Chapter 1
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2022
年
9
月
今月の選書テーマ
ファイト!
夏休み気分からの脱出を!
9月は、主人公それぞれが「はたらく」に
向き合うお仕事小説をご用意。
読み進めると、「ファイト」と声を
かけたくなったり、かけられたり。
職種やモチベーションは違えど、
各々の持ち場で悩みながらも前進する
愛しきお仕事小説です。
本のお届けは、
秋の訪れを感じるミニギフトを添えて。
お楽しみに。
(ミニギフトは先着優先です。
本のご選択はお早めに)
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本のイントロと選書ポイント
ページ数:327ページ
読了しやすさ: ★★★★
ファイト度: ★★★
はたらくをテーマにした今月、小説ならではの突飛さと面白さはピカイチのエンタメ小説。
ワイドショーなどでよく見かける「謝罪会見」の原稿を請け負う、一風変わったお仕事・謝罪コンサルタントの日常を覗いてみましょう。
表向きは公認会計士事務所を経営しながら、限られた者にしか開かれない裏口を通ると...そこは勝率100%を誇る「謝罪コンサルタント」専用のオフィス。頭を抱えたクライアントたちの課題を次々と鮮やかに解決していきます。
老舗料亭の消費期限を超えた食材の使用。
アイドルと結婚したお笑い芸人のW不倫。
政治家の収賄疑惑...
謝罪の題材がどれも「あれ?もしかして?」と現実とリンクするような話が多い点が、この物語の面白さ。大失態をカバーする謝罪が物語の中心でありながら、謝罪コンサルタントと一緒に戦略を立て世間を欺く、フィクサー的楽しさを併せ持ちます。
あの人やこの人、世間を騒がせたかつての芸能人や政治家のバックにも彼がいたら違ったのかなと、読み進めながら想像してしまいました。
今月の作品の中で、生粋の仕事大好きビジネスパーソンは彼しかいません!
いまお仕事や学業が楽しい方も、喝を入れられたい方も、ドSな謝罪コンサルタントに刺激をもらえること間違いなしです。
読了しやすさ: ★★★★
ファイト度: ★★★
はたらくをテーマにした今月、小説ならではの突飛さと面白さはピカイチのエンタメ小説。
ワイドショーなどでよく見かける「謝罪会見」の原稿を請け負う、一風変わったお仕事・謝罪コンサルタントの日常を覗いてみましょう。
表向きは公認会計士事務所を経営しながら、限られた者にしか開かれない裏口を通ると...そこは勝率100%を誇る「謝罪コンサルタント」専用のオフィス。頭を抱えたクライアントたちの課題を次々と鮮やかに解決していきます。
老舗料亭の消費期限を超えた食材の使用。
アイドルと結婚したお笑い芸人のW不倫。
政治家の収賄疑惑...
謝罪の題材がどれも「あれ?もしかして?」と現実とリンクするような話が多い点が、この物語の面白さ。大失態をカバーする謝罪が物語の中心でありながら、謝罪コンサルタントと一緒に戦略を立て世間を欺く、フィクサー的楽しさを併せ持ちます。
あの人やこの人、世間を騒がせたかつての芸能人や政治家のバックにも彼がいたら違ったのかなと、読み進めながら想像してしまいました。
今月の作品の中で、生粋の仕事大好きビジネスパーソンは彼しかいません!
