こんにちは。
MISSION ROMANTIC / Chapters bookstore 広報・サービス運営担当の七海です。
奄美大島出身の私が、愛する会社ロマンチックに入社すべく昨年4月に上京し、早1年が経ちました。
“マックスマーラー”が何かもよく分からないまま、社長・萌乃さんと初出社の待ち合わせをしたあの日から、もう1年。
あっという間だったような、濃すぎて逆に長かったような、なんとも言えない不思議な感覚です。
入社して半年ので書いたnoteはこちら。
あれからさらに半年が過ぎ、今日は社会人1年生・下半期の振り返りと、2年目に向けての抱負の意味を込めて、noteを書いてみたいと思います。
ぜひお付き合いいただけますと嬉しいです。
10月2日、下期2日目。仕事を取られる。
振り返ろうと思い昨年10月のカレンダーを見てみると、たちまち嫌な思い出がフラッシュバックしました。
書くの嫌だな〜と思いつつ、ここから私の下半期が始まったので振り返ります!
チャプターズでは、毎月末〜月初の3日ほど、商品入れ替えのためにお休みを頂いているのですが、お休みと言ってもこの期間に翌月のオープン準備をするので運営サイドは大忙し!
どんなことをしているのか、ちょっぴりご紹介すると
- 月末まで本を選んでいない方へ、おすすめ本をピックアップし発送
- 返本する本のタイトル・冊数の確認
- 月額プランの更新・確定作業
- 新しい月の選書ラインナップ切り替え
などなど…
難しくはないのですが、ゼッタイに間違えられない毎月のルーティン。
10月は、上半期が終わり、さらに自身の誕生日もあり、気が抜けてしまったせいでしょうか。なんの段取りも組まないままに作業を進めてしまいました。
私1人の仕事であれば、「セーフ!ギリギリ間に合った」で済むかもしれませんが、チャプターズはチームで運営する書店。
「難しくはないから、間違えないだろう」という自分自身の馴れ合いの気持ちが、大好きなサービス・会社のメンバーを大きく失望させてしまったんです。
その時、代表の萌乃さんに言われた一言。
愛のない仕事をしないで
せっかく半年間ゆっくりと丁寧に引き継ぎをしてくださったのに、この一件を境に一部の作業から私は剥がされてしまったのです。
信頼できない人間に大事な仕事を任せられないのは、当たり前のことです。
仕事を取り上げられる、ということがどれほど惨めなことかを知ったのが、私の下半期の始まりでした。
初心に返ることから始まった下半期
ロマンチックでどうしても働きたくて、雇ってもらえるにかどうかも分からない状態のまま頂いていた他の企業の内定を蹴り、ロマンチックのインターンを頑張った結果の“入社”なのに。
何をしているんだ、私は。
自分の愚かさに呆れ、メンバーを傷つけてしまったことへの申し訳なさ・悲しさでいっぱいになり、また一から、気持ちを入れ替えやり直すことを強く決心しました。
以降、仕事への向き合い方を見つめ直した私をしっかりと見守ってくださり、一度離れてしまった業務も無事戻ってきました。
もちろん、ないに越したことはないのですが。
この一件があったからこそ、大事なことに気づけたと感じます。
このnoteを読んでくださっている新社会人の皆様、“慣れ”にはご用心です。
すごく褒め、すごく盛られる
SNSを通して度々お伝えしてはおりますが、チャプターズを運営する(株)MISSION ROMANTICは、超零細企業。
主要メンバーはたったの3人で、毎月事業が継続できるかどうかドキドキするような状況です。
つまり、1人で何役も担当しなければならず、「なんで社長にこの作業をさせてしまっているんだろう」ということも多々あります。
もちろん私にも、色んな仕事が降ってきます。
日々のSNS運用やお問合せ対応とは別に、データ分析やデザイン、時には動画の編集も。
イラレ?フォトショ?プレミアプロ?SQL?VPN?データベース?
