の実店舗「チャイと選書」

店頭ではパーソナル選書を行っています。20分前後お話を伺って、最大5冊をその場でご提案します。選書のあとは最大1時間、お店で過ごしていただけます。完全予約制です。

📍 東京都新宿区市谷田町2-20(JR市ヶ谷駅から徒歩7分)

パーソナル選書を予約する

最新情報はインスタグラムでご覧いただけます。
Instagram @chai_book_chapters

ミステリー小説についてよくある質問

読書が久しぶりでも読めるミステリーは?

文章が軽くて短めの本から選んでみてください。この記事なら『君のクイズ』や『力士探偵シャーロック山』は、ページ数も少なめで一気に読めます。途中で犯人が分かっても大丈夫。驚けたら、それで十分楽しめます。

どんでん返しがすごいミステリー小説はどれですか?

最後に足元がひっくり返る感覚なら、『シャドウ』『リバース』『方舟』を。中身を知らずに読むのが、いちばん気持ちいいです。

怖すぎる本やグロい描写は苦手です。

大丈夫です。この記事は、刺激が強すぎる作品はできるだけ外して選んでいます。『ウズタマ』や『ファーストラヴ』のように、驚きと一緒に心が動くヒューマンドラマの要素が強いもの、あとは『力士探偵シャーロック山』のようなコメディや『君のクイズ』のような人の死なない心理戦から開いてみてください。

次に読むミステリーが決められません。

決められない日もありますよね。そんなときは、チャプターズのように本屋さんに選んでもらうのも一つの手です。毎月3冊の中から1冊が届いて、読み終えたら同じ本を読んだ方と感想も話せます。

伏線回収がすごいミステリー小説は?

伏線回収の快感なら、『プラスティック』や『方舟』が多くの方に挙げられます。ばらまかれた断片が終盤でぴたりとはまる瞬間は、ミステリーならではの気持ちよさ。中身を知らずに読むのが、いちばん楽しいです。

一気読みできる短めのミステリーは?

短めの本からで大丈夫です。『君のクイズ』や『力士探偵シャーロック山』は200ページ台で、読了の目安も4時間ほど。すき間時間でも読み切りやすいです。

ミステリー初心者におすすめの一冊は?

人が死なない作品やコメディ寄りの一冊からだと、入りやすいです。『君のクイズ』や『力士探偵シャーロック山』なら、推理が得意でなくても楽しく読めます。

映画化・ドラマ化されたミステリーはありますか?

映像化作品から入るのも楽しいです。『誘拐の日』は韓国・日本でドラマ化、『ファーストラヴ』は映画化された話題作。原作を先に読んでおくと、観るときにより深く楽しめます。

イヤミスのような後味の悪いミステリーはありますか?

どちらかといえば少なめです。この記事は読みやすさと“怖すぎないこと”を大事に選んでいるので、後味が重たすぎる作品は控えめにしています。それでも心にずっしり残る一冊が読みたいときは、『ファーストラヴ』や『潔白』が、静かに深く刺さると思います。

ミステリーの名作・不朽の名作が読みたいです。

読みやすさを優先して選んでいるので、重厚な“不朽の名作”というより、今の気分でサクッと楽しめる作品が中心です。じっくり名作に浸りたい気分のときは、『一生に一度は読むべき本22選』ものぞいてみてください。

サクサク読めて、途中で挫折しないミステリーは?

ページ数が少ない順に並べているので、まずは上のほうの200ページ台からで大丈夫です。『君のクイズ』や『力士探偵シャーロック山』は文章が軽やかで、久しぶりの読書でも最後まで行きやすいです。つまらなかったら途中でやめても大丈夫。それも立派な読書です。

社会派ミステリーや警察小説のおすすめは?

事件の裏側や社会の歪みまでじっくり描いたものなら、『震える牛』『潔白』『刑事の枷』が読み応えがあります。少し重めですが、読み終えたあともずっと考えさせられる手触りです。

ミステリーのいいところは、「読まなきゃ」ではなく「続きが気になる」で最後まで行けることだと思います。推理が得意じゃなくても、まんまと驚かされれば、それがいちばんの読書体験になります。

つまらなかったら、途中で本をそっと閉じて、次の一冊へ。自分で選べない時はチャプターズも頼ってみてください。

最後まで読まないと、本当の面白さが分からないのがミステリーの魅力。
今回は読みやすさ重視で選びましたが、出口の見えないハラハラドキドキをどうぞお楽しみください!

この記事を書いた書店主・森本萌乃

この記事を書いた人|森本萌乃

1990年生まれ。書店主・選書家、株式会社MISSION ROMANTIC代表。オンライン書店「チャプターズ」や、市ヶ谷の対話型選書「チャイと選書」を運営し、本をきっかけに人と人がつながる新しい読書体験を提案している。著書に小説『あすは起業日!』(小学館)。趣味は旅先での読書。

※ ページ数・出版社・ISBNは各出版社/版元ドットコム/国立国会図書館の書誌情報によります(原則として文庫版)。「読了目安(読了時間)」はページ数をもとにした概算で(文庫1ページ=約1分で試算)、読む速さによって変わります。
※ 本記事はAmazonアソシエイト・プログラムに参加しています。掲載順・評価に広告的な意図はありません。

タイトルとURLをコピーしました