いまお仕事や学業が楽しい方も、喝を入れられたい方も、ドSな謝罪コンサルタントに刺激をもらえること間違いなしです。
ページ数: 424ページ(連続短編小説ですので、67ページの第1章を読み切ればアペロに参加可能、お忙しい方にも◎)
読了しやすさ:★★★
ファイト度: ★★★★★
今回選書作業を進める中で、複数の出版社・書店員さんから名前の上がった、お仕事小説作家として呼び声の高い作家さん。彼女が描く日本一(?)地味なお仕事小説はこちらです。
前職の働きすぎが原因で燃え尽き症候群となってしまった主人公が、ハローワークの窓口でとっさに口から出た一言。
「コラーゲンの抽出を見守るような仕事はありませんか?」
これ、すごいパンチラインだなと思いました。成績や期日に追われずに、自分じゃなくてもできるような仕事をしたい、責任感から解放されたい。働く誰しもが一度は感じた事があるのではないでしょうか。
だったら。この小説で一緒に擬似転職してみませんか。ひたすら地味な職を渡り歩くジョブホッパーが主人公の本作は、ハローワークで紹介されるひたすらに地味な仕事を通じて、「はたらく」ことについて考えていきます。
くすっと笑える箇所もあり、この地味さの虜になりました。
タイトルも素晴らしい、今疲れている方・仕事にモチベーションを見出せない方・これから働く方にもおすすめです。
今元気な方は主人公に「ファイト!」を送れると思うし、元気のない方は一緒に「ファイト!」とつぶやくでしょう。
みんなで休み休み、ぼちぼち、いきましょう。
読了しやすさ:★★★
ファイト度: ★★★★★
今回選書作業を進める中で、複数の出版社・書店員さんから名前の上がった、お仕事小説作家として呼び声の高い作家さん。彼女が描く日本一(?)地味なお仕事小説はこちらです。
前職の働きすぎが原因で燃え尽き症候群となってしまった主人公が、ハローワークの窓口でとっさに口から出た一言。
「コラーゲンの抽出を見守るような仕事はありませんか?」
これ、すごいパンチラインだなと思いました。成績や期日に追われずに、自分じゃなくてもできるような仕事をしたい、責任感から解放されたい。働く誰しもが一度は感じた事があるのではないでしょうか。
だったら。この小説で一緒に擬似転職してみませんか。ひたすら地味な職を渡り歩くジョブホッパーが主人公の本作は、ハローワークで紹介されるひたすらに地味な仕事を通じて、「はたらく」ことについて考えていきます。
くすっと笑える箇所もあり、この地味さの虜になりました。
タイトルも素晴らしい、今疲れている方・仕事にモチベーションを見出せない方・これから働く方にもおすすめです。
今元気な方は主人公に「ファイト!」を送れると思うし、元気のない方は一緒に「ファイト!」とつぶやくでしょう。
みんなで休み休み、ぼちぼち、いきましょう。
ページ数:295ページ(連続短編小説ですので、53ページの第1章を読み切ればアペロに参加可能、お忙しい方にも◎)
読了しやすさ:★★★★★
ファイト度: ★★
過疎化が進む田舎町で、ひっそり美容室を営む男性が主人公。
そんな彼の元に、都会へ出て上京したはずの息子が突然帰省、美容室を継ぐと言い出します。
息子の突然の提案に、嫌でも悩みの増える毎日ですが、ひとまず自分の事は後回し。田舎街に2つしかない美容室は、とにかく周囲のゴシップに振り回され続けます。
お仕事小説というよりは、哀愁漂う中年の主人公と一緒に町のあれこれを傍観したり、時々巻き込まれたりする田舎町の物語。仕事だけを切り離すのことってどうしても難しくて、人生の中の仕事であることを感じられ、妙に共感してしまいました。
田舎のしがらみ、でもなく、ハッピーでもない。少しだけ噂が好きで世話好きな人々との交流によって生まれる空気感が、とても優しい作品です。短編が連なる1話完結型の小説なので読みやすいですが、様々なエピソードを経て迎える最終章が選書人(=森本)的にはオススメなので、どうか最後まで読んでもらえたら嬉しいです。
今年の秋に映画公開というタイムリーさも、選書の決定打となりました。