マックスマーラーもろくに分からない人間が、分かるはずがない!(関係ない笑)
それでもやるしかないので、見よう見まねで「イラレ トンボ 付け方」のように検索しながら、取り組んでおります。
インターネットって、とても素晴らしいです。
全くの未経験者でも、検索に検索を重ね諦めずに向き合えば、印刷会社さんへのデータ入稿もさらっとできるようになってしまうのです。
これを見て、萌乃さんは「すごい!七海ちゃん、なんでもできるじゃん!」と親より褒めちぎってくださいます。
それはすごく嬉しいですし、褒められたら褒められた分だけ伸びる単純な人間なのですが…
実は萌乃さん、私の評価をすごく盛るんです。
例えば取引先の方との歓談の場で私の話になると「なんでもできる!あれもこれもできる!」と、まるでスーパーエリートかのように盛り盛りでお話しされます。
もちろんお相手の方も「すごい!そんなこともできるんですか!」とおっしゃってくださるのですが、実際の私はそこまでできないので「ほんの少しですが…苦笑」とお返事しております。
最初は困ったなと思っていたのですが、「褒めないでください!」も違う気がするし、その場で自信を持って「そうなんですよ!できちゃうんです!」と言えない自分にも情けなく感じ、それならできるようになってしまえと方向転換することにしました。
その結果、なんでもできるスーパーエリートとまではいきませんが、この1年いろんな面でスキルがぐんぐん成長したのではないかと感じております。
(もしかすると、これが萌乃さんの戦略…?)
初めて迎える東京の冬。「寒いのでリモートで」
冒頭にも申し上げたとおり、私は奄美大島出身の生粋の”島んちゅ”です。
亜熱帯に属する奄美、冬の平均気温は16度で、どんなに寒くても早朝9度程度まで下がるくらい。
そんな常夏の島でぬくぬく育ってきた私が、初めて迎えた東京の冬への感想は、寒い!痛い!耳ちぎれる!
ヒートテックを何枚も重ねホッカイロを身体中に貼っても、寒すぎてオフィス内でもコートを着ながら作業する始末…
生きて冬を越せるのか?
そんな心配をしながら寒さの増す中サボることなくきちんと出社し(当たり前)、やれどもやれども終わらない仕事に向き合う中、体にある変化が起きていたことに気づきました。
フリーズしてる…?
そうなのです。
寒すぎてガタガタ震え思考停止してしまっている時間が多く、椅子を温めている時間は長くなったのに仕事は終わらない、という負のループに陥ってしまっていたのです。
これは良くないと思い、翌日萌乃さんに「寒いのでリモートでします!」と伝え、自らリモートに切り替えました。
普通ならきっと仕事の仕方って会社と相談して決めることなのですが、あまりの寒さに決定事項としてお伝えしてしまった私。
萌乃さんに連絡した直後に、やってしまった…と気付いたのですが
「寒いと出社で体力使うよね〜分かる。それでは、冬のロマンチックは全員リモートで!」
まさかの、新ルールとして認めていただきました笑
独断で決定してしまうところは改善しなければなりませんが、このような社風に救われています。
おかげさまで仕事が滞ることもなく、無事冬を越すことができました。
転職?天職?テンショク?
1人何役、手も足も動かし続けなければいけない弊社。
忙しさのあまり、萌乃さんより頻繁に「七海ちゃん、大丈夫!?転職サイト登録してない!?」と聞かれます笑
毎日忙しくはありますが、それを超える楽しさがあるので、最近ではこの質問がオフィスの笑いのひとネタとして定着してきました。
上京して1年。
自分自身に悔しくなって泣いてしまうこともほんの少しだけありましたが、全体を通して振り返ると、社会人1年目の中で誰よりも楽しかった自信があります!
その楽しさが溢れすぎてしまっていたのか、地元や大学時代の友人に「仕事めちゃくちゃ楽しそう!」「生き生きしてる!かっこいい!」と嬉しい言葉をかけてもらうことも多かったように感じます。
中でも印象的に残っているのが「天職だね!」という言葉です。
初めて考えた自分の天職。
そうなのかどうか、しばらく考えた時期がありましたが、即答できない時点で違うなと感じました笑
確かに、本もロマンチックもマッチングサービスも大好きで堪らない私にとって、チャプターズの運営はぴったりな仕事です。
しかし、私が心を打たれて入社したいと思ったのは「本×ロマンチック×マッチング」の部分ではなく、「ロマンチックな出会いをお届けする」部分でした。
現在MISSION ROMANTICはチャプターズ一本ですが、今後、本ではない新事業を始める可能性もあるかもしれません。
その時も、私はこの会社でロマンチックな出会い・人や物に出会う瞬間のトキメキを届け続けたいと思っております。
天職かどうか今はまだ分からないけれど、楽しくて多くのやりがいを感じられるこの会社で、これからも一生懸命手と足と頭を動かしていきたいと思っています。
クビになるまで、転職はしない所存です!
