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2021 11

今月の選書テーマ

秋のお出かけ

今月は、秋を楽しむお出かけスポットが
舞台となった4つの作品をご紹介。

選書パートナーには、
不動の文庫売り上げ日本一を誇る
新潮文庫さんをお迎えして。

読み終えた後、
お客様のお出かけ欲がぐんと高まる
読書体験になりますように。

タブから気になる作品を選ぼう!

本のイントロと選書ポイント

読了しやすさ:★★★
教養度:★★★
ページ数:440ページ

“美術館”

秋といえば芸術!
芸術の秋を堪能するなら、新しい小説ジャンル「アート・ミステリー」を切り拓いた本作が大変おすすめ。

ニューヨークの近代美術館に展示された、フランスの有名画家の作品。ある日突然これとまったく同じ作品が、富豪の邸宅で目撃されるところから物語は始まります。作品の真贋を問うべくニューヨークへ招集されたのは、世界最高峰の研究者2名。軟禁された部屋で現在と過去を行き来しながら、交互の仮説を繰り広げることで真実へと迫る7日間を一緒に過ごしましょう。

アートを、「観る」だけなく「読む」楽しみとして教えてくれる本作は、全く新しい芸術体験となること間違いなし。文字に誘われ絵の中に入っていく心地よい感覚を、ぜひご堪能ください。

絵画の知識がなくても安心して楽しめますし、読んだだけで美術館に行った気になれちゃう、秋のおでかけにぴったりの一冊です。
読了しやすさ:★★★★★(連続短編集なので忙しい方にオススメ)
教養度:★★
ページ数:240ページ

“書店”

きっと、チャプターズのお客様にとって一番身近なお出かけスポット。
読書の秋、ますます書店に行ってみたくなる本にまつわる9つの作品が収録された短編集をご紹介です。

短編集のためひとつひとつの作品はあっさり読みきれてしまうのすが、本という一つのテーマを旅した読後には長編小説と違わぬ読み応えが確かにあります。
自分にとって「本」とはなんだろう?——考えたり、共感したり。穏やかに読み進めた先には、今よりもっと本を好きな自分が待っているかもしれません。

「だれかを好きになって別れるって、本棚を共有するようなこと。たがいの本を交換し、隅々まで読んでおんなじ光景を記憶すること。」(本作より抜粋)

これは本作に登場する有名な一節ですが、これ以外にも名言がたくさん。皆さんはどんな一節に出会うでしょう。

気づきを与えてくれる一節との出会いも楽しめる、本好きの心を鷲掴みにする人気の一作です。
読了しやすさ:★★
教養度:★★★
ページ数:421ページ

“寄席”

興味はある、でもなかなか行く機会が見つからない…
そんな方にぴったりな、落語と寄席のワンダーランド!落語入門編の物語をご紹介します。

主人公は、二つ目(一番格上である「真打」の一つ手前)の若手落語家。私服でも着物を愛するちゃきちゃきの江戸っ子で、古典を愛するあまり、師匠の型にハマりすぎて人気はイマイチです。

そんな彼が開くことになった落語教室が本作の舞台。教室にやってくる生徒たちは落語に興味がなく、自身の悩みやコンプレックスを好き勝手に主人公へぶつけます。

なぜ彼らは落語教室へ通うのか。
漠然とした疑問とともに読み進めた先で落語の本質が垣間見え、読了後はきっと、寄席に出かけたくなること間違いなしです。

「まんじゅうこわい」など落語の噺が盛りだくさんなので、落語に関する基礎知識を楽しく知れることはもちろん、個性豊かな登場人物たちが大変魅力的!
新しいチャレンジへのハードルをぐっと下げ、心強さや勇気をもらえるヒューマンドラマです。
読了しやすさ:★★(昔の作品のため文体は少し難しいですが、短編集なので分量としては読みやすいです)
教養度:★★★★★
ページ数:432ページ

“プラネタリウム”

美しい夜空のファンタジーへ!
1941年の新潮文庫の初版以来、今なお歴史を越えて愛される日本文学の名著です。

子どもの頃、教科書や課題図書で一度は触れた方も多いはずなのですが、推薦者である私(森本)、恥ずかしながら今回初めて読みました。こんなに難しい作品が教科書に掲載されていることにまず驚いたというのが、最初の感想。

読了後は、オンライン上に飛び交う色々な読者の解釈や解説動画に触れるうち、楽しい疑問がどんどん広がり、気づけばもう一度読んでいました。不思議な魅力を持つ本作、本当は大人になってからの方が楽しめる作品なのかもしれません。アペロでお会いする方と、お互いの解釈や謎を打ち明け合うのも楽しそうです。

表題の作品があまりにも有名ですが、実は全14作からなる短編集。どれも分量は短く読みやすい作品もたくさんありますが、冒頭の作品は特に分かりやすく、気軽に楽しめるファンタジーになっています。

宇多田ヒカルさん、米津玄師さんなど、時代を牽引するアーティストに影響を与えた本としても有名。
読んで忘れてしまった方も、読まずに義務教育を終えてきた方も(私!)、この秋にチャプターズで挑戦してみるのはいかがでしょうか。

Pickup!

今月のゲスト

ALNE

ALNE

建築デザイナーの夫婦によるイラストユニット。日々SNSに寄せられるオーダーアートを手がけ、人気ぶりは数ヶ月の順番待ちとも。
アルネはデンマーク語で“暖炉の火”を意味する。

新潮文庫

新潮文庫

共同選書に新潮社をお迎え。Chaptersが持ち寄った素案を元に、じっくり丁寧に選書しました。

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