原作が気に入った方は、映画館で二倍楽しむのも素敵です。
読了しやすさ:★★★★★
ファイト度: ★★
過疎化が進む田舎町で、ひっそり美容室を営む男性が主人公。
そんな彼の元に、都会へ出て上京したはずの息子が突然帰省、美容室を継ぐと言い出します。
息子の突然の提案に、嫌でも悩みの増える毎日ですが、ひとまず自分の事は後回し。田舎街に2つしかない美容室は、とにかく周囲のゴシップに振り回され続けます。
お仕事小説というよりは、哀愁漂う中年の主人公と一緒に町のあれこれを傍観したり、時々巻き込まれたりする田舎町の物語。仕事だけを切り離すのことってどうしても難しくて、人生の中の仕事であることを感じられ、妙に共感してしまいました。
田舎のしがらみ、でもなく、ハッピーでもない。少しだけ噂が好きで世話好きな人々との交流によって生まれる空気感が、とても優しい作品です。短編が連なる1話完結型の小説なので読みやすいですが、様々なエピソードを経て迎える最終章が選書人(=森本)的にはオススメなので、どうか最後まで読んでもらえたら嬉しいです。
今年の秋に映画公開というタイムリーさも、選書の決定打となりました。
原作が気に入った方は、映画館で二倍楽しむのも素敵です。
ページ数:312ページ
読了しやすさ:★★★
ファイト度:★★★★★
こちらはいま流行りのお仕事、YouTuberのお仕事にフォーカスを当てた長編小説。
名も無いYouTuberが人気者になっていく...なるほどね、と。タイトルやあらすじを見る限り分かりやすいストーリーを想像していたのですが、見事に騙されました。
絶対に最後まで読んでほしい、そして読んだ人は絶対にネタバレ禁物、そんな物語です。
宮古島で民宿を営むシングルファーザーの主人公が、一念発起してYouTuberを目指すも大苦戦、物事はそう簡単に進まないと分かりながらも頑張る主人公には、誰にも言えない思いがありました。ネタバレ禁止といいながら、サスペンスでもミステリーでもありません。どうか島んちゅの一人になった気持ちで「あ〜あそこのおっちゃんYouTuberになるんだ〜」と気軽に読み始めるのがポイントです。
今月のお仕事小説の中に本作を選んだ理由は、職種としてのユニークさに加え、突き動かす思いや仕事の目標は目に見えないという、当たり前のことを感じられたからです。油断して読み進めると、あれ?こんなはずじゃ?と涙がうっすら浮かんだり、浮かばなかったり...
設定がカジュアルで文体もさくさく読めるので、最近小説に触れていない方や、職業の新しさからUnder25の若い世代にも親しみやすい作品かと思います。
130ページを過ぎたあたりから、もう一気読みが止まらないはず!
読了しやすさ:★★★
ファイト度:★★★★★
こちらはいま流行りのお仕事、YouTuberのお仕事にフォーカスを当てた長編小説。
名も無いYouTuberが人気者になっていく...なるほどね、と。タイトルやあらすじを見る限り分かりやすいストーリーを想像していたのですが、見事に騙されました。
絶対に最後まで読んでほしい、そして読んだ人は絶対にネタバレ禁物、そんな物語です。
宮古島で民宿を営むシングルファーザーの主人公が、一念発起してYouTuberを目指すも大苦戦、物事はそう簡単に進まないと分かりながらも頑張る主人公には、誰にも言えない思いがありました。ネタバレ禁止といいながら、サスペンスでもミステリーでもありません。どうか島んちゅの一人になった気持ちで「あ〜あそこのおっちゃんYouTuberになるんだ〜」と気軽に読み始めるのがポイントです。
今月のお仕事小説の中に本作を選んだ理由は、職種としてのユニークさに加え、突き動かす思いや仕事の目標は目に見えないという、当たり前のことを感じられたからです。油断して読み進めると、あれ?こんなはずじゃ?と涙がうっすら浮かんだり、浮かばなかったり...
設定がカジュアルで文体もさくさく読めるので、最近小説に触れていない方や、職業の新しさからUnder25の若い世代にも親しみやすい作品かと思います。
130ページを過ぎたあたりから、もう一気読みが止まらないはず!