社会人2年目へ突入!
1年目は、こんなに楽しい社会人1年目はいない!というほど本当に楽しかったですし、それに比例して学んだことも沢山ありました。
どのくらい成長したのか振り返ってみた時に、私自身一番成長を感じたのは、萌乃さんに密着していただいたガイアの夜明け・セブンルールの取材です。
数年前まで地元のケーブルテレビしか映ったことがなかった私が、この1年で、ガイアの夜明けでひょっこり映り、セブンルールではワンルールに名を刻みました。
私はとってもあがり症のため、ガイアの夜明けの取材時にはカメラを見つけ次第、逃げるように萌乃さんから距離を取っていたのですが、先日のセブンルールの取材時には私もちゃっかり参加。
「初めまして」が大得意な萌乃さんと、大苦手な私。
他社とのMTGも毎月のクリエイターさんとのオリエンも、終始緊張しすぎてひとことも発言できなかった私を根気強く見守ってくださったおかげで、少しずつ克服してきています。
この1年、いろんな経験をさせていただき、自分の得意・不得意がある程度分かってきました。
得意の中でももっと追求したい!と思ったのがデータ分析です。
学生時代に調査データをまとめるアルバイトをしていたこともあって、excelを使った作業は元から得意でした。
この1年のチャプターズの運営を通じて、その得意は、自分が活躍できる分野でもあるなと気が付いたのです。
そんな私が、最近企てた大きな(大きすぎる)目標。かいさん(CTO・ロマンチックの開発担当)よりSQLスキルを身につけることです。
今の段階ではとっても無謀な目標ですが、有言無実行ほどかっこ悪いものはないので、この場をお借りして表明します。
せっかくこんなにも近くに専門家がいるのだから身につけないだなんてもったいないなと、やんわりと挑戦してみたいなと思っていたのですが、後日受けたかいさんによるSQLレクチャーはちんぷんかんぷん!
分かりそうで分からなさそうな、すごくもどかしい気持ちになり、私の負けず嫌いスイッチがONになり、この目標を立てることにしました。
まだまだ道のりはとーっても長いですが、この目標達成に向け、2年目はよりスキルアップを目指していきます!
東京はトキメキで溢れてたけど
奄美から表参道へ。
島んちゅにとって“東京へ行く”ことはやっぱり不安で、すぐに音を上げて帰ってしまわないだろうかと思っていましたが…
そんな不安を忘れてしまう程に楽しくて、毎日が発見とワクワクで溢れています。
電車をスムーズに乗り継ぎ、人混みの中をぶつからずに歩けていることにふと驚くことがあり、「今、東京の人っぽい」とマスクの下でニヤッとします笑
楽しい東京生活ですが、1年を過ごしてみて特に思ったことは、いかにロマンチックが足りていないか。
例えば、電車内。
ほとんどの人がイヤホンをつけスマホを眺める光景は、東京に限らずではありますが、私にとっては衝撃であり少し悲しくもありました。
スマホを見ることが決して悪いことではありませんが、高層ビルの間から急に出てくる川が綺麗だったり、電車内に面白楽しい広告があったり、図書館でよく見る気になるあの子もいるかも知れなかったり…そんな小さなトキメキを見逃しているだなんて。
私の地元・奄美には、チェーン店もショッピングモールも何もありません。
でも何もないからこそ、自分の周りにある自然の美しさや人の暖かさ、時間の流れを魅力的に感じられるのではないかと、上京したことにより気づくことができました。
東京はチェーン店もショッピングモールも人も溢れているからこそ、奄美にはあまりない、新しい人や物に出会うトキメキが沢山あります。
それなのに、こんなにも沢山のドキドキするものがあるのに、気づかないだなんてもったいない!
だからこそ私は、MISSION ROMANTICでチャプターズで、沢山の出会いとトキメキお届けしたいと改めて強く思いました。
ということで、おのぼり2年目。
先月よりインターン生も新たに加わり、初めて教える立場となりてんやわんやな毎日でございますが、Chapters書店を通してこれからもたくさんのお客様に出会い、何より私が大好きなサービスをお届けできることが楽しみです。
引き続き頑張ります!