“春を待つ”
ダメダメな恋愛と決別し、春を待つ
ページ数:314ページ
読了しやすさ:★★★
こんな男のどこがいいの!?
イケメンでボンボンで博識、それでいて自意識過剰で幼稚で無神経。
クセが強いのに、彼の周りはいつも恋の話題が尽きません。
そんな彼に振り回される、5人の女性の目線から描いた連作短編集。
傷つきながらもただでは立ち上がらない女たち、あなたは誰に共感しますか?
<スタッフおすすめポイント>
友人から「あんな男やめなよ…」といくら言われても諦められない片想い、心当たりはありませんか?
相手の愛情が重すぎて逃げてしまった経験、ありませんか?
本作は、そんな恋愛の苦くて痛い部分を、5人の女性それぞれの視点で突いてくる連続短編小説です。
岡田将生主演でドラマ化&映画化を経て一躍有名になった本作は、登場人物たちに「共感」するとともに古傷をえぐられますが(笑)。最終的には自分自身を見つめ直し、一歩踏み出す女性たちの「成長」に背中を押されます。
恋愛物語と思いきや、自身の内面との葛藤・再生の物語。
恋愛だけでなく、惰性で続くもやもやした人間関係を断ち切るきっかけに。
晴れやかな気持ちで、今年の桜を見上げませんか。
“春を待つ”
後悔を断ち切り、春を待つ
ページ数:323ページ
読了しやすさ:★★★
「権力vs.個人」の攻防を迫真のリアリティで描く骨太ミステリ小説。
真実は、ただひとつ。偽造、隠蔽、証拠の廃棄……こんな非道が国家のやり口か!?司法権力に、個人は抗えるか――。
札幌地検に激震が走った。30年前に小樽で発生した母娘惨殺事件に前代未聞の再審請求審が起こされたのである。
被告の死刑は異例の早さですでに執行済み。もし冤罪なら、国家は無実の人間を殺めたことになってしまう。
司法の威信を賭けた攻防に、曰く付きエース検事が指名された。
<スタッフおすすめポイント>
お読みになった方は気づかれるかもしれません。
本作は、「文庫X」として注目を集めた『殺人犯はそこにいる』(清水潔)を下敷きに実際の事件を元にしたフィクションとなっています。
本当にこんなことがあるのか…と、リアリティがないように思えるかもしれません。でも、『殺人犯はそこにいる』を読まれた方は、これがリアルだと感じるでしょう。そのため合わせて読むと面白さ2倍です!
被告の娘と弁護団が、度重なる国家権力の妨害に抗いながら協力者を得て茨の道を突き進む物語。
緻密なのに難しいかといえば読み易く、読み進めるたび何度も裏切られる、結末まで気が抜けない一気読みミステリー。
陳腐な言葉になってしまいますが、めちゃくちゃ面白いです!今月の選書の中心となった作品。
今月、長編にどっぷり浸かりたい方は是非こちらを。
寒い冬を乗り切り、作品の主人公たちとともにあなた自身の過去への後悔も断ち切れたら、きっと温かい春はすぐそこです。
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“春を待つ”
邪念を捨て、禅の心で春を待つ
ページ数:221ページ
読了しやすさ:★★★★
所作を磨くと、心身も人生も輝く。
まずは、姿勢、言葉、朝の時間を整えよ——。
無駄をなくして丁寧に生きる知恵。
シンプルだから今すぐできる!世界で活躍する禅僧による生き方指南書。
<スタッフおすすめポイント>
人の美しさは、見た目の美醜ではなく、所作に現れます。
所作とは立ち居振る舞いのことですが、立ったり座ったりする身体の動作はもとより、心の有り様のことでもあります。
日々の忙しさに追われ、自身への言い訳ばかりが増えていませんか。
日常で抜け落ちていたものを気づかせてくれる本作は、きっと春を迎える前にぴったりです。
海外でも注目される日本の「禅」文化の入門編としても役立つこの本は、大人の知的好奇心をくすぐる教養的な要素も多く、楽しく読み進めながら、心のモヤがすっきり晴れる感覚があるのがおすすめポイント。
邪念を捨て、この春は「禅」モードで行きませんか?
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“春を待つ”
いらないものを手放して、春を待つ
ページ数:120ページ
読了しやすさ:★★★★★
「なんとなく使ってきたけれど、本当に今の自分に必要なんだろうか」。
そんな思いで炊飯器、ゴミ箱、そうじ機といった生活必需品から、つい謝ってしまう癖、もやもやする友達付き合いなどを清算しはじめた日々。
その果てに訪れた変化とは?
少しずつ生きるのが楽になっていくさまを描いた、実験的エッセイ漫画。
<スタッフおすすめポイント>
いつのまにか依存していること、やらなきゃと思い込んでいること、たくさんありますよね。
断捨離、という言葉を聞くようになって久しいですが、本作はモノだけでなく様々な自分の悪いクセも断捨離していきます。
やってみたいと思うもの、こんなのできないよと思えるもの、とにかく色々手放すので読んでいるだけでもすっきりしますし、著者に現れる顕著な変化にぜひ注目していただきたい!例えば...
・「予定を充実させなきゃ!」をやめてみた→見栄のために入れた予定で疲れることもなくなり、本当の充実が訪れた。
・「片手にスマホ生活」をやめてみた→ネット中毒から脱出!情報の鵜呑みをせず夜更かしもしなくなった。
やめてみたけど、案外なくても困らない!
小説が苦手な方も楽しく気軽に前向きに読み進められる点もポイントです。
いらないものを手放して、シンプルな自分で春を迎える準備をしてみませんか。
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