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2026 6

今月の選書テーマ

どっぷり

じめじめ雨模様の日々をイメージしながら、
おうちでどっぷりと読書に浸っていただける
“没頭感”を意識した選書をお届け。

50年以上にわたって読み継がれる不朽の名作。
2018年の直木賞受賞作。
今をときめく芸人さんのエッセイ。

統一感は今ひとつかもしれませんが、
一冊一冊の魅力が際立つ粒ぞろいの3作品です。

チャプターズは、今月でオープンから5周年。
いつも本当にありがとうございます。

6年目も心を込めてお届けして参ります。
これからもどうぞよろしくお願いします。

タブから気になる作品を選ぼう!

本のイントロと選書ポイント

ページ数:272ページ
読了しやすさ:★★★☆☆(長編ですがぐいぐい読める)

<あらすじ>
自殺に失敗した男が、気まぐれに出した人助けの新聞広告。
その一文に引き寄せられるように、奇妙な人物たちや思いがけない事件が次々に現れ、主人公は不思議な騒動の渦中へ。

ブラックユーモアたっぷりの展開の中、生きることと死ぬことの境目を、軽やかに、そしてどこか冷たく見つめていく名作。

<スタッフおすすめポイント>
1960年代に初版が発売、誰もが知る超有名作家の作品です。
そう聞くと少し身構えてしまいますが、そんな緊張をいい意味で裏切ってくれる一作。驚くほど読みやすく、そしてとにかく面白い!
まさに作者名もタイトルも知らないまま手に取っていただきたい作品で、チャプターズとの相性も抜群だと感じ迷わず選書入りしました。

最近改めて思います。
不朽の名作は、その時代特有の空気を纏いながらも、時代を超えて届く力も持ち合わせているということ。

スマホもない、娯楽も移動手段も今ほど多くない、街も今よりずっと暗い。けれど不思議と古びた感じはなく、むしろ妙に今っぽい。その感覚がとても新鮮で、読んでいるあいだじゅう心を掴まれました。さらに読みながら、「私はいまこの作家をちゃんと楽しめているんだ」という自分への満足感まで込み上げてきて、その気持ちごと忘れがたい体験になりました。
この作品を出版したわずか2年後に自死を選んだ作家、そんな背景も踏まえて読むとより深い読書時間となるでしょう。

自殺に失敗した主人公が請け負っていく危うい人助け。
この設定だけでも十分にエンタメとして強いのですが、読み進めるほどに見えてくるのは、命への執着や未練、そして人間のどうしようもなさです。滑稽なのに切実で、軽やかなのに深い。物語としての面白さを味わいながら、いつのまにか人間の本質のようなものに触れてしまう、その感覚が本当に見事です。

名作を読みたい、でもとにかく面白い作品を教えて!そう言われたら迷わず差し出したい一冊です。梅雨入りはこの本と共に!
ページ数:224ページ
読了しやすさ:★★★★☆(1篇ずつ気軽に読めるエッセイ)

<あらすじ>
日常の小さな違和感や、ふと浮かぶ妄想。
誰にも言わないまま通り過ぎていきそうな気分の揺れを、今をときめく人気芸人の独特の視点で綴ったエッセイ集。

<スタッフおすすめポイント>
今月の選書テーマ「どっぷり」を、ちょっと別の角度から捉えてみたくて選びました。
物語の世界に深く潜る代わりに、売れっ子芸人さんの頭の中を“どっぷり”覗き見するような気持ちで読んでほしい一冊です。

テレビやYouTubeでお見かけしていて、よく笑い、人の話を広げる機転の利く方だなと思っていたのですが、ひとりになった瞬間に考えていることは、くだらなくて、面白くて、ちょっと可愛い。そんな意外な親密さがこの本にはありました。

落語みたいに鮮やかなオチがつく篇もあれば、雲が少し動くだけみたいに、ゆるりふわりと終わる篇もある。その緩急がとても心地よくて、梅雨の憂鬱な気分を少しだけずらしてくれるような読書となるはずです。

この本の良さは、声を出して笑うほどではなくても、何度も口元がゆるんでしまうところかもしれません。
サービス精神旺盛な芸人魂だけではなく、その奥にある観察眼や、ひとりでいる時間の感受性まで伝わってくるので、読み終えたあとには笑いと一緒に、じんわり親しみも残ります。

アペロでは、好きだった篇を持ち寄るだけでその人の感性や笑いのツボがじんわり見えてきそうです。
雨の午後に、つい誰かにすすめたくなるようなエッセイでした。
ページ数:368ページ
読了しやすさ:★★★☆☆(長編小説ながら驚くほど引き込まれる)

<あらすじ>
父親を刺殺した容疑で逮捕された、美しい女子大生。
事件を追う臨床心理士の取材を通して、彼女の過去と家族の歪みが少しずつ明らかになっていく。

なぜ、彼女は父を殺したのか。
家族という迷宮の深さに引き込まれる傑作長編小説。

<スタッフおすすめポイント>
ベストセラーってどうも後回しにしちゃうくせがありますが、一気読みの末、読めてよかったと心から感じられた名作でした。
直木賞、長編、社会派、本格小説……そんな言葉に少し身構えてしまう方にも、安心して手に取っていただきたい一冊です。するすると読み進められてしまうリーダビリティの高さは本作の大きな魅力。気づけば、かなり深いところまで連れていかれます。

扱う題材は親殺し。
決して軽くありませんが、物語は臨床心理士の女性目線で進んでいきます。

そのため痛ましい場面にもある程度の客観性が保たれていて、読み手が引きずられすぎないのが救いでした。主人公の知性と粘り強さも非常に魅力的で、読んでいて気持ちがいいんです。もしこれが別の視点から描かれていたら、ずっと苦しい読後感になっていたのではないかと思います。

特に見事なのは、終盤に向かって感情の流れが一気に加速していくところ。
静かに積み重なっていたものが、ある瞬間ふっと決壊する。その感情のコップが溢れた瞬間を目撃するような読書体験があり、読み終えたあともしばらく息が整わず。

読後、これは家族の物語だったのか、事件を追う物語だったのか、それともまったく別の何かだったのか。
そんな問いを抱えたまま、アペロでもきっと話したくなるはず。読み終えたあとにこそ、誰かと感想を交わしたくなる名作。今月の選書テーマにぴったり、"どっぷり"と作品世界に浸る時間を約束してくれる一冊です。
※今月新規ご登録のお客様はご選択できません。
※skipご選択後の本のご選択には、追加料金(1冊につき税込1,650円)が発生いたします。

こちらをご選択されると、今月は【本が届きません】のでご注意ください。
代わりに、次回更新タイミングに月額費より¥770をお値引きさせて頂きます。
(3ヶ月プランの方は、次回ご決済タイミングまでのskip回数×¥770をお値引き)

選書の答え合わせは、1週間を目安にメールにてお送りしますのでご安心を。
アペロにはご参加頂けますが、Skipを選択された方同士となるため共通の本の話題がございません。

溜まった積読を解消するもよし。
仕事や勉強に集中するもよし。

皆様ご自身のペースで、これからも一緒に読書を楽しみましょう。

Pickup!

今月のゲスト

クリエイティブ|Chapters bookstore

クリエイティブ|Chapters bookstore

今月のクリエイティブは、Chapters書店で制作。各作品で印象的な一節を引用しました。

選書|Chapters bookstoreほか

選書|Chapters bookstoreほか

関係値のある出版・書店各社さまにご協力を頂き、ご推薦いただいた本をChapters bookstoreで味見し3作品を決定。

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