Chapter 1

ページ数：298ページ
読了しやすさ：★★★★
癒し度：★★★★★

舞台は老舗の遊園地。
ここで働くのは、どこか不器用で悩みを抱えた人ばかり。
アトラクションやインフォメーションの担当者、
清掃スタッフに花や植物の管理。
お客様の笑顔のために奮闘する従業員たちの日常が、
ふとしたきっかけで動き出し——。
毎日がんばるあなたの心をふっと軽くする、温かな物語。

＜スタッフおすすめポイント＞
今日も一日頑張った！
そんな毎日を送っている筈なのに、
なかなか、自分をねぎらうことが出来ない。
そんなときはありませんか。
毎日、頑張っているのか、それとも、ただ、ひたすらに乗り切っているのか。
自分の仕事に自信が持てなくなったり、何か大事なことを見失ってしまったと思ったときにオススメしたい作品です。

この遊園地で働く人たちは、みんな、どこか不器用。
仕事や、人間関係、自分の性格、色んなことに悩みながらも、毎日職場にやってきます。

「頑張れ！」とか「あなたは変われる！」みたいな、無責任な励ましはありません。
うまくいかない毎日も、不器用すぎる自分自身のこともちょっとだけ好きになれる。
そんな、本当の本当に優しい物語です。

ページ数：285ページ
読了しやすさ：★★★★
心洗われる度：★★★★★

顔の痣をかくすために、毎日、化粧をする男子高校生。
誰にもばれたくない一心で、人と関わらず、平坦な日々を過ごすことを望んでいる。
しかし、ある日、クラスメイトの女子がタバコを吸っているところを目撃してしまい……。互いに“秘密”を共有した二人の、あまりに美しくて、切ない青春。

＜スタッフおすすめポイント＞
ひねくれて荒んだ気持ちになってしまったときこそ、読んで欲しい！
繊細過ぎる少年少女の心の機微に触れて、悶絶してみませんか。

お互いの秘密を握り合ったことから始まる、友人とも呼べない不思議な関係。
この物語の少年少女は、無力で幼いかもしれない。
でも、全力でもがいている。生きている。
その、もどかしいくらいに眩しくて、真っ直ぐな姿勢に、心洗われること間違いなしです。

他人から見れば些細なことでも、自分にとっては一大事だったあの頃。”大人”の前では、どうしようもなく自分が無力だと感じたあの頃。
そんな中で、平気な顔を装って、本当は精一杯もがいていた。
そんな”あの頃”も思い起こしながら、ヒリヒリと胸に迫る青春をご堪能下さい。

ページ数：224ページ
読了しやすさ：★★★★★
夜更かし注意度：★★★★★

5人が集まる晩餐会。
たった5人しかいないテーブルなのに、
関係をもった男女がなんと4組。
恐怖の晩餐会の幕が……!?
誰もが、大なり小なり、必ず抱える”秘密”が
テーマの短編集！

＜スタッフおすすめポイント＞
他人の秘密に触れたい夜に。

様々な秘密を抱えた人が登場する、
珠玉の8編。
日常では、なかなか立ち入ることの出来ない誰かの”秘密”。
他人の秘密を覗いてみたい、という、
ささやかな願望を満たす、極上の短編集です。

一話読み終え、「えっ」と背筋が凍るかもしれません。
心がザワザワするかもしれません。
しかし、つい、懲りずに恐る恐る次の話に手を伸ばしてしまうこと請け合いです。
見てはいけないものに、こっそり触れられる。そんな小説ならではの醍醐味をご堪能下さい！