“〇〇しながら読書”
ページ数:315ページ
読了しやすさ:★★★★
癒し度:★★★
都会の片隅にある不思議なパン屋さん。そこでは、オーナーとパン職人、そして居候の女子高生が暮らしている。ある日、可愛いお客様に焼きたてパンが万引される事件が発生。その事件を発端に、パン屋のメンバーは失綜騒動へと巻き込まれていき——。ほろ苦さと甘酸っぱさに心が満ちる物語。
<スタッフおすすめポイント>
あたたかい食卓がなくても、パンは誰にでも平等に美味しい。
最近落ち込むことが多かった人や、このところ弱っているなと感じる人におすすめです。
ちょっとやそっとで解決できない問題を抱えている人がたくさん出てきますが、簡単に”解決”してしまわないところが作品の魅力。パン屋さんのお話ですので、もちろん、パン好きという人もぜひ。
焼き立てのパンの香りにふっと心が軽くなるときのような、優しい気持ちをお届けする一冊。
“〇〇しながら読書”
ページ数:229ページ
読了しやすさ:★★★
癒し度:★★★★
海沿いの町で、古い日本家屋に愛猫と暮らす小説家の女性。二度の離婚をへて、人生の後半をひとりで生きようとしたとき、彼女はひとりの男性と巡り合う。それは幼少期を姉弟のように過ごした幼馴染で——。
<スタッフおすすめポイント>
大人の遠距離恋愛です。
恋愛小説の一面はありつつも、最近季節の変化に鈍感だな、という方。気がついたら桜が散っていて、今度はいつの間にか紅葉していた、なんてことがある人へ、本作を手に取り一度立ち止まってみて頂きたいです。
四季の描写、丁寧な暮らしぶりは読んでいるだけで心が落ち着き、季節のうつくしい巡りのなかで、かけがえのない時を積み重ねていく二人の姿にじんとします。
誰かを深く思うことに、年齢なんて関係ない!大人の恋をご堪能下さい!
“〇〇しながら読書”
ページ数:276ページ
読了しやすさ:★★★
癒し度:★★★★★
若くして余命を告げられた主人公。瀬戸内の島のホスピスで残りの日々を過ごすことを決め、本当にしたかったことを考える。ホスピスでは、毎週日曜日、入居者がリクエストできる「おやつの時間」があって——。食べて、生きて、この世から旅立つ。すべての人にいつか訪れることをあたたかく描き出す、今が愛おしくなる物語。
<スタッフおすすめポイント>
人生の最後に食べたいおやつは何ですか。
本作のテーマでもあるこの問いについて自分自身も考えながら読み進めていくうちに、気がつけば心が大きく揺さぶられている一冊。
「泣ける!」の声も多数編集者に届いておりますので、最近泣いていないなと感じる方や、あんまり人と会ったり話したりしていないな、と感じる方におすすめしたい作品です。
重たいテーマを扱っていながらもどこまでも優しく、流れる涙で心が洗い流されるような物語です。
“〇〇しながら読書”
ページ数:184ページ
読了しやすさ:★★★★★
癒し度:★★★
希代のストーリーテラーが、慌ただしい日常の中に潜む小さな幸せを描き出す、心温まる20の物語。
<スタッフおすすめポイント>
小さな幸せ、見逃していませんか?
1話平均9.2ページ!
短い!と思うなかれ、この短い物語の中に、胸を打つものがぎゅっと詰まっています。たった数ページで心に溜まった澱が洗い流されるような気持ちに。
最近、忙しすぎる人、頑張りすぎている人におすすめです。
仕事をしていて愚痴が飛び出すとき、恋愛がうまくいかなくてイライラしてしまうとき、人間関係に悩んでしまうとき、あなたの心を癒す珠玉の短編集。